以前のウェザーストリップに続き、ランエボ・レストア・プロジェクトの第2弾。
ドアベルトモールディング(ドアモール)の交換です。
*ウェザーストリップ交換記事は→こちら
あ~あ・・・
ウェザーストリップの時も思ったコトだけど。
オレのエボ、ついにこういう旧車にやるような作業が必要になったか・・・
歳を取ったなぁ・・って気がしますね。オレもクルマも。
CT9Aのランエボには、外観から目に付くモールディングが2つある。
ルーフサイドの両側、後から前に大きく走ってるルーフモールディング。
それと各ドアに4箇所ある、ドアモールディング。
この部分。

私のエボ、なぜかルーフモールは劣化してるようには見えない。
一度ラバープロテクタントぶっかけてから、ずっと艶っぽいまま。
ところがドアモールディングの方、こっちは劣化しまくり。

褪せたというか、干涸らびたというか・・・
しかもこのパーツ、ルーフモールと違って、見た目の問題だけじゃない。
ドアウィンドウガラスの水切りや防水、ガラス保持の機能が持たされてる。
もう何年も前からだけど、なんか水切りやガラスの曇りが取れないな、って思ってた。
もっと早く交換すべきでしたね。
部品代がこんなに値上がりする前に。
ドアベルトモールの交換作業
このドアモールディング、ドア1枚につき、アウターとインナーで2つづつありますが。
今回はインナーは見送り。ウェザーストリップの時と同じ。
より風雨にさらされる、アウター側を優先。
まあ交換の動機が、見栄えが最初ですから。
アウターのモールディング、前後左右で4つ。
MR525756(フロント右)
MR525755(フロント左)
MR525757(リア左)
MR525758(リア右)
これに念の為、MF453076のネジを4個買っとく。
このネジは、元のヤツを再使用できれば必要ないんですが。

これって、元の価格は3500円×4くらい。
今は、倍以上の9000円前後の×4。
こんなのが1台分で3万円以上。
部品出るだけマシとはいえ、けっこうシビれる。
まあ同時代の日産車よりは、文字通り10倍はマシ。
第2世代スカイラインGT-Rの純正部品価格、ネジ一個で6000円とか。
元は4000円くらいの樹脂パーツが、10万円オーバーとかの超絶イカレインフレワールドになってるらしいから。
ハナシ逸れましたが。
まずは新品のパーツをじっくり観察。



意外と凝った造りになってる。
アルミ(たぶん)のフレームに、樹脂とゴムの外装が被さる造りですね。
このアルミフレームが作業のキモかな?
まずは構造をよく観察して、どういうふうに取り付けられてるのかチェック。
モールディングの交換作業は、過去にやったことがない。
構造を知らないと、取り外しの方法も分からないので、しっかり勉強。
先人たちのネットでの情報も、できるだけたくさん見ました。
ただ、ネットの情報はけっこうハショってるというか、正しくないモノがいくつかありましたけどね。
ではさっそく交換作業を。
先に言っておきますが、作業はラクショーです。
技術的なモノは不要ですし、力任せにやる必要もありません。
まずは先に必要なパーツを外します。
リアドアの方は、ボルト1本外すだけでいいのですが。
フロントは加えて、ドアミラーを台座ごと外す必要があります。
それにウェザーストリップのクリップ2本も。
ネット情報では、誰もこのウェザーストリップのクリップのことは書いてませんね。
ドアミラーの外し方ですが。
まずはこのカバー。

内装外しで、こじ開ける。
カバーを開けると、

こんなネジがある。
これをハズすと、この三角形のフレームがとれます。

この赤マルのナットを外せば、ミラーが外せるんですが。
GSRの場合は、ミラーが電動なのでカプラーも外す。
ですがその前に、ウェザーストリップのクリップを先に外す必要があります。

この辺り。

この2つ。
これはウェザーストリップを交換するとき、フロント用だけにある部分。
このクリップは、新品のウェザーストリップに付属してくるヤツ。
基本的にはハメ殺し構造な上に、クリップのシャフトが非常に脆い。
だから無事に外すことが難しいパーツです。
とくに今回のような気温4℃の真冬ではね。
別に購入しとくのがオススメ。
部品番号はMR487965ですが、たぶんホムセンとかで代用できるヤツが売ってますよ。
私はウェザーストリップ交換の際に買っておいたストックを使いました。
このクリップ、受け側がドアミラーの台座なんですよ。
このクリップの存在を知らずにドアミラー外しちゃうとですね
クリップは脆いので、あっさり折れちゃいます。
折ったコトに気づかないくらい、何の手応えもなく。
そして折れて穴に詰まったままの残骸の摘出は・・・
哀しい気持ちになります。
ドアミラー摘出後。

