リアデフのピニオンドライブギアのセット交換

2001年製の、三菱・CT9AーRS ランサーエボリューション7。

なんと今年で22歳。走行距離は先日に20万キロに到達。

いまだ現役。っていうか、わたしクルマは1台体制で、通勤も遊びもコレ1台。

クルマが壊れたら仕事に行けません。

私の職場は、日本であって日本でないトコロ。

職場のゲートを入ってから、実際の勤務場所まで4km近く走りますので、電車バス通勤は不可能なんです。

だからトラブルはなるべく早めに対処、不動になる前に手を打ちます。

しかし今回は、1年以上も放置してしまいました。

さて、シールを交換しても止まらない、リアデフのペラシャ接続部からのオイル漏れ。

原因は、リアデフのピニオンドライブシャフトのブレなのは分かってました。

そのブレというかガタですが、おそらくはシャフトベアリングのガタだろうと思ってました。

そこで、各ベアリングの交換のために入庫したのが去年のハナシ。

そこで発覚した事実。原因はピニオンドライブシャフトそのもの。

ベアリングが密着するべき部位が、摩耗で痩せてしまっていて、ガタの原因になっていました。

去年の記事はここ

完治させるには、ピニオンドライブシャフト、そしてセットになるリングギアの交換しかありません。

ところがこのピニオンドライブギアセット、純正部品番号・3512A055ですが、なんとバックオーダー状態。廃番ではなかったのですが、ある程度オーダーがたまるまで、製造停止状態。入手が出来なかったのです。

こういった時に強いのが、海外のパーツ販売サイト。

この手のサイトは、純正部品の枯渇が始まる前から、大量に購入してストックしてます。

じっさいに私も、ドバイだか、バーレーンだかの国にあるサイトで見つけてはいました。

ランエボは、相変わらず海外では大人気ですからね。需要は一定数あるわけです。

パーツ代は日本円で6万円ほど。ただ、この作業は工賃のほうがずっと高い。

物入りが続いて金欠だったので、しばらく放置してたのです。

そうやって待機してるうちに、生産再開。

3512A055の供給が再開してて、モノタロウであっさり買えました。

海外発送の送料を払わずに済んで、ちょっとうれしい。

ピニオンドライブギア

リングギア

あとはシール類。

前回の交換からわずか1年ですが。

さらに言うなら、その前も交換から2年も経ってませんでしたが、デフケースを割る以上、オイルシール類は再使用は不可なので、オイルシールも用意。

プロペラシャフト側と、左右ドライブシャフト側。

これらはピニオンドライブギアシャフトの、位置調整用のサイズ違いのスペーサー。

あとはまたリアデフ下ろして、ちゃっちゃと交換してくれるショップを探すだけ。

ところがこのショップ探しが難航。

私のスケジュールと、ショップさんのスケジュールがなかなか合わない。

いつものテストアンドサービスさんは、スケジュールの都合で今回はパス。

しかし、リアデフ組むときのバックラッシュ調整、熟練メカニックでも数回はやり直すほど微妙な作業なので、いいかげんな仕事しそうなショップには任せられない。

いろいろと問い合わせを繰り返して、今回は初訪問のショップさんにお願いすることにしました。

Naughty初訪問

こちらは初めて訪れる、Naughty(ノーティー)さん。

べつに、ランエボ専門店でもなんでもありません。

というより、むしろBMW専門というイメージのほうが一般的。

ここ選んだ理由ですが、職場の知り合いで、クルマの事なら何でも自分でやっちゃう(板金、溶接なども)ヤツがいるんですが、その男が絶賛してたから。

店長兼メカニックの方、元々は第2世代GT-Rのチューニングの世界にドップリだったそう。

わたしは経験上の理由で、昔から”ランエボ専門”ってイメージのショップに少し懐疑的なところがあります。モヤモヤさせられたことが複数回あるからです。

もちろんテストアンドサービスのように、三菱ワークスなところまでイってるショップさんなら、全面的に信頼してます。

でもそれ以外のところだと、技術力やセンスに疑問の残るところ、そしてスタッフの人間性が疑わしいところもありました。

あと、本音を言えば、近所の街工場みたいなトコで、信頼できるショップを見つけたいんですよ。

以前でしたら、テストアンドサービスも他のエボショップも近かったんですが。

今住んでるトコロだと、どちらも2時間ぐらいは掛かる。

できればもう少し近場で、信頼できるところを見つけたい。

さて、クルマを預けてからデフを降ろすまでに、けっこう待たされましたが。

いざ降ろして、デフをバラしてから、色々とアドバイス頂きました。

まず最初の疑問。

なぜピニオンドライブシャフトが、ガタが出るほど痩せてしまってたのか?

これは去年にバラしたショップでも言ってましたが、おそらく何らかの理由でデフケース内に浸水してサビが発生。そのサビでシャフトのジャーナル部が摩耗、という見解。

これは実は、ちょっと思い当たるトコがあります。

浸水した理由はまったく分かりませんが、何年か前にリアデフオイル交換の際、水が混ざって変質したオイルが出てきたことがあります。

最初はかなり不安になって、いろいろチェックしましたが、その後再発しなかったので放置。

たぶんですけど、ブリーザーバルブくらいしか浸水経路はないですから、どこか冠水した道路を走った際に、すでにバルブがヘタって開き気味になってて浸水したのかも?

ここは念のため、ブリーザーバルブも交換しときます。

デフカバーの裏側から交換。

このブリーザーバルブ、どうやら廃番らしいんですが。

でもショップさんからサプライヤーに聞いたら、あっさり在庫ありました。

ミッションケースとトランスファーケースにも、ブリーザーバルブがそれぞれに付いてますが、前回のクラッチ交換時に一緒に交換してあります。

その時にはすでに、両バルブともヘタりきってましたから、ここはどうやら要定期交換かも?

在庫なくなる前に、買っといた方がいいですね。

組まれた、新品のピニオンギアとリングギア。

ベアリングは1年前に替えたばっかだから、今回は再使用のつもりでしたが。

残念ながら、ピニオンドライブにガタが出たまま乗ってたせいか、へんなアタリが付いてて、再使用不可。

スラスト側もラジアル側も、またもや全交換。

つまりこの時点で、去年にコルトスピードで行った作業、そのほぼすべてが、完全にムダになったことが確定。

けっきょく、ピニオンドライブの異常摩耗が原因というトラブルシューティングのためだけに、20万円近い料金をコルトスピードに払ったことになります。

1年前でも、海外のショップからパーツの入手は可能だったので、パーツ入手待ちをすべきでした。

この後は、ドライブシャフトブーツ切れが見つかったりとか、ついでに作業出来るマイナートラブルくらいで終了。

あとは1000km慣らして、オイル交換で様子見ですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする