カーエアコンのガスとエアコン添加剤

5月ですでに最高気温は、25℃超え。

夏はすぐそこですヨ。

またしても、エアコンを多用する季節がやってまいりました。

ちなみに。

まさかランエボのようなクルマのオーナーで、1年中フルオートエアコンをオンのまま走ってる軟弱者はいませんよね?

むしろエアコンなんか、とっくに撤去済み。

エアコンレスでエンジンの負荷を減らしてるぜ、って猛者の方がいるかもね。

私もエボ2でやってましたヨ。

エアコン無しで、夏を4回すごしたことあります。

通勤その他で、毎日乗ってるのに。

もうね、死ぬかと思った、とか、そういうレベルじゃなかったです。

首都圏での街乗りでは、文字通りに自殺行為。

たぶんホントに死んでも、自殺とみなされて生命保険は下りないでしょう。

以前は夏前になると、かならずガス圧とかの点検はやってました。

ちなみに私のエボ7、走行距離6万キロぐらいの時に、一度エアコンユニットを全交換してます。

コンプレッサー交換だけではなく、配管もエバポレーターもすべて交換。

これはコンプレッサーのマグネットクラッチが破損した際、鉄粉が配管に回ってしまったため。

当時の部品価格ですら、28万円くらい掛かりました。

今なら、部品が全部揃っても、40万円近くになるかも知れませんね。

カーエアコンが壊れる理由、特にスポーツ系のクルマで壊れやすい理由はカンタン。

エアコンONのまま、高回転まで回しちゃうからですヨ。

エアコンの部品とか、パワステポンプとか、高回転を常用するスポーツカーでは、それに対応した設計の部品が欲しいところですが。

じっさいは、一般車と同じ部品の使い回しです。

設計上で想定されてるエンジン回転数なんて、せいぜい4000rpmちょい。

普段からエアコンONのまま、6000rpm以上ガンガン回してれば、あっという間に壊れても不思議ではありません。

逆に言えば、エアコンONの時はつねに4000rpm以下、シフトチェンジもやさしく行うことを心がけていれば、そうとう長持ちします。

あと、添加剤。ニューテックとかワコーズのエアコン添加剤。

コンプレッサーの潤滑に、かなりの効果ありです。

現に今のエアコンユニット、6万キロで交換後に14万キロ以上走ってますが、まったく快調です。

話がそれましたが。

ACコンプレッサーを守るのに重要な他の要素が、適正なガス量を保つこと。

エアコンのガスというのは、基本的に微量づつ漏れるものだそうです。

配管やジョイントなどに異常がなくても、毎年減って行くんだそうです。

だからメーカーでは、定期的なガス量のチェックと補充を推奨してます。

私も毎年やってたんですが、ここんとこ大物のトラブルの連続にかまけてて、すっかり忘れていました。それも5年ぐらい。

これはヤバい。

とはいっても、別に不調なカンジはまったく無いんですけどね。

でも異常なサインが出てからでは手遅れなので、ひさびさにチェックです。

どうも今は以前と違って、最新のマシンを使った新しいやり方があるようで楽しみです。

カーエアコンのクリーニング

カーエアコンに関しては、むかしからある電装屋さんと呼ばれるところが専門です。

ガス量のチェックと補充ぐらいだったら、普通のディーラーでもやってますが。

それ以上の内容になると、ディーラーでも電装屋に下請けします。

だったら、最初から電装屋に持ってった方が早い。

そう思って自宅近くの電装屋を検索してみると、すぐ近くに口コミ評価の高いところがありました。価格もお手頃。

さっそく予約。

店舗名出していいか許可いただくのを忘れてしまったので、店舗名と店内画像は無し。

お一人でやってらっしゃる小さなお店で、電装屋というよりは普通にクルマ屋さんでした。町工場的な。

ここのウリが、このSnap-Onのマシン。

なんでも、このチェンジャーを置いてるお店はまだ少なめらしく、このマシン目当てに遠方から、わざわざ来るお客もいるとか。

物珍しかったので、隣で作業を見学しました。

店主さんがお話し好きな方で、いろいろと知らなかったカーエアコン雑学を聞けたのが良かったです。

高圧側と低圧側のガス管に、マシンのパイプを接続。

青印が低圧、赤が高圧。

そして作業開始。

ここで違和感。

車のエンジン掛けない。

あと、ガスのゲージは?