次はネジ外し。
ネジはここ。

リアの場合は、Bピラーを挟んだ反対側にあります。
コレを外したら、最後はマスキングテープでしっかり養生。

この養生、何枚か重ね貼りしてやった方がイイです。
ここまでやったら、準備完了。
いよいよ本番のドアモールディングの取り外しですが。
前情報では、力技で挑まなければならないタイヘンな作業って触れ込み。
でも実際はカンタンすぎて拍子抜け。
まず、モールディングの両端を攻めます。


なぜか?
最初に新品を観察すれば分かりますが、この両端にはアルミフレームが無いから。
このパーツは、ドアの折り返しのレールにアルミフレームで挟み込むように固定される造り。
そして両端は、片方がネジ、もう片方はドアミラー台座で固定。
つまり今は、モールディングの両端が浮いてる状態。
かんたんに持ち上げられる。
ワザとこの両端をちょっと曲げて、ハンドルのように持てるようにしておく。
ワザと、と書いたのは、じつは再使用できるくらいまったく変形させずに、キレイに取り外すことも可能だと思ったから。
ずいぶん昔ですが、とあるボディショップでオールペン作業中のエボ8があったんですが。
塗装のために各モールディングが外されていたんですが、破壊や変形無しで外されてました。
今回は再使用はしませんから、作業がラクになるように両端を曲げましたけど。
次に、内装外しでモールディングを浮かしていく。
この1050円で買った内装外しセット、けっこう使えてビックリ。


ここでのコツですが。
べつにコレで外そうとかするワケではなく、あくまでも中のアルミフレームをしならせて噛み込みを浮かすだけのイメージ。
イメージと書いたのは、手応え的にはアルミフレームが変形したりとか、何かが外れた、とかの感触はまったく無いから。
ま、これはツールがヤワくてしなやかな樹脂製なので、手応えを吸収して感じにくいというのもあるかも。
じっさい、いくらツールでゴリゴリやっても、見た目的にはモールディングが浮いてきたりとかは、それほどありません。
でもかまわず、この内装外しツールでモールディングを浮かす作業を端の方まで行う。
ツールをテコの原理でクイっと捻った時には、モールディングは一旦はしなって浮くんですが。
ツールをずらすと、すぐ元に戻ってまったく外れてないように見えますが。
じっさいはちゃんと効いてます。
一通り浮かし作業を終えたら、あとは先ほど曲げておいたモールディング両端をハンドルのように両手で掴んで、ゴトゴトと軽く揺する。
力を掛ける必要はありません。ほんとに揺するだけ。
すると、あっさりとモールディングが上の方に抜けて来ます。


だいたいの作業時間ですが。
マスキングの養生終わったところからしか計ってないですが、モールディングが外れて地面に置くまでで5分くらい。
24年の汚れ(そのワリには大した事ないけど)を落として、新品のモールディングを取り付け。
この取り付けですが、注意点はネジのネジ穴位置合わせ、これのみ。
これもですね、最初からこのネジ穴を位置合わせの起点にすればイイんです。
そうすれば位置を間違えて、あとから再調整なんて手間を掛ける必要なんか無い。

さいわい、モールディング側のネジ受けとドア側のネジ穴、上からバッチリ視認できます。
この位置を合わせたまま、モールディングを上からハメ込みます。
グっと押し込んでいくと、カチャっとした音と手応えがあります。
この時の感触からすると、モールディングの中に3箇所ほどクリップになってる部分がありそうなカンジですが?違うかな?
新品のモールディングでも、フレームの奥はラバー部分がジャマで見えなかったんですよね。
あとはさっきのネジを締める。
このネジ、新品のモールディングのネジ受けはただの穴。ネジが切ってないので、まっすぐねじ込むように気をつける。
そしてドアミラーを元に戻して、フロントドア側は終了。
次はリアドア。
フロントみたいにミラー外したりとかはないので、フロントよりラクかと思ったら。
構造は同じハズなのに、なぜかフロントのようにカンタンに抜けてくれなかった。
おまけに予想外のトラブルもあって、けっこう時間を取られました。
まずはネジを外す。
リアドアの場合、Bピラー付近、リアドア前方にあります。

画像では暗くて、よく見えませんが。
なぜかネジが錆びてます。
なんかネジだけ、ヘンに錆が出てる。
まあこの左側は、無事にネジは回りましたけど。
同じようにしっかり養生して。

同じく両端から攻めていく。

ところが。
両端を浮かしてからいくら揺すっても、ぜんぜん抜けてこない。
そこでじっくり観察。
まず試したのが、画像にあるようにアルミフレームの奥側をドライバーで押しながら、上に抜き上げる方法。

コレである程度は浮き上がってきた。
そこでモールを左にスライドさせてズラす。
この固定の三角窓のせいで、モールディングを揺らしてもフレームの引っ掛かりが解消されないと見た。


これでカンタンに抜き取れました。
あと、ドライバーでアルミフレームを押す代わりに効果的だったのが。
この画像では分かりにくいかも知れませんが、めくっておいたモールの両端をハンドルにして、グイッとウインドウ側に回す、というか捻る。

こうするとロックが外れたみたいに、モールが浮いてきます。
外したあとは、クリーニングして新品を取り付け。

フロントと同じように、ネジ穴台座を目安に位置決め。
あとは真上から押し込むだけ。
フロントと違って、リアはウィンドウが完全に降りない。
押し込む時の力の掛け方がちょっと違いますが、難しくはありません。
今度は右のリアドア。
ここでトラブル。
モールをドア内側から固定してるネジですが。
左側の時にもネジが錆びてたんですが、右の場合はサビてるどころじゃない。

まずサビで固着。
そしてこの画像。これは撤去した後ですが。

プラスのアタマが完全に朽ちてる。
もはや、どのタイプのネジかすら判別不可なくらい。
さて、どうしたもんか?
手持ちのツールでは、この手のネジを掴めるヤツは無いし。
じゃあ、しょーがない。
いつもの破壊工作でイキますか。
まずはすでに撤去した、左側のモールディングを観察。
知りたいのは、ネジ穴があるベースの部分の構造。
アルミフレームが来てないのはすでに分かってる。
樹脂(ABS)のベースがモールディング全体と一体化なのか、独立してるかを知りたい。

赤印がメインのアルミフレーム。
イエロー矢印が、ネジ穴のベース。
独立した構造になってる。
よっしゃ、これなら破壊可能。
モールディングのサイドのカバー部分をマイナスドライバーで破壊。
そして中身のベース部分をさらに破壊。

あとは普通にモールディングの撤去作業。
ドライバーで破壊しきれなかった部分は、モールディング全体を捻ってむしり取るように外す。
そしてこれが残骸。

サビたネジの切っ先が見えてます。
この残ったベース部分、意外と固くて打撃系では破壊しきれない。
打撃系でダメなら、奥義を出しますか。
そう、私の奥義。
すべてを焼き尽くす、煉獄のハンダゴテ。
ジュワワワァァァァ

ネジの軸を中心に、周辺を焼き切っていく。
焦土と化したドアモールディングのネジ部。

クックックッ 最初からサビ固着せずにおとなしく回っていれば、こんな目に会わずにすんだものを・・・
あとはネジシャフトをプライヤーで掴んでグリグリ。
無事摘出。

この手のネジ、再使用不可ってケースはよくあるので、念の為に新品を用意しといてよかった。


この辺は、過去にさんざん痛い目見てきたことから来る経験値ですね。
長期間触られてなかった部品の脱着には、この手のトラブルはお約束。
とくにクリップのような樹脂系パーツ、そしてタップネジなんかは再使用不可率が高い。
あとはクリーニングして、新品モールディングをとっとと取り付けてオシマイ。

見た目が良くなりました。
そしてオカルトで申し訳ないですが。
私の悪魔のエボ、なぜか見栄えに関するメンテを行うと、走りがやたら調子よくなるんですよ。
エンジンや駆動系のメンテよりも、ヘッドライトのレンズカバー磨いた、とかの方がクルマが速くなる。
欧米文化では、クルマは女性として捉えられてますが。
自分のエボを長年見てると、ほんとに女性的だと思える時がある。
見た目をキレイにしてやると、とたんにゴキゲンになってブーストがコンマ1キロ上がる。
仕方ないので、次は長年放置してきたボンネットの熱抜きダクトのコスメでもやりますか。
