ラジエター交換

約14年も頑張ってくれた、コーヨー製(KOYORAD)の銅3層ラジエター。

先日、ついに逝きましたので、オールアルミ製のラジエターへと交換作業した顛末を書いてみます。

クーラント漏れ

かなり前から知ってはいたんです。ラジエターリザーバータンクの液面が、ほんの少しづつですが下がってきてるのは。

ただ、減りはすごく遅かったですし、夏場だということもあって、最初は水分の蒸発かな?と、とりあえず様子見でいました。

しかし、峠を走ったりした後の液面の減りが大きくなり、上から覗き込むとラジエター下のアンダーパネルが濡れているのが、目視出来るようになってきました。

ジャッキアップして、アンダーパネル裏からチェックしてみると、ラジエター下側が一面にミドリ色に変色してます・・・

どうもコアの下側に複数のピンホールがあって、エンジンを回して圧が掛かった時に漏れてる様子でした。

ランエボ

このKOYO製の銅3層のラジエター、以前にも一度コアの修理をしたことがあるのですが。

今回は漏れ箇所が複数っぽい事と、14年も使ったのでさすがに引退かと思い、新品交換することに決定しました。

そこで候補となる製品ですが、最初は同じKOYOの銅製にするつもりでしたが、今回はあえてオールアルミ製、それも人気の激安系の製品を試してみます。

アルミ製ラジエター

激安のオールアルミ製ラジエター、ショップオリジナルや、あやしいアジア製を除くと、3社の製品が候補になります。

激安アルミラジエターの先駆け、HPI、そして大手アフターパーツメーカーのトラスト(TRUST)、ブリッツ(BLITZ)ですね。

まずネットでのリサーチ結果から、HPIは候補から外しました。

ランエボではなく、他車でのハナシだったのですが、造りがイマイチでサポートの穴位置がズレてて、加工なしでは付かないというコンテンツをいくつか見たからです。

CT9A用の場合は問題ないかも知れませんが、リスクは負いたくなかったので。

HPIと製造元が同じだというウワサから、トラスト製も却下しました。

残ったのはブリッツのみですが、CT9A用はなんの加工も必要なくすんなり付く、という情報があったので、即購入決定です。

価格は送料込みで33111円。激安ですね。

価格だけでしたら、○野タイヤの方がさらに2000円ほど安いんですが、今回は一刻の猶予もなかったので、在庫があって即発送可能だった、とあるネットショップで購入しました。

平○タイヤはよく利用するショップですが、オーダー完了まで時間が掛かるのがネックです。90年代から全然変わってません。

ついでなので、アッパー、ロアのラジエターホース、使用期間が5年目に入っていたサーモスタットも新品交換します。こちらは純正部品です。

アルミラジエターは渋滞では冷えないので、街乗りには向かない、というのが一般的な常識です。そして激安アルミラジエターはコアの設計が悪く、風が当たってても冷えない、と言う声も多いです。

しかし、カップリングファンタイプではなく電動ファンを持つCT9Aでは、渋滞中でも電動ファンが風を送れるし、エアコンコンデンサーにも別に電動ファンがあって、エアコン使用時にはそちらも駆動して風を送って冷やせるので、その点はあまり心配していませんでした。

コアの設計の良し悪しは、使ってみなければ分かりません。インプレは最後の方で。

ラジエター交換作業

今回の作業内容は、ラジエター入れ替え、ラジエターホース2本交換、サーモスタット交換です。

先代のCE9AではDIYで交換した経験があったのですが、CT9Aでのラジエター交換は初めてでした。サーモスタット、ホースの交換は数回やりましたが、本体はやったことがありません。

実は意外と苦労しました。

ラジエターが純正サイズであれば、大したことなかったと思いますが、元のKOYO製のコアの厚みが実測で57mm、タンク部分も合わせると70mm前後もあるので干渉するところが多く、かんたんには取り出せない状態でした。

干渉する補機類の取り外し

ラジエターを外す前に、下準備としてジャマになるパーツを外します。

エアクリーナーボックス、インテークパイピングのジョイント部です。これらが残ったままだと、ラジエターに付いてる電動ファンのユニットの取り外しが出来ません。

ボックスは2本のボルト、パイピング類はホースクランプで止まってるだけですので、サクサク外していきます。

エアクリーナーボックスに付いてる、エアフロセンサーのコネクターはちょっと抜きづらいですが、ボックスを外して傾ければ大丈夫です。

コレは外し終わったところです。

ラジエター 交換

ここまできたら、クーラントを抜いてアッパー、ロアホースのラジエター側を外します。

ラジエターアッパータンクから、リザータンクに伸びてるホースも外します。

これは再利用しましたが、このホースも同時に交換したほうが良かったです。

ラジエター本体は、上から車体に差し込んで、アッパータンク部分の2箇所をサポーターで押さえる構造になってます。

ですので、サポーター2箇所のボルトを外せば、上に引き抜くカタチで取り外せます。

これがラジエターサポーターです。

ランエボ ランサーエボリューション ラジエーター

このサポーターと、ラジエター下側の車体に刺さってる部分にあるブッシュは再利用します。

ラジエター本体には、電動ファンとファンコントローラーがくっついてます。

純正ラジエターの薄さでしたら、ファンコントローラーと車体側からの配線のカプラーを外せば、一緒に取り出せます。

今回取り外すKOYO製の厚みでは、インテークジョイントだけでなく、インタークーラーパイピングの一部を外さない限り不可能でした。

なのでファンコントローラーを電動ファンから外してエンジンルームに残したまま、ラジエターと電動ファンを取り出す方法を選択しました。

ラジエター、ファンが取り払われて、カラッポです。

ラジエターが刺さる穴が2つ見えますか?ちなみにここで、一緒にアクチュエーターも交換しとけばよかったかも?

