「 2016年07月 」一覧

三菱・ランサーエボリューション

 

ランエボ

 

地上の戦闘機・・・

この言葉が似合うクルマが、国産車ではどれだけあるのか・・・

 

“戦闘機”と呼ぶからには。

圧倒的なパワー。そしてそれを支える妥協なく造り込まれた車体が、完璧なバランスで共存していなければならない。

“進化”を繰り返してきて熟成されたメーカー純正チューンドの特別なクルマ。

それが 三菱・ランサーエボリューションです。

 

1992年のランサーエボリューションのデビュー。

当時は社外チューニングパーツだったTD05タービン。

これを純正で搭載してきたことからも、このクルマが当時最強の“R32スカイラインGTR”とは、また違った方向性から造られた”怪物”であることはわかります。

 

そしてCT9A以降のモデルをイジってみると分かるのですが、ボルトひとつを取ってみても非常に考えられて造り込まれていることに、いまさらながら驚かされます。

 

そのランサーエボリューションも、ついに生産終了。

トヨタ2000GTや、ニッサンS30Zのような、むしろそれ以上の歴史的な名車として、日本のスポーツカー史に残るクルマに乗る、まさに最後のチャンスかも知れません。

 

私はCE9A・エボⅡのフルチューン仕様に5年、その後はCT9A・エボⅦに16年以上乗り続けるエボオーナーです。

自らの経験した事や中古車購入時の注意するポイントを、CT9A型を中心にありのままに書いてみます。

 

ランサーエボリューションの購入を検討されてる人の手助けになれば、うれしいです。

 

 

 

CT9A・ランエボ

CT9A

 

 

ランエボが第3世代にモデルチェンジしてCT型となった時、私はCE9A・エボⅡに乗っていました。

そのCE9A・エボ2

当時中古で120万円だった車体に、500万円近いチューニング費用をつぎ込み、箱根の椿ラインや、明け方の首都高C1外回りなどを走っていました。

 

その後にCP9Aを経て、デビューしたCT9A型エボ7

ホイールベースが伸びて大型化して、エボⅡにくらべて200kg近く重くなったCT9Aの車体をみて、最初はあまり興味が湧きませんでした。

けれど掘り出し物に出会った事もあり、結局1年後には乗り換えました。

すべてにショックを感じたのを覚えてます。

 

スポット増しや、ロールケージで固めたエボⅡより、ノーマルでもはるかに高い剛性のCTのボディ。

カム、鍛造ピストン、ハイフロータービンで武装したエボⅡエンジンと同等か、それ以上のパワー感と、ターボラグを全然感じさせないエボⅦのノーマルエンジン。

そして一番ビックリしたのが、CT型からの新兵器、ACDのすごさです。

 

私の購入したエボⅦはGSRではなくRS、競技用の軽量仕様です。

でもオプションでGSR同様にブレンボキャリパーとACDは装備されていました。リアはAYCではなく機械式LSDです。

 

当時住んでたマンションは丘の上にあり、短い峠のワインディングのような道を全開で駆け上がって帰るのが毎日の日課だったのです。

クルマを受け取って帰宅するときの最初のヘアピンコーナー。

エボⅡの時と同じ感覚でステアリングを切ったところ、あまりの旋回性能の高さに、あやうく内側のカベに刺さりそうになったのを今でもハッキリ覚えてます。

 

4WD独特のアンダーステアをまったく感じないコーナリング性能に、心底ゾクゾクしたものです。(今でもしてます)

 

ランエボの購入を考えてる方は、CP、CT、CZのどれかで検討してると思います。

年式、車体の程度、価格、クルマのポテンシャルや完成度でみていくと、CT9Aがもっともバランスがよくてオススメだと断言します。

 

ランエボ

 

ランエボ・CT9Aのおすすめポイント

icon-check 最終モデルのCZ型にくらべても、まったく遜色ない動力性能 まさに峠のキング

icon-check 全体の完成度が高く、弱点らしい部分が無い (CZにはあります)

icon-check 価格がこなれてきていて、買いやすくなってる (ⅧMR、ⅨMR除く)

 海外からの買い付けの急増で、価格上昇が起きてます。急がないと、手の届かないレベルになりそうです。

 *この記事を最初に書いてから、早5年。残念ながら、この5年間でありえないほどの価格高騰になってしまいましたね。もはや気軽にオススメできる物件ではなくなってしまいました。

 

icon-check こわれやすい部分がないので、意外と維持費が掛からない

icon-check ヘタな2リッターのファミリー車よりも全然広い車内、デカいトランクで実用性が高い

icon-check 当時国産最強のボディ剛性は、10万kmオーバーの中古でも、まったく問題なし

 

 

 

CT9Aを探す

ランエボ

 

CT9Aの大手中古車サイトでの販売中の登録台数は、今現在で180台ぐらいです。

これにディーラー直系の中古車販売店の在庫をあわせると、約250台ぐらいは流通してるでしょうか。

 

価格ですが、もっとも不人気のエボⅦ・GT-Aの30万円台から、希少車のエボⅨ・MRの330万円台と、幅広い価格帯になってます。

ネットオークションだと、この記事を書いた時の登録数は22台、業者以外の個人出品車は相場よりもかなり安いです。

*この記事を書いた2016年夏頃のハナシです。2021年現在の高騰ぶりはちょっと常軌を逸してます。

 

中古車を買うときには、多くの人がネットでの個人売買よりも中古車販売店で買う方を選ぶでしょう。

理由としては、

 

• 販売店はアフターサービスや保証がある

• 個人では信用できるかわからない。悪質なブローカーかもしれない

• 個人ではローンが使えない

• 購入時の名義変更などの書類の手続きが面倒だ

 

などではないでしょうか?

 

でも考えてみてください。

真っ正直なビジネスで、全国にチェーン店を展開できますか?

良質な中古物件だけを取り扱って、会社を全国展開するような利益が出ますか?

 

ランエボはメーカー純正のチューニングカーなので、使用するオイルやフルードも高品質のものを要求されます。

そういった販売店がそんな高価なものを、整備に使用すると思いますか?

 

購入後にトラブルがおきて保証で修理してくれることになったとしても、その手の販売店にいる半シロウトのような、ましてやランエボの専門知識や経験がない整備士に、アナタの大事なランエボをまかせられますか?

私ならイヤです。自分でやったほうがいいです。

 

icon-hand-o-right こういった中古車販売店で購入する際、必ず請求される経費に”納車整備費”があります。

2万円ぐらいから、高いと8万円ぐらいが多いのですが、じっさいは、”洗車”してるだけです。

現状渡しで構わないので、この費用をカットするように交渉してみてください。

販売店はこういったトコで儲けてますので、確実にイヤな顔をされますが、応じてくれる時もあります。

 

たとえばローンですが、ほとんどの銀行では個人売買でも申請可能な、マイカーローンのプランがあります。

そしてクルマ屋さんでよく利用するジャックスやオリコなどのローンも、個人で申請できます。

 

名義変更ですが、自分でやったことのある方ならご存知でしょう。

あきれるほどカンタンです。代行手数料をクルマ屋に払うのがバカらしくなるほどです。

必要書類を陸運局に提出するだけです。30分ほどで手続きはおわります。

これに1万円~2万円も手数料を請求するなんて信じられません。

 

icon-hand-o-right この登録代行は、ぜひ自分で行って代行費用をカットするようにしましょう。もしそんな交渉にも応じないようであれば、その店から買うのは絶対にヤメましょう

icon-hand-o-right 

販売店、個人売買(ネットオークション含む)、それぞれから購入する場合のメリット、デメリットと、交渉すべきことをまとめておきます。

 

