アイドリング(アイドリングアジャストスクリュー)調整とECUリセット

前回のPCVバルブの交換後は、これまでの異常はすべて解消してます。

ただ、アイドリングの時の回転数が、やたら高くなってしまいました。

800rpmぐらいだったのが、1200~1500rpmぐらいに、なってしまってます。

そういえば・・・・

2,3ヶ月前にディーラーで例の症状を診てもらった時、アイドリング回転数を上げた、とかなんとか言ってなかったっけ?・・・・

PCVバルブのような問題箇所が改善すれば、アイドリングは今度は上げ過ぎになってしまってるのかも?

さっそく調整です。

アイドリングアジャストスクリュー

まず多くの人が(私も最初の頃)疑問に思う事が、

「アイドリング回転数は、ECUとISCバルブで″自動的″に調整されんじゃないの?」

だと思います。

たしかに、各種センサーからのフィードバックによって、ECUが必要な開弁率をISCバルブに指示することによって、アイドリング回転数は調整されています。

しかし、アイドルさせるのに必要なスロットルのバイパス通路の容量、その0~100%を、ISCバルブが完全にコントロールするわけではありません。

バイパスの流入量は、原始的な仕組みであるアイドリングアジャストスクリューで、ある程度の量を制限されてます。

そしてその制限された分を、ISCバルブでさらに細かく調整(開閉)されています。

このアイドリングアジャストスクリューでの制限量と、ISCバルブでの調整幅をバランスさせる必要があるのですが、これをキャリブレーションといいます。

本格的なキャリブレーションの手順は、まずISCバルブのカプラーを抜いて動作しないようにしておき、アイドリングアジャストスクリューだけでエンジンがアイドルするポイントを調整してから、ECUリセット、ISCのカプラーをはめて学習させるというものです。

でも今回は面倒だったのと、それほど大きい調整幅ではないだろうから、単純にスクリューをクルクル+ECUリセットの、手抜きキャリブレーションにしました。

だってディーラーがアイドル上げた時、キャリブレーションを行わずにスクリューのみで調整したのは明白でしたしね。

ちなみに、アイドリングアジャストスクリューの位置はここです。

CT9Aのアイドリング調整

スロットルボディの上にあるこの穴の中に、プラスのネジがあります。

タワーバーが邪魔なので、ショートタイプのプラスドライバーで回して調節します。

時計回りで締め込む(アイドリングを下げる)、反時計回りで緩めてアイドリングを上げる方向になります。

んで例のごとく、取り付け場所が悪いので、ネジ頭は見えません。感覚での作業になります。

CT9Aでは毎度おなじみの、ブラインドでの作業です。

いきなり何回転もクルクル回さないで、4分の1回転づつとかで少しづつ回しながら、様子を見ます。

結果的には、4分の3回転締め込んだところで、とりあえずOKとしました。その後の様子見でまたイジるかも知れませんが。

ここで、ISCバルブとのキャリブレーションの為に、ECUリセットを掛けます。

ランエボ

ECUリセットの手順

ECUリセットの手順は、いろいろとやり方があるようですが。

私の場合は、昔からネットでよく挙がってるやり方を行ってます。

1)バッテリーのマイナスターミナルを外して、15分ぐらい放置。その後ターミナルを戻す。

2)キーをOFFからON(セルは回さない)に入れ、すぐにOFFに戻す。

3)エアコンなどの電装はすべてOFFで、エンジンスタート。完全に暖気(電動ファンが回るまで)するまで放置。

4)がっつり暖気したら、エンジンOFF。10秒ほど置いて、再スタート。今度はエアコンを冷房で最低温度の設定で掛けて10分ほど放置。

電装OFFと、エアコンONで2回やるのは、無負荷状態と高負荷状態でのアイドルアップあり、なし、での状態を学ばせるためです。

日本車でのECUリセットの場合、高回転側から学習するのが殆どらしいのですが、三菱は何故か? アイドリングなどの低回転側から学習する設定になってます。

この後は普通に走りながら、時々レッドゾーンまで踏んでやればいいでしょう。

終わったら、車内の時計の時刻を合わせるのを忘れずに。

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