私のエボⅦのグレードはRS。いわゆる競技用のグレード。
標準仕様のGSRグレード、これと違うトコは、走行性能に直結するトコだけでも、なかなか多い。
チタンブレードのタービンとか、MTのギア比とか、軽量化された車重とか。
あんまり有名じゃないけど、ウィンドガラスも薄板の軽量仕様。
ECUのデータ、エンジンマウント、他にも色々とあるんですが。
たぶん、一番知られてるのが、リアデフ。
AYCナシ、純正で、機械式LSD仕様。
この1.5wayのLSD、なんとCD9A・エボ1からCZ4A・エボⅩまで、すべて共通。
2リッタークラスにしては、ちょいと容量低めのサイズ。
フロント勝ちのランエボ、この容量で足りるんでしょう。たぶん。

純正のままだと、イニシャルトルクは3kgあるかないかの、ユルユル仕様。
ですが、プレート交換や順序の組み換え、シム増しとかで、けっこうガッツリ効かせるコトもできます。
過去に一回、オーバーホールしてるんですが。
その際に少し、イニシャルトルク上げました。
7~8kgくらいに。
タイトコーナーなんかでは、踏み方次第でリアを少し出しやすくなる。
これはイイカンジだと、楽しんでたのもつかの間。
ずっとOHしないでいたら、いつの間にやら、なんかガッチガチに変貌。
イニシャルトルク測ってもらったら、10kg以上。
しかも効き方にムラのある、効いたり効かなかったりのダメ状態。
さらにフリクションプレート同士の引っ掛かり感、コレがけっこう強い。
これは、フリクションプレートの反りや偏摩耗が起きて、スムーズに擦れ合ってない状態になっちゃってるから。
しかたない、2度目のリアデフ・LSDのオーバーホールしちゃいますか。
ショップさんで。
LSDのオーバーホール
お願いするのは、昨年にフロントのLSDの組み込みをやってもらったトコ。
ジムカーナ、ラリーなどの競技系のショップさん。
LSDのOHやイニシャルトルクの調整なんて、飽きるほどこなしてらっしゃる。
*フロントLSDの交換記事は→こちら

じつは、その時の作業の時にも、「今回のクスコのデフはマイルドなタイプなんで、今のリアとはバランス悪いかも?」とは、言われてたんですよ。
こんなことなら、一度にやっておけばよかった。
まあ、過ぎたこと悔やんでもしかたない。
まさか、こんなに一気に悪化するとは思ってなかったし。
代車をお借りして預けること、数日。
作業完了の連絡いただき、高速タラっと走って引き取りに向かう。
今回心配だったのは、オーバーホールがまだ可能な状態だったかどうか。
そして悪い予感、しっかり的中。

まずOHに入ると、フリクションプレートは、ほぼ全滅。
摩耗だけでなく、想定どおりでしたが、歪みがヒドい。
そこでお店の在庫のプレートで組み直し。
ところが、プレート組んでイニシャルトルク測っても、数値がバラついて安定しない。
原因は、LSDケース、いわゆるデフ玉に歪みが出てたから。

そこで今度は、デフケースもお店在庫の中古品に換装。

LSDの中身も、プレートは全部入れ替え。

けっきょく、中古の純正LSDの中身をOHして、丸ごと付け替え。
やっぱり、こうなったか・・・
なんとなく想定してましたけどね。
ちなみにお店の方では、クスコの新品に入れ替えも考慮してました。
というのも。
純正のデフのフリクション、コーションプレート、まだ製廃じゃないんですが。
なんか発注しても、供給が滞りがちとか。
なんでしょう?バックオーダー状態に入ってんですかね?
ただ、後のことを考えると、たしかに社外に入れ替えといた方がいいかも?
クスコやATSなどのアフターメーカーは、まだまだLSDの販売を続行中。
オーバーホール時のパーツキットの提供も、当分は大丈夫。
純正のリアLSDは、もともとマイナーグレードのRS用です。
いくらCZ4A・エボⅩも共通とはいえ、いつ製廃くらうか、分かったもんじゃありません。
お店から引き取ってからの乗り味ですが、不快なバッキンバッキンは解消。
といっても純正よりはイニシャル上げてあるそうで、6kgくらいになってるそう。
街乗りメインのクルマですから、ちょうどいいカンジ。
フロントのLSDもそうですが、次はOHはもっと早めに行うように気をつけます。
デフフランジの
