前回のEGRバルブの撤去と、同時進行の作業の記事ですけど。
EGRバルブ撤去の記事はコチラ
EGRバルブの取り外し自体は、難易度はそんなに高くないんですよ。
作業性が悪いだけで。
それよりも、あの作業でマイったのが、このスロットルボディのクーラントホースの交換。
久々に大ハマリしました。
もうホントに、DIYで作業するの、もうヤメようか?と思うほど。
もしくは、昔の日本人のように、クルマは新車、そして10万キロ以内で買い替え、この昭和スタイルが、やっぱりベストか?と思うほど。
やっぱりクルマは古くなってくるとですね、いろんなトコが腐食&固着するんですよね。
本来はくっつくハズのないモノ同士が、べったりくっついて離れない。
固着したパーツの場所が、ある程度の作業スペースがあれば、まだいい。
両手で工具持って、アレコレやれるスペースがあればね。
今回のように元から片手しか入らず、それも決まった方向からしか攻めれない場合は、もうサイアク。
ちなみに交換するのは、この画像の赤丸で囲った2本のホース。
10711とあるのは、部品番号では、MD374267
10712は、MD374266
ですが、MD374267だけ、なぜか廃番。
片方のMD374266は、まだ入手可。
まあ、この手のホースなんか、汎用品買ってきて流用でも大丈夫なんですけど。
エボⅨ用の1310A087が、代用出来ます。
ホンのちょっと長さと、曲げ角が違うだけで、ほとんど同じモノです。
まったく無加工で付きます。
そしてこれらのホースを固定するのは、バネ式クランプのMS660240
水系はこのバネ(スプリング)式のタイプがよく使われますが。
このMS660240も廃番なのか何なのか、入手不可。
ホース径も正確に分からないので、汎用品のクランプを適当にサイズ違いで用意しとく。
すべてムダになりましたが。
結局使ったのは、ウォームギア式のホースバンド。
理由は後ほど。
クーラントホース交換作業
スロットルボディのホース取付部にたどり着くまでに、インテークパイプだの、2次エアバルブのホースだのを、まず外していく。
そして見えたのがコチラ。
左の赤矢印がさしてるのは、石垣島直送のサンゴ礁のカケラ・・・ではありません。
クーラント漏れなんですが、なぜかちょっとだけ漏れたか滲んだかした後、固まってしまってます。
おかげで、これ以上は漏れてなかった。
右の赤矢印、コレはもう1本のホース。
ISCバルブに隠れて見えませんが、バルブの裏の下側にあります。
とうぜんバルブがジャマなので、ISCバルブも外す。
さっきのサンゴ礁のカケラ、取り除いてからホースを切り離したトコ。
クランプが残ってるのに、なぜホースを切ったか?
大ハマリの前の序章だったんですが、このクランプがまず固着してるんですよ。
プライヤーで挟んでバネをゆるめても、まったくビクとも動かない。
問題は作業スペースの無さと、片手しか入らず、一方向にしか手を動かせないため、なかなか力が入らないのもあります。
ただ、カッターでホースを切り取れるトコは切って抵抗を減らすのと、この部分は下に力を掛けやすかったので、さほど手こずらすに外せましたが。
外した後
なかなかの腐食ぶり。てめえ・・腐りきってやがるぜ・・・
もうね、鉄だろうがアルミだろうが、関係ないんですよ。
年数経ってる水回りなんて、どの部分もこんなもん。
今回の2本のホースの両元、4箇所とも全部こんな感じ。
金ブラシとサンドペーパーで磨いてみましたが、たいした効果はなし。
まあイイです。液ガス(液体ガスケット)で、適当にごまかしましょう。
さてスロットルボディ側は外れたので、ヘッド側に取り掛かる。
ここ。
コイツがもう・・・
見ての通り、ホースが刺さるニップルからすぐ先、ここで90度に曲がってます。
仮に固着などが無かったとしても、バネ部を挟みながらクランプをくぐらしていくのはカンタンじゃない。
なんせプライヤー持ってる手が、あまり自由に動かせないので。
