私のエボ7、走行距離が15万kmを超えています。
通勤にも使うので、1年に1万km以上は走ります。
通常のメンテナンスに加えて、前後のデフやショックアブソーバー(オーリンズPCV)は定期的にオーバーホールしてますが、エンジン、ミッションは一度もオーバーホールしてません。したいけど。
補機類(タイミングベルト、プーリー、各種センサー、etc)はその都度交換していますが、エンジン内部はけっこうヤレてきてるはずです。
ハイパワーターボエンジンの宿命で、シリンダーの真ん中あたりが摩耗で広がって圧縮漏れとかありそうです。
NAと違って、ターボはシリンダーの真ん中が摩耗するんですよね。
そこで延命措置として、今回のネタ、シリンダー内部のコーティング剤を試してみる事にしました。
はじめての添加材ネタです。
NUTEC・NC-202コンプブースト
モノはこれ。
けっこう昔からあります。
最近の評判はどうかな?と思ってググってみると、相変わらずいいレビューが出てきますね。
これはプラグ穴から、直接ピストンに添加するタイプの添加材。
ニューテックでは専門店での施行を推奨していますが、プラグ交換が出来るなら誰でもDIYで施行できます。
さっそくブチ込みましょう。
NC-202施行の準備
まずやることは、エンジンの暖気。
熱で反応させる添加材なので、エンジン内部に熱が入ってないとダメらしいです。
その辺を走りまわって完全に暖気させます。
冷却ファンが回りだすくらい温まったら、ボンネットを開けてイグニッションコイル、プラグコードを取っ払います。
*余談ですが、イグニッションコイルをとめる3本のボルト、私はホムセンで買ったステン製のボルトに替えてます。純正のボルトだと、すぐバカになって空回りしやすいんです。でも数mm長いステン製ボルトだとしっかりとまります。
こいつらをさっさと外して、この状態に。
そしてプラグを全部外します。
前にも書きましたが、プラグレンチではなく、ラチェットレンチで使うソケットが使いやすいです。
こんなヤツ。
このタイプは、素手での作業とレンチでの作業の切り替えがやりやすく、しかもソケット部分の内径が4G63のプラグホールにぴったりなので、ななめに力を掛けてしまったりするミスがありません。
さらにソケット内部はマグネットになってますので、プラグもしっかりホールドしてくれます。
むかし、なんたらファクトリー(忘れました)ってツールショップで買ったんですが。
まあ少なくとも、T字ハンドルのプラグレンチはやめましょうね。最悪に使い勝手悪いですから。
そしてプラグを外す前には、プラグホール内のゴミを吹き飛ばすのを忘れずに。
私は使い捨てのSSTを自作してます。
これ↓
雑誌の表紙をちぎってまるめただけ。
これでフーフー吹いて、ゴミを吹き飛ばします。充分イケます。
プラグを外し終わったら、準備完了です。
NC-202注入
NC-202、使用する前によく振らなきゃダメなんですが。
じつは中身がけっこう分離してます。ちょっと振ったぐらいじゃ全然混ざってません。
ボトルの底のフチ部分に、澱のようにオレンジ色の物質がたまってて、なかなか混ざんないです。
できれば作業する前に、しかっり撹拌しといた方がいいです。
わたしは毎晩、寝酒のたびにシャカシャカ振ってました。1週間ほど。バカだと思われてました。
さて、付属のスポイトを使って、各気筒に10ccづつ注入していきます。
ちなみにNC-202は60cc。つまり20cc余るんですよね。2個買えば、3回施行できますね。結果がよかったら、考えてみます。
注入し終わったら、プラグを戻してコイル等を付けていきます。しかし、コイルにはハーネスはまだ付けません。
この後、セルを回してクランクを空回しするからです。
ハーネスを外したまま、エンジンに点火しないようにした状態で、セルをチョン、チョン、いった感じでクランクを回してピストンを上下させます。5,6回ぐらいでしょうか?
これでピストントップに垂らした添加材を、シリンダー内壁になじませるらしいです。
それが終わったら、ハーネスを戻して今度はエンジン点火します。
アイドリングを15分。この時に大量にケムリが出るらしいのですが・・・
たいして出ません・・
エンジンが掛かった瞬間だけ、ボワッと出ましたが。その後は普通です。
まあとりあえず、15分間アイドリングさせます。
そして何回か、3000rpmまでレーシングさせて、ケムリがそれ以上出なくなったら、終了。
これだけです。
あとは3000rpm以下で、50km~100kmゆっくり走行すれば、コーティングは完全に定着するそうです。
効果はオイル交換も持続するとか? ホントかね?
さあ、体感できるような効果はあったでしょうか?
NC-202施行後の変化
即効性があるというのが謳い文句ですが、まずアイドリング中に気づいた変化を。
アイドリング時のエンジン音が違う
というか、音が以前の音に戻ってます。
いつからか、アイドリングの時のエンジン音が変わってしまっていたんですが、昔の音に戻ってしまいました。
RM01Aの排気音もハッキリ聞こえます。最近は聞こえてなかったので、そうとうメカノイズが大きくなってたという事ですか?
そしてコッチの方がびっくりですが・・
負圧が上がってる
Before&Afterの画像にしたかったんですが、あんまり想定してなかったので、Beforeの画像を撮り忘れました。
Afterのみの画像です。
ブーストコントローラーの表示です。
上の数字、ー46と表示されてます。昔のモデルなので、単位はcmHgですね。
この数字ー40~ー50の間が正常とのことです。
完全に暖気してる時の、アイドリング時のこの負圧、以前は-43からー46の間だったんですよ。
それがここ数年は、ー40からー43の間ばっかり。
-46なんて数値、ほんとにひさしぶりに見ました。
どうやらNC-202の効果は、しっかりあるようですね。
これから100km走ってきて、ナラシ後のインプレをまた追加します。
*100kmどころか、1500kmぐらい走ってからのインプレ。
負圧時のブーストメーターの数字は、-42から-44で落ち着いてます。
注入直後のような-46っていうのは、さすがにいかなくなりましたが。
まずいちばん分かりやすいのが、3000rpmちょいから「ポンッ」とアクセル入れた時の加速感。
ぜんぜん違いますね。
まあ違うというか、もとに戻っただけなんでしょうけど。
あとはオイル消費が、かなり少なくなってます。
わたしのエボのオイル消費は、おもにバルブからのオイル下がりだと思っていたんですけど?
走行中に白煙が出ることはいっさいないので。
でもシリンダーからもけっこうあったようです。
結論からいうと、次回も注入決定!
20ccあまってるので、あと1本購入すれば2回注入できますね。
でもホントは、オーバーホールすべきというか、したいんですが・・・