ゴム(ラバー)パーツのリフレッシュ

今回は雑記のような、小ネタなんですが。

だんだんクルマが古くなってくると、たとえ調子良く走っていても、「なんか愛車がヤレてきたなー」って実感する時ありますよね?

たとえば外観。

塗装のクリア層がはがれてる、なんてのは論外ですが、たとえばヘッドライトの曇りや黄ばみ。

これは、古ぼけて見える。

わたくし定期的にみがき入れてます。

あとはモールの変色。モールだけでなく、無塗装系の樹脂パーツのくすみ。

元は真っ黒だったのが、なんか白っぽく劣化するヤツ。

これも、なんか白髪っぽいカンジで、歳取ったナーって、気がする。

それとボディからの軋み。

加速時とか、コンビニなんかの段差を越える時に、「ミシッ」とか「ギシッ」とか音が出た時。以前は無音だったはず。

なんかボディがヘタってきてんのか? って不安になる。

ただ、ショップのプロの方が言うには。

こういった軋み音とかは、ほとんどの場合はブッシュとかのゴム系パーツの劣化が原因であって、ほんとにボディパネルがユルんでるとかでは無いそうです。

競技系ならともかく、事故でもしてないかぎり、スポット剥がれたとか、モノコックの接合部が断裂とかは、一部の例外を除いて、まず無いそう。

サス、メッンバーのブッシュを全交換したり、ウェザーストリップやモール類をリフレッシュすると、ウソみたいに新車時の感触に戻るとか。

サスペンション周りのブッシュは、5,6年ほど前に一度ラリーアートの強化品に全交換してます。

あとは、ウェザーストリップとモールですか。

どちらも、まだ部品は新品が出るみたいですけど。

注文する前に、それらを交換したらどうなるかを、疑似体験してみようと。

というのは、車用ではないですが、ゴム系樹脂を復活させるケミカル、以前に見たことがあるのを思い出したから。

スプレーひと吹きで、硬化しかかってたゴムが、しっとりと弾力を取り戻してた。

そこで車用でちょっと探すと、やっぱりKUREから出てた。

この手のケミカル製品は、KUREのお得意ですよね。

ラバープロテクタント施工

他のKURE製品にくらべて、小ぶりな缶スプレー。

先に言いますと、今回の作業には1缶では足りませんでした。

コレを吹いたのは、4枚のドアのドア側と、ボディ側のウェザーストリップ。

そして各ドアの内側の、ウィンドウガラスのウェザーストリップ(ランチャンネル)。

それとボンネット、リアトランクのウェザーストリップ。

あとはモール。

フロントガラスとリアガラスの上下のモールと、ボディのサイドモール。

ゴムホース類とかブッシュなんかは、やってません。

その辺りの走行性能に直結する部分は、延命なんかやってないで「交換あるのみ!」

ウェザーストリップ

では、実際の作業。

まずはクリーニング。

これが意外と時間が掛かりました。

20年の汚れが堆積してますから。

洗車マメにする方でも、ドアを開けながらウェザーストリップまで洗う人は、なかなかいないかと。

まして私は、洗車そのものがもう・・・

クリーニング後にしっかり乾かしたら、さっそくプシュー。

タオル片手に、たれてきたらタオルで受けて、そのまま塗り広げる。

ドアのウェザーストリップ、ぐるっとドアを1周してるんで、まあまあ手間がかかる。

20年以上たってるワリには、そこまではヤレては見えませんが。

それでもスプレーしてみると、かなり新品みたいな見た目に変わります。

伝わるでしょうか?

質感および、湿感が増したというか。

もっと近くで。

スプレー前は、ツルっとした見た目で、手触りもサラッサラ。

油気が完全に抜けきってるカンジだった。

もうちょいで、白い粉吹きそう。

でもスプレー後は、ゴム!ってかんじの少し凹凸ある表面に、かすかにオイリーな手触り。

弾力が戻って、モチモチした感触になってます。

いい感じなので、そのままウィンドウガラスのウェザーストリップにも処理。

このパーツ、正式には「ウィンドウガラス・ランチャンネル」というらしい。

ガラスが通る部分が溝形になっていて、外から見えるよりも凝った形状になってる。

これがヘタると、ガラスの保持がうまくできないので、ビビリ音が出たり、ウィンドウを上げきった時でも、ちゃんと閉まってる感が乏しかったりします。

私のエボも、運転席側はそんなカンジ。

4枚の各ドアの周辺をプシュったら、ボンネットとリアトランクのウェザーストリップも。

リアトランクは開口部が大きいので、ウェザーストリップも長いし厚みもある。

ここはけっこう、量を吹かされました。

エンジンルームのウェザーストリップも。

モールディング

モールはちょっと迷いましたが。

左右の前後からルーフをぐるっと回ってるヤツと、前後のウィンドウガラス周辺のヤツ。

これらはゴムというよりは、プラスティックってカンジですが。

ただ、樹脂系にしては弾力あるんですよね。

ゴムとプラの中間っぽい。

意味があるかどうか不明でしたが、プシューとしてみました。

そうすると。

なんか、いい感じの見た目に。

効果が不明ですが、見た目はずいぶんリフレッシュ。

効果は体感できたか?

一通り施工してみましたが、体感度はいかほどでしょうか?

一晩置いてから、試走してみます。

今回は、プラシーボセンサーは真ん中ぐらい。

まず気づくのが。

ドアを閉めた時の音が違う。

バン!だったのが、バム!ってなってる。

新車価格180万円のクルマだったのが、299万円ぐらい(エボⅦRSの価格)になったくらいの変化。

けっしてレクサスとかには、到底なってませんが。

あとは、少し遮音性が変わったかな? いや、気のせいか?

でも、今回の作業の動機、段差でのキシミ音。

これはけっこう減少。

っていうか、うちの駐車場では出なくなった。

そして一番、体感度が高かったのが、ドアウィンドウのウェザーストリップというか、ランチャンネル。

ぶっちゃけですね、運転席側のここ、ウィンドウガラスからのビビリ音が大きくなってたんですよ。完全に窓を閉めればイイんですが、ちょっとでも窓を開けてると、「ビーン」って音が出っぱなし。

RSなので、パワーウィンドウじゃなくクルクルハンドル。そのハンドルを回す手応えも重くなってたんですが。

ラバープロテクタント処理後は、ウィンドウガラスがスルスル動くし、なによりもビビリ音が消滅。

ウィンドウがどの位置でも、まったく音がしません。

これは嬉しい結果。

結論から言えば、やる価値はあります。

でも、一番いいのは、ウェザーストリップもモールも新品に全交換。

ただ高い。ドアのウェザーストリップだけで、1台分で10万円はする。

あと今回、再確認したんですが。

この頃の三菱車。使われてるゴムや樹脂系素材が悪くない。

国産車はもともと、樹脂系のマテリアルが欧州車にくらべて高品質で高寿命。

ただし、例外はあります。有名どころだと、90年代のニッサン車。

32GT-Rなんか、内装の樹脂パーツがボロボロと崩れてくるケースが多発。

そうとう品質の悪い樹脂素材が、内装パーツ全般に使用されてたようです。

このCT9A、内装の樹脂なんか、23年目なのに劣化が見られないですね。

白っぽくなったり、表面のシボが薄れたりとかしてない。

ゴムであるウェザーストリップも、ひび割れとかは皆無でした。

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