ラジエター 交換2

外したKOYO製ラジエターです。

銅3層、ガッツリ冷やしてくれる働き者でした。

ランエボ ランサーエボリューション CT9A ラジエター 真鍮 3層

サーモスタットの交換

新しいラジエターを取り付ける前に、サーモスタットとホースの交換を行います。

ホースは向きに気を付けて取り付けます。

あえて純正を使い、シリコンホースは使用しません。

昔乗ってたCE9A・エボⅡの時は、あらゆるホースをシリコン製に替えてドレスアップしてましたが、今は極力使わないようにしてます。

シリコン製は硬すぎて柔軟性がないので、使う場所によってはトラブルの元になるのに気づいたからです。

同様にホースを固定するクランプも、バンド式ではなくクリップ式を使用します。

純正で使用されてるクランプが、場所によってバンド式とクリップ式を使い分けられてるのには、ちゃんと理由があります。

サーモスタットは、エンジン本体の向かって右側、ヘッドカバーとインテークパイプの間にあるハウジングに入ってます。

ハウジングは3箇所のボルトでとまってます。

一見、パイプと配線類がジャマで、そのままではアプローチ出来ないように見えますが、普通にラチェットレンチ+エクステンションで作業できます。

サーモスタット本体が固着してる場合が多いですが、マイナスドライバーの先でガスケット部分を軽くコジッてやれば、パカンって感じですぐ取れます。

新しいサーモスタットですが、ここでは純正サーモスタットを使用します。

80℃から開き始め、82℃で全開になります。なぜローテンプサーモの使用がNGなのかは、こちらで書いてます。

CT9Aのサーモスタットはガスケット附属型なので、液体ガスケットなどの使用は必要ありません。そのままハウジングのフタをして、ボルトを締めて終了です。

注意点ですが、水漏れを気にして、ハウジングのボルトを高トルクで締める人がいます。

ハウジングはアルミ製でやわらかいのでネジ穴をナメやすいですし、ガスケットがあるので、目一杯締める必要はありません。

もう一つ、ご存知の通りCT9A型には、Ⅶ、Ⅷ、Ⅸがあり、多くのパーツは共用できます。

しかし、エボⅧのみ、サーモスタットが違っています。

ⅦとⅨは共通で、純正部品番号はMD363571です。エボⅧのみ、MD143463になってます。

間違えて付けてしまうと、どちらのケースでもオーバーヒートしますので、社外品を使うときにも要注意です。

ラジエター取り付け

いよいよ、新しいラジエターのご登場です。

いきなり付いてますが、ブリッツのタイプZSです。

ランエボ ランサーエボリューション CT9A アルミ 2層 ラジエター 2

バフがけされてピカピカでカッコイイですね。

ネット情報通り、完全ポン付けで無加工でイケます。

こちらは全体の厚みが少し薄くなったので、電動ファンは後から付けられるほど余裕がありました。

KOYO製を取り外す時の苦労はなんだったのか?というほど、あっけなく取り付けは終了です。

あとは外したパーツ類をガンガン取り付けていくだけです。

すべて元通りになったら、クーラントを入れてエア抜きして終了です。

エア抜きのやり方は、ネット上でいっぱい上がってるので省きます。

ランエボ

ブリッツ・アルミラジエターのインプレ

装着後、早速街乗りをしてみました。

完全に熱が入ってからの状態が見たかったので、1時間ほど運転して、渋滞にも突っ込んできました。

水温の上がり方、そして電動ファンが回りだしてから、すみやかに水温が下がるか?

これがテーマでしたが、結論からいえば問題なしです。というか、銅製3層の時とまったく変わりません。

特に温度上昇が激しいとか、ファンが回りだしても温度が下がらない、といった事はまったくなかったです。ごく普通に使えます。

しかし、渋滞が解消してからの走り出し、風が当たりだしてからの水温の下がり方は、ちょっと以前とは違ってました。おそろしく冷えます!

ひょっとしたらパンクした前のラジエター、水路に垢でも溜まってツマリ気味だったのでは?と思うぐらい、冷えます。

ちょっと走っただけで、サーモの開弁温度まで一気に落ちます。

夏場の峠での全開走行ではどうか? 早く試してみたいですね。

あと、圧倒的に軽いです。何キロぐらい差があるのか?取り付け作業の際にも、とにかく軽く感じます。

銅3層はよっこらしょってかんじで持ちましたが、アルミラジエターは片手、指3本で持てるかんじです。

*追記: 東京都内の真冬でのインプレです。渋滞にハマらない限り、サーモ開弁温度の81℃付近から、ほとんど水温が上がりません。これでローテンプサーモなんか入れていたら、完全にオーバークールです。


ランエボ

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