中古車販売店から購入・いいところ

icon-check 在庫が複数ある場合、何台もまとめてチェックできる

icon-check 見栄えのため、ボディに磨きをかけてある場合が多く、見た目は良いクルマが多い

icon-check 全国チェーン店の場合、遠隔地のクルマも取り寄せてもらえる

 

中古車販売店から購入・悪いところ

icon-check クルマの素性、状態は不明 複数オーナーの場合、整備記録も意味は無い

icon-check 保証などはじっさいは無意味 ただし、事故車、水没車などは全額返金請求可

icon-check 価格は高い 掘り出し物に会うチャンスもゼロ イイものはそれなりの値段が付いている

icon-check ムダな経費請求が多い 納車整備、代行手数料、すべて不要なので交渉するべき

 

icon-check-square-o ディーラー直系販売店は例外です。ちゃんとした保証やアフターサービスが受けれます

 

ランエボ

 

個人から購入・いいところ

icon-check 相場より、かなり安く買える 掘り出し物に会うチャンスもあり

icon-check 前オーナーに会えるので、クルマの状態や素性を把握しやすい

icon-check 余計な経費はいっさい掛からない 支払うのは車体価格のみ

icon-check 社内規定などないので、人によるが、値引き交渉しやすい

 

個人から購入・悪いところ

icon-check 相手が犯罪者であるリスクがゼロではない 盗難車や不良車の可能性もゼロではない

icon-check 一期一会になるため、台数をたくさんチェックして選ぶことはできない

icon-check 現状渡しが原則なので、購入後の返金請求などはできない

icon-check 名義変更やローンの申請など、すべて自分で行わなければならない

 

特殊な販売店

ランエボの中古車を取り扱っているのは、中古車販売店、ディーラー直系販売店、個人の他に、チューニングショップやラリー・ダートラの競技系ショップがあります。

こういったお店に置いてあるクルマはある程度チューニングされたモノが多いので、ランエボのチューニングカーに乗りたい人にはイイかもしれません。

私がエボⅡを購入したある競技系ショップでは、値引きをしないかわりにATSフロントデフ、スパルコのフルバケを新品で付けてくれました。

パーツ代だけでも30万円以上です。

 

エボに詳しいメカニックによる本物の納車整備とアフターサービスも期待できますが、競技で酷使されたクルマも販売してることがあるので、注意が必要です。

 

 

購入時の注意点・外観と内装

 

ランエボ

 

中古車を買うとき、一番避けたいコトはなんですか?

それはもちろん事故車をつかんでしまうコトですよね?

もしくは無事故であっても、レースなどで酷使されてきたクルマはイヤでしょう。

 

最近の板金技術はホントにあなどれず、プロのオークショニアでさえも見抜けないほどの修復技術を持ってます。

逆に言えば、そこまで完璧に修理されていればもはや気にする必要はないかもしれません。

どうせ我々のようなシロートには見抜けませんし。

 

そこでここでは、もっとレベルの低い修復がされたクルマ、購入後にハンドリングの違和感や、雨漏りなどの問題が生じる可能性のあるクルマを見分ける方法を書いてみます。

 

ボディチェック#1

 icon-check まずクルマから少し離れて、正面からぐるりと1周するようにながめていきます。

 icon-check この時になんとなく歪んで見える、病気の犬のように、クタッとして見えるのはダメ

 

ボディチェック#2

 icon-check クルマに近づきナナメから各パネルを観察して、どこか部分的に色合いが合ってないところがないかを見てみる。必ず昼間にやること。

icon-check 特にリアクオーター(後輪上部周辺のパネル)に色ムラがあった場合は購入中止

 

ボディチェック#3

 icon-check ボンネット、ドア、トランク、前後バンパースポイラーのスキマを見る。多少のバラツキは新車でもあるが、かたよりがないかチェック。たとえば、右側2枚のドアのスキマにくらべて左側2枚のドアのスキマが小さい(大きい)とか、1枚のパネルに対し、スキマが均一ではないとか。

注意

icon-arrow-up トランクと右リアクオーターとのスキマが、上から下にせまくなってるのが見えますか?

