ボディ補強・クスコ・パワーブレース取り付け

社外ボルトオンパーツによる、クルマのボディ補強・・・

ワリと賛否両論のテーマ。

ちょっと意外なことなんですが。

この手のパーツを否定するチューニングショップさんって、あんがい多いです。

それもボディのバランスが崩れる、なんて小難しい理由じゃない。

単純に、”意味がない”、”効かない”って、理由で。

*このパワーブレースの画像は、クスコさんのHPより

横浜の超有名エボショップ、10年以上前に入庫した時。

ボディ補強とは関係ない作業だったんですが。

クスコのロアアームバーに気づいた代表、

「コレ、意味ないです。外しましょう!ね?」

ラチェット片手に、元気よく言われました。

ボルトオン補強パーツは、ほとんど無意味!ってのが、その代表の意見。

たしかに、そのショップさんの造ったクルマは、500psオーバーとかでも下回りの補強パーツは皆無。

今は無き、テスト&サービスさんも、

「ああいうのは、まあ、気休めですかね~」

「付けたければどうぞ。薦めませんが止めもしません」

って、同様の意見だった。

S耐の車輌を造ってたトコですし、さらに考えさせられましたよ。

他のショップさんでも、肯定的な意見を持ってるトコって、あんまり当たったことないんですよね。

否定する理由としては、

1)溶接ならともかく、ボルトオンでは取付強度が不足で、効くワケない。

2)取り付ける部位に、ちょっとイミフな製品がある。

3)製品の材質が強度不足(アルミ製とか)。

4)効くモノもあるが、その場合は効きの良さゆえに、単体の使用はシャシーのバランスを崩す。

などなど。

ちなみに、CT9Aのランサーエボリューションですが。

2001年にデビューした時、たしか当時の国産車では最強のボディ剛性だったはず。

34のGT-Rよりも高剛性って、評価だったような?

CE9Aからの乗り換えでしたから、けっこうな体感度でした。

各種補強バーや、ダッシュ貫通のロールケージで固めたCEより、ノーマルのCTの方がはるかに剛性感高かった。

当時の三菱、ひじょうに柔軟と言うか、貪欲と言うか。

市井のチューニングショップレベルの技術でも、役立つと思えば迅速にパクって取り入れていた。

CTだと、まんま「マルシェの筋金くん」そのものの補強パーツなんかも、しっかり純正採用。

おかげで当時の私、後付けの補強パーツの必要性をまったく感じなかった。

そして時は流れて、早25年。

走行距離も、21万キロを突破。

時代を超えて走り続ける奇跡のマシン、悪魔のエボですが。

悪魔といえど、どうやら普通に歳を重ねるようです。

コンビニの段差でのキシミ音とか。

以前はこんなノイズ、まったく皆無でしたが。

なんか後部ドア辺りから聞こえる、ミシミシ音・・・

老齢になってきてるのを感じさせる。

前述の各ショップさん達の否定的な意見もあってですね。

後付けのボディ補強には、これまではまったく無関心でしたが。

この悪魔さんには、あと10年くらいは君臨してもらいたいし。

それにちょっと遊びたい気分でもあるし。(こっちが本音)

ダメ元ですが、やってみたくなりました。

補強パーツのチョイス

まず現状ですが。

フロントロアアームに、クスコのVer.2のバーが入ってます。

あとは、リアのタワーバー。

RSなので、トランクバーは純正で入ってます。

これらに追加するには、次はドコを固めるのが効果的か?

冒頭では補強パーツに関して、懐疑的なことも言いましたが。

メーカーが純正で入れてくるような部分は、やはり効果があると思うんですよ。

たとえばですが。

古いハナシになりますが、マツダが初代ロードスターのNA型からモデルチェンジでNB型を出す際。

NAもNBもシャシーは共通なんですが、NBではNAベースのシャシーに、かなり補強を入れてました。

そしてその補強方法を、一般に公開していました。

全部は覚えてないんですが、やはりメンバー、サイドシル辺りの補強が中心だったような?

そして現行のGRヤリス。

後期型のシャシーを下から見たことあります。

アンダーカバーで全部は見えませんでしたが、社外で出そうなパーツが、すでに純正で入っていました。

その他に輸入車なんかもチェックしてみました。BMW、プジョー、ルノー・メガーヌ辺り。

共通してるのは、

1)フロントメンバー

2)サイドシル

3)フロアトンネル

4)ストラット間

やっぱり、この辺りが基本になりそうです。

興味深いのは、輸入車ではフロアトンネル間をつなぐ補強パーツが多く出てるのですが。

純正でも、そういったパーツが装着されてます、

でも国産車では、この手のパーツは純正、社外問わず皆無ですよね。

なぜなんでしょう?