以前までだったら、ボンネットの裏側にデッカイ圧力ゲージぶら下げて、エンジン掛けてエアコン動かしながらの作業が定番だったのに?

このSnap-Onの機械、車両側は何もする必要がないそうです。

すべてフルオートで機械側だけで完結するらしい。

そして一番大きな違い。

それは抜いたガスを、捨てないで再利用すること。

もともとエアコンガス(これはR134)自体は、劣化とかはしないそうです。

ただ水分とか、最悪鉄粉などが混ざることがあるので、今までは抜いたら破棄してた。

それがこのマシンを使うことで、フィルタリングして異物の除去が可能になったそうです。

ということは?

以前にエアコンユニットの全交換をするハメになった時。

あの時にもしこのマシンが存在してれば、あんな高額な修理しなくても済んだってこと?

実際にそうらしい。

そういう目的にも使用されるそうです。

あと、普通の状態でもわずかな鉄粉は回ってるそうですが、この機械でクリーニングすれば、コンプレッサーの寿命を大幅に延ばせるらしい。

時代は進歩してるんですヨ。

このマシンの工程は、

ガス回収+クリーニング

回収量が表示されるので、新ガスの補充量設定

ドライモード

真空引き

ワコーズ パワーエアコンプラス充填

ガス充填

完了

となります。

トータルで1時間くらい。

すべて機械まかせ。

添加剤のワコーズ パワーエアコンですら、こんなカンジにマシンにセット出来ます。

至れり尽くせり。

しかし、パワーエアコン高くなりましたね~

以前は1200円くらいだったのに。

しかし、この手の添加剤はマスト!ですヨ。

コンプレッサーって、ガスに含まれたオイルのみで潤滑してますので、元がかなりキビシイ環境下で動いてます。

以前からディーラーですらも、NUTECやワコーズのエアコン添加剤は、積極的に推奨してるくらい。

とうぜん今まではNUTECの製品を入れてましたが。

筋金入りの信者ですから。

これ↓

だが今回は、お店の作業パッケージにパワーエアコンが込みだったので、素直に従っておきました。

過去に両方とも試したことありますが、効果はどちらも同じくらいだったし。

ワコーズのはコレ↓

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店主さんとお話してるうちに、最初のガス回収が終了。

回収量は、425g。

CT9Aランサーエボリューションの規定ガス量は、550g ±20g。

つまり、530gから570gの間。

約125gほど抜けてるワケですが。

店主さんいわく、5年くらい補充してなかったら、半分くらい抜けててもおかしくない、とのこと。この残量だったら、配管等からの漏れは無い、と断言できるそう。

補充する新ガスの量ですが、ぴったり550gを狙うことにします。

添加剤のガス+オイルの量が25gですが、このお店では通常は添加剤の量はノーカウント。

ガス量のみで目標値を決めるそうですが、今回は私のリクエストで、添加剤の量も込みで550gを狙ってもらいました。

その理由ですが、過去に複数回起きた事なんですが、ディーラー(東日本三菱系)でガス量点検、補充を行うたびに、ガス圧の高すぎによるコンプレッサーの動作不良(マグネットクラッチの頻繁なオンオフ)が起きてからです。

そのたびにガスを少し抜くことで解消してたのですが、想像ですが、ディーラーでは補充の際にこの先に抜けることも想定して、目一杯の570gまで補充してたのではないでしょうか?

そのコトを店主さんに伝え、クリーニング後のガス量425g+新ガス100g+添加剤25g=550gでセット。

こういった作業も、昔ならゲージとにらめっこしながらマニュアルでやらなければならなかったのですが、このマシンならキーボードでセットするだけ。超カンタン。

ほぼ機械任せで、おしゃべりしてる間に作業終了。

料金は13,200円。

これは安いです。

というのも、ネットで検索した時に同じマシンを使った他のショップの作業工賃もチェックしたのですが、2万円オーバーのところがほとんどで、このマシンを導入してるディーラーなんかだと4万円なんてトコもありました。

こちらのお店は、これから毎年お世話になることに決定。

帰りにエアコンをオンオフしてみましたが、マグネットクラッチのショックがそうとう小さくなってて満足です。

私の走る化石、いや、時代を超えて走り続ける奇跡のマシンは、老いてなお健在ですヨ。

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