これは右リアクオーターの修復が不完全なためです。フロントと違い、リアクオーターパネルはモノコックボディの一部なので、わずかな歪みでもハンドリングに異常が出ます。

 

 icon-hand-o-right ボンネットの左右のスキマの違いは、ボンネット交換時の取り付けの調整でも出ますので、ボディに異常がなくても出ることがあります。

ランエボはカーボン製ボンネットに交換してる人も多く、売却の際にノーマルに戻した時などに起こります。

見分け方は、ボンネットを開けてフロントフェンダー取り付け部のボルトと、コーキング材が周りに比べて新しくなってないか、チェックします。

 icon-arrow-down は正常な状態です。

ランエボ  CT9A

 

ボディチェック#4

icon-check 全部のドア、トランクをすべて、何回か開けて閉めてみる。特に4枚のドアがすべて同じ感覚で開け閉めできるか注意する。

icon-check 特定のドアのみ、引っ掛かりなどの異常を感じたら、ドアそのものよりも、ドア周辺のボディ側の色ムラや、コーキング材をチェックする。

icon-check トランク内のスペアタイヤスペースに、水の跡やサビがないか、もしくはまわりに比べて異常にキレイになってないかチェック。

オカマを掘られた損傷の修復が甘い場合、パネルのスキマから浸水した水がスペアタイヤスペースに溜まることがある。

 

ボディチェック#5

icon-check ボンネットを開け、ラジエターサポートを見る。ここが周りにくらべて新しい場合、前から衝突して曲がったために交換してる可能性がある ラジエターを交換しても、サポートを交換することはないが、ブツけて曲がった場合は別。

icon-arrow-down これは正常な状態

ランエボのラジエター

 

内装で注意すべきポイント

内装、運転席周辺では、シート生地のヘタリやプラスティックパーツの劣化は、年式相応なので仕方ありません。

タバコのニオイとかは、非喫煙者には気になるぐらいでしょう。

ここでは、機能に関したことだけに特化します。

 

icon-check メーターパネルの電球は常時点灯式のため球切れしやすい。

主なもので4個ありますが、パネル内のどれかの計器が見づらかったら、そこの電球が切れてるので交換してもらえるか交渉する。

ディーラーで作業依頼すると8000円ほど掛かります。

 

icon-check エアコンが正常に冷えるか、異音がないかをチェック。

スポーツカーの宿命として、エアコンの電磁クラッチがこわれやすいという事が挙げられます。

電磁クラッチは汎用品なので、2000~4000rpmで使用するよう設計されてますが、エアコンONのまま7000rpmまでブン回すなんて乗り方をしてると、新車から3年ぐらいでもカンタンにこわれます。

電磁クラッチのみのOHでしたら、5万円ぐらいの修理費です。

ですが破損した部品がエアコンユニット全体にまわると、全交換になります。

その場合は30万円ほど掛かります。

電磁クラッチがこわれる時は前兆として、エンジンルームからカラカラとした乾いた異音がします。

エアコンONで異音がするクルマは購入を控えるか、購入後にすぐに電磁クラッチのOHをしてください。

 

icon-hand-o-right 外観だけでわかる、程度のよいクルマの見分け方

100%ではないのですが、見た目だけでクルマの中身が、ある程度は判断できる場合があります。

盆栽車“という言葉は知ってますか? 盆栽のように、見た目重視でハデなエアロや高価なアフターパーツ、ステッカーで着飾った、ショップのデモカーのようなクルマです。

盆栽のオーナーたちの特徴として、

 icon-check 街乗りオンリー スポーツ走行はまったくしない

 icon-check クルマを酷使してないわりに、メンテナンスはマメにやる

 icon-check パーツは一流ブランドのみ 取り付けも有名ショップでしかやらない

といったところがあります。

普通はバカにされる”盆栽車”ですが、年式、走行距離のわりには程度極上のタマが多いです。

もしハデハデな外観がイヤでなければ、狙い目になります。

 

 

購入時の注意点・足回りとシャシー

ランエボ

 

購入時にクルマをリフトアップして、足回りと下回りをチェックするのはカンタンではないかもしれません。

個人売買でしたら、”レンタルガレージで待ち合わせして、そのままリフトアップ”とか出来そうですが、中古車販売店の販売車ではそうもいきません。

ですが、中古車販売専門のクルマ屋さんでも、ガレージジャッキぐらいは必ずありますし、スロープを置いてるところも多いと思います。

クルマの下に潜り込めれば、タイヤを付けたままでもかなりチェックできますので、ぜひお願いしてみましょう。

icon-hand-o-right チェックして問題なければ、このクルマを買うという気持ちを伝えれば、大体はOKしてくれますよ。

 

足回り・シャシーの注意するところ

icon-check ブレーキパッド、タイヤなどの消耗品は無視する。残量とクルマの状態は無関係なので

icon-check ブレーキキャリパー、ホースの両端からフリュードの滲みがないか注意

icon-check 同様にショックアブソーバーにオイル漏れがないかチェック

icon-check 大きなヘコミがないかチェック フロントパイプ、マフラーのヘコミは要注意

icon-check 寒冷地で乗られていたクルマはサビに注意 ボルトが腐食してると、あとで地獄です

icon-check タイヤをゆすって、ハブにガタが出てないか見る

 

 

購入時の注意点・エンジン周辺

 

ランエボ

 

外観チェックの次に、こちらを先にするべきかも?

やはり、クルマはエンジンが主役だと思います。4G63がなければ、ランエボもここまでの魅力はないでしょう。

カタログ値では280psですが、実測ではもっと出てる個体も多いのが、CT9Aの特徴です。

ノーマルだとエボⅦで通常はブースト1.2kgですが、オーバーシュート時に1.4kg超える個体も多いです。

エボⅧ以降だと、ノーマルで1.6kg以上もブーストが掛かる事が珍しくありません。

 

エボのエンジン、4G63は丈夫なことで知られていますが、それはノーマルでの話です。

パワーを上げていくと、まずはコンロッド、つぎにピストンが保ちません。

クランクシャフトやエンジンブロックは500psぐらいでも平気なようです。

 

タービン交換で400ps以上を狙う場合は、ピストン、コンロッドを交換するのが常識ですが、ブーストアップで340psぐらいまでだと、エンジン内部をノーマルのままで済ます人が多い(というか、ほとんど)なのが現状です。

CT9Aの4G63は、ノーマルでは20万km以上はラクに走れる耐久性を持ってます(補機類は除く)が、ブーストアップにより、その半分以下の走行距離でブローなんてこともしょっちゅう聞きます。

お手軽ブーストアップを煽ってる、チューニングショップや雑誌の責任も重大ですが、オーナーの無知も有罪です。やはり自己責任ですから。

 

エンジンルームで注意するところ

 icon-check まずプラグカバーが付いてたら外して、ヘッド周りにオイルの付着があったら要注意。オイルキャップのガスケットのヘタリでオイルが滲んでるだけならいいですが、ピストンリングのヘタリでブローバイが増加し、エンジン内部の圧力増加でオイルが吹き出してる可能性あり

 icon-check プラグコードとイグニッションコイルに、白っぽいシミというか、よごれのようなものが付いてないか注意。もしあったら要交換。イグニッションコイルは、早ければ4万kmでもパンクします。

icon-arrow-down これは正常な状態

イグニッションコイル

 

 icon-check オイルキャップを開け、中のカム周辺を見る。銀色に光ってればOK、全体が茶色に染まってたらNG。オイル管理が悪かった証拠です。あとはカム山に目視でわかるような線傷がないかチェック