今回の私の場合、縦の補強に注目。

体感してるのは、ボディ前後の動き。

前に対して、後ろの追従にラグがあるかのような動き。

それに、現状では縦への補強は入ってないし。

導入するのは、サイドシル周辺の補強に決定。

まあ、サイドシルっていうか、シャシーの縦方向の補強ですね。

ですが。

このサイドシル周辺の補強パーツ、あんまり出てない。

最初に思い出したのは、Do-Luckから出てたフロアバー。

ですが、現在は廃番。

ただ、ネットではまだ在庫してるショップを発見。

あと、オクでも、サビまくりの中古品を発見。

とりあえず候補リストへ入れとく。

次は、ウルトラレーシングというメーカー。

*ウルトラレーシングHPより

マレーシアの会社らしい。

日本にも代理店多数。

価格も手頃で良い。

ただネットで見てみると、取り付けに難があるらしい。

画像でも見てみましたが、ちょっとムリヤリに見える。

とくに左の後のトコ。

あの細い配管が走ってる裏側に、いったいどうやって固定するのか?

ここはパスですね。

あとはクスコ。

このクスコの製品、パワーブレース・フロアセンター。

単体では装着できず、フロアフロントセンターを先に付けないといけない。

さらに、サイドシルに沿うカタチではなく、湾曲した形状。

これでホントに縦の強度出るんだろうか?

パスかな・・・と、最初は思いましたが。

ランエボでは、縦の補強を入れた人の記事、少ししか見つからない。

そこで他車種でも、いろいろチェック。

すると気になるインプレが複数見つかる。

サイドシルに沿って装着する関係上、ジャッキアップポイントが使えなくなるとか。

私、過去に車載のパンダジャッキに複数回助けられてます。

あのジャッキって、車高の関係もあって、アタマのミゾにハメ込まないと使えない。

バーがサイドシルに沿う取り付けだと、使えなくなりますね。

どうしよう?

そこで気づいたのが。

ひょっとして、クスコのヤツがヘンな湾曲形状なのって、ジャッキアップポイントを避けるためって理由もあるのか?

もしそうなら、クスコさんって気が利き過ぎ。

以前に、テスト&サービスさんから聞いた言葉を思い出す。

「クスコって、製品の設計自体はスバラシイんだけど、アルミ製にしちゃうから、使えない製品になっちゃう」って。

でもパワーブレースは、スティール製のハズ。

最初はパスしようかと思ってましたが、急遽1軍候補に浮上。

さらにそのタイミングで、ネットで1点限りの売り切り商品を見つけた。

各社のネットショップの最安値より、さらに1万円近く安い。

う~ん・・ポチッ

パワーブレースの取り付け作業

取り付け前に、今回は塗装してみました。

理由ですが、先に付いてたロアアームバーVer2、コイツがサビが出てたから。

最低地上高になる部分なんで、どうしても当てちゃうコトがあります。

飛び石などの攻撃もあるだろうし。

あと、クスコブルーはちょっとね・・・

この感覚は、90年代末期のチューニング最盛期を過ごしたヒトなら、共感してもらえるかも?

シャシーブラック系の、タールみたいな塗料を使います。

今回のチョイスはコレ。

イチネンケミカルズのNX-43。

塗膜が1~2mmもあるらしい。

飛び石の防護には最適。

スプレーではなく、あえて刷毛塗りでいく。

見た目はキタナくなりますが。

ここは見た目より、塗膜の厚さ重視で。

どうせ取り付けたら見えないしね。

真っ黒ツヤ消し。

下回りの補強パーツなんで、組むのは1Gでやる必要がありますね。

職場のピット、6レーンあるんですが。

1レーンだけ、地下ピットになってます。

4輪が設置したままで作業できるので、今回のような作業はココしかない。

欠点もありますけどね。

まず、深さが中途ハンパで、アタマをブツけやすい。

今回も思いっきりブツけました。

5秒ほど意識を失う、くらいのイキオイで。

あと、とにかく暑い!

