EGRソレノイドバルブ故障

ある日突然、エンジンチェックランプが、点灯。

いつ見ても、イヤ~な気分になりますね。

「今度はなんだよ・・・」思わず独り言が出ちゃいます。

ランプは点いてるのですが、特に異常もなく走れています。

その時点で、あまり致命的ではないセンサーか何か。

ちょい脇役系の電子部品系の故障だろうな、と分かります。

後日ディーラーでMUT-2(診断機)にかけると、「EGRバルブ系の異常」と診断されました。

EGRは、2000年前後の市販車から搭載され始めた排ガス規制対策の機構ですが。

それ以外にも、燃費のコントロールなどにもかかわってきます。

エボの場合は、排気経路と吸気経路を配管でつないで、2つのバルブで流入量をコントロールされています。

そのうちの一つ、EGRバルブ本体。

コイツはE/Gルーム内にあるので、交換はまあまあ簡単なのですが。

今回故障したEGRソレノイドバルブは、かなり厄介な場所に付いてるので困りました。

位置はインマニとサージタンクの下辺り。

リフトアップして、下から覗き込まないと見えないという場所。

しかも、フロントパイプやスタビライザー、プロペラシャフトなどがとってもジャマ。

片手がやっと入るくらい。

作業をお願いしたディーラーでも、エンジン降ろさないとムリかも?なんて、最初は言われましたが、なんとかやってくれました。

パーツナンバーは、MR204853

この時の交換作業は、ディーラーにお願いしたんですが。

このソレノイドバルブ、また交換しました。今度はDIYで。

EGRソレノイドバルブ交換

このCT9A型のランエボのEGRソレノイドバルブ、けっこう厄介な場所にあります。

CP以降の4G63のEGRシステム、2次エア供給システムと組み合わさったシステムになってるんですが。

EGRバルブと2次エアリードバルブ、これらはエンジンの表側にあるから、まだいいんですけど。

これらのバルブを動かす電磁ソレノイドバルブ2個と、各配管類は全部エンジンの裏側、エンジンブロックとバルクヘッドの隙間、そしてサージタンクとインマニの下に位置してます。

なんとサイテーな・・・

エンジンルームからのアプローチは、サージタンク+インマニがジャマ。

下からはトランスファー、右フロントドライブシャフト、メンバーなどがガッツリとガード。

いったいドコから手を入れんだよ?みたいなロケーション。

展開図だとこんな感じ。

まあまあ、サイアクなんですが。

それでも少し右側(運転席側)に寄ってるので、かろうじて手が届きます。

アプローチできるのは、ここから。

純正では2本のロアアームバーがあるところ。

私のは、クスコのロアアームバーVer.2が付いてましたが。

ロアアームバーを外すと、かろうじて腕1本ねじ込める隙間がある。

下から覗くと・・・

遠くに方に、EGRソレノイドバルブさんが居られる・・・(すでにカプラーは外してます)

これを片腕1本で、

10ミリナットで留まったステーから外し。

そしてカプラーを外し。

3本のバキュームホースを外して、新品バルブに入れ替え。

楽しそうでしょ?

この作業のキモですが。

腕が細めで、指が長いことが必要です。

いや、マジで。

まず、工具は基本的に役に立ちません。

必要な工具は10ミリの短め(全長10cmくらい)のメガネレンチのみ。

これ以外の工具はいっさい使えません。

私は作業の難易度を予想して、いつもの自宅ではなく、工具の充実したピットで作業しましたが。

スナップオンの巨大な工具キャビネットが設置されたピットですが。

豪華絢爛の特殊形状のツールの数々、クソの役にも立ちませんでした。

問題はですね、バルブを留めてる10ミリのナット。

バルブ本体から出てるネジ足、これをブラケットに通して裏からナットで固定するんですが。

このナット部、ブラケットのリブで袋状にガードされたようなカンジになってるんですよ。

これがほとんどのツールが使えない理由。

想像してください。

約40cmほどの深さの、直径10cmほどの横穴に片手を突っ込んで、40cm先の周りをガードされたナットを外す作業。

ムリゲーでしょ。

唯一の手は、短いメガネレンチを握りしめて横穴に突っ込み、穴の先でチマチマとレンチを動かすのみ。

まあそれでも、ナットを外すのは出来たんですよ。

カプラー脱着は元々大した事ない。

3本のバキュームホースも、指先は痛くなりましたが、なんとかイケた。

そして大問題。

本体取付のために、例の袋状の中にナットを戻さなきゃならない。

これがもうムリ。

わたくし、過去にけっこう鍛えておりまして、腕がまあ太い。

腕が奥まで入り切らない。

なのに指は長くない。

ナットを保持してネジ山にかける動作のためには、指があと1cmは長くないとムリ。

何回もチャレンジしましたが、ネジ山にかけることがどうしても出来ない。

姿勢が窮屈すぎて指先でナットをちゃんと保持できないので、何回もナットが指先から滑り落ちる。

そのうち2回は、メンバーの中とかに入り込んでしまって、取り出すに一苦労。

あ、豪華絢爛のスナップオンの工具の中の一つが、役に立ったんだっけ。

落としたネジとか拾うためのツール。先端がマグネットの、ぐねぐねしたフレキシブルなワイヤーみたいなシャフトのツール。

あれ、なんて名前なんでしょうか?

「落としたネジとかをマグネットで拾う機」かな?

散々やって、ついにギブ。

ピットの店長にヘルプを求めました。

だってここの店長、ガリッガリに細い上、ピアニストみたいな指の持ち主。

事情を説明すると、スルッとひじまで腕を突っ込んで、2,3秒くらいでネジ山にかけてくれた!

マジか!

そんなアッサリか!?

颯爽と去っていく店長氏の背中を見ながら、キコキコとナットを本締めする。

やっと完了!

ここまで苦労して交換したのに。

結局は、EGRはシステム自体をデリートしました。

EGRバルブ撤去は→コチラ

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