 

 icon-check オイルレベルゲージの範囲内にオイルが入ってない場合、その車体もお店も問題外。

 

 icon-check ラジエターキャップを開け、冷却水以外にオイルやサビが浮いてないかチェック

 

 icon-check オルタネーターベルト(ドライブベルト)の裏側にヒビ割れがないかチェック。もしあったら、無償で交換するよう交渉する

 

 icon-check タイミングベルトをいつ交換したか聞く。答えられないようなお店は問題外。タイミングベルト、バランサーベルトは4G63の生命線です。走行距離だけでなく、年数でも劣化します。CT9A最終型のエボⅨでも、年式を考えれば交換してない場合は危険です。ベルト交換時には、テンショナー、プーリー、ウォーターポンプ、オイルポンプシールも同時交換が基本です

 

 icon-check 大気開放ブローオフバルブ、キノコ型エアクリーナーが装着されてる場合はヤメた方がよい。前オーナーがすべてに無知な可能性あり

 

 icon-check ラジエターの上部及びサイドとコアの境目に漏れがないかチェック

 

 icon-hand-o-right ベルト類や、ラジエターの冷却水漏れ、コイルの劣化など、パーツ交換すれば直せるものに関しては、無償交換もしくは値引きの交渉に使えます。遠慮せず、ガンガン交渉してみましょう。

 

 

購入時の注意点・試乗

ランエボ

 

外観、下回り、エンジンルームとチェックしてそのクルマが欲しくなってきたら、最後のチェック、試乗です。

試乗は、”試乗して問題なければ購入する” という気持ちで行ってください。お店側もリスクを背負ってますので、ひやかしで試乗を申し込むのは失礼な上、値引きなどの好条件を提案してもらえなくなりますから。

 icon-hand-o-right 試乗を断られたら、他にどんなイイところがあっても速攻で店を出ましょう。クルマもバイクも、試乗なしで買うことなどありえないです。たとえ車検切れであっても、仮ナンバーで試乗できます。  icon-asterisk 仮ナンバー走行では保険が効かないことを忘れてました。訂正します。

 

試乗の際の注意点

icon-check エンジンスタート時に、掛かり方に注意。クランキングがやたらに長い、各気筒がバラバラに着火するようなカンジ、スタートしてからアイドリングが1000rpmから上がらない、多少ならともかく、やたらと息つき(失火)してる、などはヤメた方がいいです

 

icon-check そのまま水温が安定(82℃以上)するまでアイドリング。その間にメカノイズを注意して聞く。ノイズが一定で数種類の音の集合ならいいが、不規則な音が混ざってる、かん高い、金属的な打音、その他、目立つ音が別に聞こえる場合はNG

 

icon-check 純正水温計のハリが真ん中ちょい下で落ち着いたら、アイドリングが800rpm付近に下がって安定するか注意する。いつまでも高いままなのは異常

 

icon-check クラッチの交換履歴が不明な場合はチェック。やり方は、サイドブレーキを引いたまま、1速に入れ、1500rpmぐらいでクラッチペダルをパッと離してエンストさせる。その時に、たとえホンの一瞬でもエンストするまでに間があったら、クラッチは終わってる

 

icon-check クラッチミートの際に、クラッチペダルにジャダーが出てこないか注意する。出る場合、ディスクの反りを疑う

 

icon-check 試乗するお店が広い場合、すぐに道路に出ずに敷地内を1速でゆっくりまわって、車体各部からでるノイズに注意する

 

icon-check バックしてみて、リアからゴンゴンとした音やショックがないか注意。もしあれば、デフマウントブッシュが要交換。エボのデフマウントブッシュはヘタるのが早いです