ところがコイツ、ここのクランプの固着ぶり、もうなんか凶悪を通り越して無惨なほど。
バネの足の一部を捻じ曲げ、ホースをまた切り裂きに掛かる。
とにかく微動だにしないので、何度も天を仰ぎながらも、気を取り直して再挑戦。
なんとここだけで、2時間も掛かりました。
まあ、そのうち1時間45分は、悪態つきながら駐車場をうろついたり、スマホに現実逃避してたんですけど。
だってもう、右手の握力が無くなりそうだわ、心は折れそうだわ、で発狂寸前。
そして今度は、スロットルボディの奥側のホース。
この裏側の部分は、手は掛かりましたが、なんとか外れた。
そして最後の、エンジン側、ウォーターラインに刺さってる側。
コイツもまた、ラスボス的な難敵。
結局ですね、作業スペースの問題なんですよ。
両手が入るスペースさえあれば、こんなにタイヘンじゃなかったはず。
この作業、ショップによってはスロットルボディを外しちゃうトコもあるみたい。
私の作業中の見解では、いちばんジャマだったのは、フューエルデリバリーに向かう燃料の配管。
なんせ作業スペースのド真ん中に、この配管が2本走ってる。
なので、プライヤーを入れるのを配管の左右どちらかの、ナナメった位置からしか入れられないのが、いちばんマイりました。
燃料ポンプのカプラー外して空打ちさせて、等の前準備が面倒なんで、これらの燃料系配管は外さずにやりましたが、次回にまたやらなきゃならない時は、最初から撤去するかな。
さて全部外した後は、サビでボロボロのニップル4ヶ所を、サンドペーパーでなるべく整形しますが。
なんせこんなんですから。↓
今思えば、JBウェルド辺りのパテで整形すべきでした。これ以上侵食しないようなサビ止めにもなるし。
本来はニップル表面がキレイなら、ゴムホースが密着するので液体ガスケットは不要なんですが。
ここまでボコボコだと、液ガス無しには、クーラント漏れまくる可能性大。
ホントは液ガスなんて、なるべく薄く塗るのが基本中の基本。
でもこの場合、スバル・BRZのオイルパンも顔負けなほどの厚塗り。
もう溢れ出るほど。
なんせタップリ塗っとかないと、あのデコボコが埋まらないって不安が。
いーんですよ。
水の通るライン内に、ハミ出して無ければ。
この画像でも見えてますけど。
ホースの固定、本来ならバネ式クランプを使うトコ。
でもウォームギア式のホースバンドに変更してます。
理由はカンタン。
あの作業スペースでは、プライヤーで挟んだままバネ式クランプを定位置まで入れるのは、とうていムリだったんです。
作業前の予習で、ネットでさんざん検索しましたが。
ある整備工場のブログ見たとき、やはりあのレイアウトでは、純正のバネ式クランプで再度に固定するのはムリって、ブログ主のメカニックも言ってました。
まあ、それを見たんで、ギア式ホースバンドも用意しといたんですが。
前述の燃料系配管を撤去して、気の利いたデザインのホースバンドプライヤーを入手すればイケるとは思いますが、手持ちのツールではムリでした。
これらのホースのような細めのホースだと、ウォームギア式ホースバンドでは、均一にホースを締めれるか、不安が残るところではありますが。
まあマメに様子見ですね。
*2週間ほどチェックしてますが、漏れはまったく無いですね。液ガスが効いてるのかも。
今回の作業、ある程度の固着は予想してましたが、まさかこれほどとは!
まったく苦戦してしまいました。大した事ない作業のハズだったのに。
このあたりの場所の作業、もう当分はやりたくないですが、教訓もありました。
面倒でも、必要なモノはなるべく全部外して、可能な限り作業スペースを確保する。
そして、他のツールで代用ばっかしてないで、専用工具をもっと揃える、ですね。
今回で言えば、狭い場所に特化したホースクランププライヤーがあれば良かったかも?
例えばワイヤー式のヤツとか? あとロック機構を持ってれば、さらにイケますね。
近いうちに買っときます。