地下なんで、風が通らないですからね。

この季節でも、汗がダッラダラ。

最初に、パワーブレースのフロントセンターの取り付け。

ロアアームバーの真後ろに並行して付ける。

フロントメンバーを2重に固めるカタチ。

片側2箇所づつのボルトを外す。

前側のボルトは再使用する。

後ろのは、クスコ付属のボルトに替える。

取り付けのボルトですが、この段階では仮止めです。

パワーブレースのセンターを組んでから、全体で本締めします。

じゃないと、センターを組む時に入らない場合もあります。

次はパワーブレース・センターですが。

取り付け前に準備が必要。

まず後端の、この2箇所。

画像左の最後端は、なんかブラケットみたいなのがあるので外す。

このブラケット。いったい何のためのパーツなんでしょうか?

ガードですかね?

このブラケットを撤去したボルト穴が、パワーブレースの最後端になります。

そして、さっきの画像右の部分。

ここは、ゴムのグロメットのメクラ。

このグロメットを外すと、後部座席の足元まで穴が空く。

そしたら、いったん地上に戻って。

今度は車内の後部座席のカーペットをめくる。

まず、スカッフプレートをパチパチ外して。

ほんとはリアシートと、Bピラーの内装カバーも外して、完全にカーペットがめくれるようにした方がイイんですが。

手抜きして、ブラインドの手探りで作業しました。

黄色のマルの位置に、さっき外したグロメットの穴がある。

この穴に、付属のボルト、メタルプレート、ラバーシートをハメておく。

そしてまた地下へ。

さっき入れておいたボルト、こんなふうに顔を出す。

このボルト、ヘキサゴンのボタンボルトなんですが。

ここの作業は、1人だと手間取る。

もう1人が車内で、ボタンボルトを締めるパートをやってもらった方が効率的。

ネコしかトモダチ居ない私、なんとか1人でこなしましたが。

次はここ。

サイドメンバーの穴に、ステー・アンカープレートを入れる。

固定すると、こんなカンジ。

最後は、最初に取り付けたフロントセンターのパワーブレースに接続。

ここで、ちょっと悩む。

この接続部分。互いの断面は、コの字なんですが。

私、ちょっと勘違いしてて、ココは互いが重なるのかと思ってた。

実際は重ならず、ナナメにカットされた互いの接触面で押さえ合うカンジ。

シャシーの公差なのか、歪みが出てるのかは分かりませんが。

この部分がキチッとハマらない。

下からラバーハンマーで叩き込んで、やっとハマりました。

ここから、ボルトをちゃんと締めていく。

なるべく対角線上に本締めしていきました。意味あるかは知りませんが。

出来上がり。

こうやって取り付け後に見ると、よく分かりますが。

サイドシルではなく、シャシーのサイドメンバーと、フロアの一部を補強する造りですね。

ジャッキアップポイントを避けるためのシェイプ、ってワケではなかったかな。

クスコ的には、シャシーのタテの骨格を補強するほうが効果的、っていう考えか?

取り付け後のインプレ

さて、はたして効くのか?

たとえ効いても、体感できるレベルなのか?

たいへん意外な結果。

けっこうハッキリと変化がありました。

1)乗り心地が良くなった。

これは期待してなかった。固めるんだから、むしろ悪くなると思ってました。

理由ですが、いわゆる「脚が良く動く」ってヤツです。

前後の脚がよくストロークしてる感が、これまでよりもハッキリ伝わります。

路面のギャップを通過する時も、なんか「ボシュッ」ってカンジで脚が吸収する。

これまでは、ボディもしならせながらイナしてたのに。

2)ステアリングの反応が上がった。

ステアリングレスポンスが上がったというよりも、舵角が減ったカンジ。

同じ曲がり方でも、ステアリングの切る量が減ったように感じる。

まだ峠は走ってませんが。

このカンジだと、おそらくより少ない舵角で曲がれるはずです。

3)段差でのキシミ音が減った。

最初の期待してたのがコレ。

音は消えてはいませんが。音は小さくなったし、何よりも音質が変わった。

「ギシュッ」って音が、「クシュ」に変わった。

ランエボのオーソリティー達が否定的だった、あと付けボディ補強ですが。

思ってたよりは全然、体感度が高い効果がありました。

ただ、「変わった」と「良くなった」は、まったく別のコト。

これで攻め込んでみた場合、街乗りでは気づけなかったデメリットもあるかも知れません。

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