 

icon-check 道路に出ても、交通のジャマにならない範囲で可能な限りゆっくり走って、各部のノイズや異常なフィーリングがないか注意する。

 

icon-check 2速に入れるときにひっかかりを感じる個体があるが、使用するオイルで解決するのであまり気にする必要なし

 

icon-check その他のシフトフィーリング、エンジンの吹け上がり、ステアリング切った時のフィーリングに違和感がないか注意する

 

icon-check 30kmぐらいの低速でガンっとブレーキを踏んでみる その際にゴンという鈍い音したら、ハブがダメ

 

試乗する時にはゆっくり走って、感覚を研ぎ澄ますのがコツです。

多くのトラブルやその前兆は、音や振動、わずかな違和感であらわれます。

速く走るよりもゆっくり走った方がわかりやすいので、ランエボパワーに興奮しすぎて見落とさないように。

購入”後”の注意点・最初のメンテナンス

CT9A

 

納得できる1台が見つかって、契約書にハンコをグっと・・・

充実感でいっぱいの瞬間ですね。

数日後には納車されるマイ・エボで、最初はドコに行こうか?

誰を最初に乗せようか?

もしくは、どうイジってやろうか?

いろいろ妄想が止まらないでしょう。

 

でも落ち着いてください。

納車されたランエボで、最初に行うべきなのはオイル、フリュードの全交換です。

個人売買で前オーナーから整備詳細を引き継いでるなら別ですが、ほとんどの場合は最後の交換日や、今入ってる物のブランドは不明なハズでしょう。

いつ替えたのか、どんなブランドかわからないオイルが自分のランエボのエンジンに入ってるなんて、気持ち悪くないですか?

 

 エンジンオイル

 ミッションオイル

 トランスファーオイル

 リアデフオイル (AYCなしの場合)

 ブレーキフリュード

 ラジエター冷却水

 

これらはすぐに自分の好きなブランドのモノに替えましょう。

できれば、ブレーキパッド、ローター、タイヤも残量に関係なく新品交換すれば安心です。

 

これからのランエボ生活で、おきる可能性のあるトラブルを実体験をもとに、箇条書きにしておきます。

CT9Aを歴史的名車として末永く乗っていくためには、たまに起きるトラブルに的確に対処していってください。

あと、各種トラブルはそれぞれ別記事で書いてます。

参考にしてください。

 

 icon-check O2センサー 

アイドリング付近がバラつくが、走行は可能。しかし異常があればもちろん要交換。

 

 icon-check カムポジションセンサー

前兆はエンジンのバラつき、エンスト 完全に壊れると走行不能。交換は簡単でパーツも安い

 

 icon-check クランク角センサー   

壊れると走行不能。パーツ代はそれほど高くないので、他のセンサーが壊れた時に、一緒に交換しておくべき

 

 icon-check イグニッションコイル

早ければ4万km前後で交換必要。故障の前兆はカムポジションセンサーに似てる

 

10年10万kmをさかいに、各種センサー類の電子パーツ系は、交換が必要になってきます。

電子パーツは突然、前触れもなくこわれる事が多く、O2センサー以外は自走不能まで発展しますので、トラブルが起きる前に、全部交換しておくのがベストです。

ちなみにエアフロセンサーは何故かぜんぜんこわれません。

 

ちなみにランエボ独自のシステムとして、ACD、AYCがあります。

どちらも多板クラッチを油圧で制御するために油圧ポンプが使われていますが、このポンプがこわれる事があります。

こわれても可変制御をしなくなるだけで普段の走行には問題ないので、故障に気づかないまま乗ってる人もいます。

やっかいなのは、このポンプ単体でも30万円前後と高価なことです。ただ、ACDあってこそのCT9Aなので、直さないワケにはいかないんですが。

 

購入したランエボの足が純正にしろ、社外品の車高調にしろ、OHの時期は迎えているでしょう。

本来の走りを味合うためにも、OHか新品交換をおこないたいものです。

クルマがクルマですから社外の車高調に興味が出るでしょうが、高性能なモノほどOHのサイクルは短いことは覚悟しておいてください。

OHLINS(オーリンズ)などは、1万kmぐらいでヘタります。

 

ランエボ

 

ランサー・エボリューションの中古車探し

ネット情報や雑誌の記事などから、売りに出てる個体を1台づつ見て回る・・・

昔ながらの古典的なやり方です。

いちばん手間が掛かり、大変面倒な方法ですが、運命の出会いを求めてさまようのは、ロマンがあります。

 

 

 

または、いきつけのショップやディーラー、中古車屋などに、欲しいクルマの条件を伝えておいて、その条件に合ったクルマが見つかったら知らせてもらう、という探し方もあります。

 

今ではそのやりかたも、ネット上で全国規模で行うのが主流です。

ネット上で公開されてない、非公開の車両情報は60万台以上!無料登録で自分に合ったクルマを紹介してもらえる、中古車無料お探しサービス。登録しておけば、気に入ったクルマが見つかるまで、何回でも紹介してもらえる新サービス

中古車買い取りの実績No.1といえばガリバーですが、販売の実績もNo.1です。毎日500台の中古車が入荷! 全国の店舗在庫からの検索はもちろん、無料登録でのクルマ探しサービスも便利!

 

自動車保険について

事故

 

任意保険に加入せずに公道を運転してる人は、犯罪者となんら変わらないと思います。

過失が起きた場合の、他人への損害に対して償う責任を最初から放棄した、いわば確信犯です。

 

でもランエボの保険掛金は高いですよね・・・

少しでも安くするには、加入してる会社を見直すことです。

私は”もらい事故”がキッカケで、保険会社を替えて、掛け金を大幅に安くしました。

 

ダイレクト損保

 icon-check 毎月の掛金を安くしたい

 icon-check 事故があった時、すみやかに支払いをして欲しい

 icon-check かんたんに手続きできる

 icon-check 実走行距離や同乗者指定など、さらに安くできるオプションがある

 

icon-arrow-up の条件が魅力的に感じる人で、昔からある代理店型の保険に現在は入ってる人は、迷わずダイレクト型の会社に切り替えることをオススメします。

ダイレクト型とは、ネット上で加入できる保険会社で、外資系の参入からスタートしましたが、今では日本国内のダイレクトも5社ほどあります。

私がもらい事故した際、加害者の加入していたダイレクト損保のあまりの対応の早さに感動したのがキッカケで切り替えましたが、毎月の掛金の安さにも2度ビックリです。

 

今現在は代理店型の保険に加入していて、毎年5万円以上の保険代を払っている方は、この無料見積もりフォームで見積もってみてください。絶対に、今現在加入中の保険を見直したくなります。

ランエボ

 

 

 

ランエボの購入のため、現在乗ってるクルマを売らなければならない人も多いと思いますが、なるべく高く売りたいのが本音ではないでしょうか?

 

まず、いちばんやってはいけないのが、下取りに出す コレです。

大昔には、ディーラーで新車に買い換える時には王道の手段でした。

新車を売りたいディーラーは、損するのを承知で高値で下取りしていたこともありますが、今はまったくやっていませんし、中古車への買い替えではなおさらです。

 

一番高値で売りたければ、全国の業者が参加する業者間でのオークションに出品するのが確実です。

業者間で競わせればプライスは高値になりやすいですし、たとえ不人気車であっても、買い手が見つからないなんてことはありません。

 

以前は、こういった業者用オークションに登録するのは素人にはムリだったのですが、今ではかんたんに出来るようになりました。

買い替え時の売却なら、車の買い取り査定サービス。ネットで無料申込後、最寄りの提携ガソリンスタンドで査定、全国の業者間のオークションに出品するので、今までの買い取りサービスより圧倒的に高く売れる!オークションに流れるのは車両情報のみで、個人情報は流れないため、わずらわしいセールスの電話など一切無し!

 

とりあえず相場の査定額を知っておくなら、ネットでの無料査定がお手軽です。
まずは愛車の相場額が分かります。