私は異音とか、走ってる時のちょっとした違和感に、とても神経質です。
走行性能にかかわるトラブルは、どんなに高額の修理であっても、借金してでもすぐ直さないと気が済みません。
たとえば今年なんかまだ2ヶ月しか過ぎてないのに、駆動系の各部のオイルシールの全交換、クラッチ交換その他諸々で、すでに30万円以上遣ってます。
でも走りに無関係な部分は、もうまったく気にしません。
たとえば洗車。
わたし、たぶん一年に1回くらいしか洗車しません。
ディーラーやショップで作業後の納車時に洗ってくれたりするので、自分でやるのは年1回くらい。
あと走行性能に関係ないパーツの故障や破損。
メーター内の常時点灯の電球が3つくらいは切れてますが、もう10年以上は放置。
エンジン止めてキーを抜いた時の、室内灯点灯用のコントローラーも故障後も放置。
ディフォルトで付いてきたカーオーディオも、ここ数年故障放置。
半ドア警告灯のセンサーも、ブーツが破けてキチンとセンサースイッチが動作してないのですが。
ビニールテープでぐるぐる巻にして押さえ込んで応急処置したまんま、もう早3年は経ちますねえ。
そして今回のテーマ。
給油口のリッド(フタ)の開閉。
室内からレバーで開けるじゃないですか?
室内のレバーをクイって引くと、給油口のフタがパカンって開く。
しかし私のエボ7、もう14年ぐらいはフタが開かない状態。
こんなマイナートラブル、まったくどーでもよかったので完全放置。
しかしクラッチも16年ぶりに交換したし、春風に誘われてようやく手を付けました。
給油口のフタ
フタが開かないのに、いままでどうやって給油してたか?
カンタンですヨ。
まずは室内のレバーを、財布を挟み込んでオープン状態で維持。
そしたらおもむろに給油口にフタの隙間に、マンションの鍵を差し込んで。
クイっと開く。
開いたら、また運転席に戻って財布を抜いとく。
でないと、フタを閉める時にロックできないので。
このやり方で給油し続けて、約14年ですよ。
一度も面倒だと思ったことないです。
しかし、今回ようやく直す気になりました。
なぜフタが開かなくなったか?
それは、通称クリップと呼ばれる小さいパーツが破損したから。
これがクリップ。
S字のカタチをした板バネ。
正式名称は、「フューエルフィラーリッドロッキングクリップ」。
どっかのヨーロッパ貴族のように長い名前。
左側の黒いプラスチックの部分を、給油口のリッドの穴に赤矢印の方向にはめる。
そうすると板バネの部分で、つねにリッドを開けようとする力が働く。
それをストッパーがとめていて、レバーを引いた時だけストッパーが解除されて、バネの力でリッドが開く仕組み。
ハイテクですな。
このパーツ、じつはランエボシリーズには一貫して使用されてます。
なんとCD9Aのエボ1から同じなんですよ。
歴代エボの中で、まったくエボリューションしてなかったパーツ。
進化どころか、むしろ退化したパーツ。
なにが退化したか?
問題はこのプラスチックのクリップの部分。
CT型になってから、この部分の破損がなぜか激増。
CDからCPまでは、ここが破損するってあまり聞かなかった。
ところがCT型になってからは、日本各地でパンデミック。
エボ7からエボ9まで、もう破損しまくり。
ディーラーによっては、この部品は常備してるくらい。
私のも、5,6年目くらいに割れてしまいました。
ちょっと記憶が定かでは無いんですが。
CT以前のこのパーツ、プラスチックの部分が白かったような気がします。
ちょっとだけ弾力のあるような感じのヤツ。
現行のは、黒いやつ。
純正部品番号は、MB642442
200円ぐらいだったよーな?
それでは取り付けますか。
カメラが入らないので判りにくいですが、矢印の部分の穴に、カチッと音がするまで差し込むだけ。
これが装着状態。
以上。終わり。
200円ぐらいのパーツ、2秒で出来る作業を、14年も放置してたんですよ。
走り以外のことには、どんだけ興味無いかが、お分かりいただけると思います。
さて動作確認してみましょう。
まずは室内でレバーをクイっと。
外に降りてリッドが開いたかチェック。
あれ?
あ、開いてない・・・
震えながら要チェック。
リッドの蝶番の部分の動きが、経年劣化でシブくなってるっぽい。
意外と板バネのパワーがヘタれな御様子。
そんな時は、CRCでもラスペネでも一吹き。
もしくはコレ。
KUREのドライファストルブ。
蝶番には、こっちがオススメ。
CRCとかは、すぐ流れてしまって長持ちしない。
まあコレもそんなに長期間は保ちませんけどね。
とりあえずコイツをプシュー。
今度はどうだ?
なんか開き方が弱々しい気もするが、無事に開きました。