エアフロ交換

タイトルそのままなんですが。

19年18万キロもの間、一度も新品交換してなかったエアフロを交換してみました。

三菱お得意のカルマン渦式って、ホットワイヤー式なんかと違ってあまり劣化というか、ヘタるってイメージがないですよね。

エアフロ壊れたってのも、あんまり聞かないし。

たまにあるのは基板の電子パーツ、電解コンデンサーあたりが経年劣化でパンクして壊れるくらい。

じつは6年くらい前から中古のエアフロ、スペアで買っといたんですよ。

エアクリボックス外す作業する時なんかに、たまに入れ替えたりしてました。

まあどっち付けても一緒でしたけど。

エンジン関連のセンサー類、ここ5,6年でかなり新品に入れ替えました。

あとやってないのは、水温センサーとエアフロくらい。

水温センサーは劣化でヘタるというのはなくて、いきなり壊れるから分かりやすい。

ECU用純正センサーの信号で水温計表示させてるんで、壊れたらすぐ分かります。

エアフロも壊れてからでいいや、と考えてましたが。

先日お世話になった、テストアンドサービスさんからの情報によると。

エアフロ内のカルマン渦を計測する超音波センサー、じつは経年でヘタるらしい。

センサーがヘタると計測値にズレが出てきて、正しい数値をECUに送れなくなるそう。

そしてこの状態でも、診断にエラーログが出る事は稀とか。

なんか最近エンジン元気ないなあとか、回り方が雑になったな、なんて時はエアフロ疑ってみてもいいそうです。

あと構造上の理由で製造コストが高いので、かなり高価なのが三菱のエアフロですが。

もともと4万円ぐらいと、けっこう高かったのに。

ここ2年ほどで、さらに67000円まで値上げ!

こんなことなら、もっと前に買っときゃ良かった!

いまさら愚痴っても、まあ仕方ない。

ここで買っとかないと、近いうちに廃盤になるかも知れないし、

そもそも”CT9Aランエボ・30万キロ走破計画”には、ぜったいに必要。

なので、泣く泣く購入。

さて交換ですが、必要な工具はラチェットレンチとエクステンション、10mm、12mmのソケットだけ。

かんたんなんですが、エアフロ本体をエアクリボックスから外すときだけ、ちょっとコツがあります。コツを知らないと、エアクリボックスを破損させてしまうかも?

それでは行きます。

エアフロセンサー交換

まずはエアクリーナーボックスへの導風ダクトをはずして、

エアフロ交換

エアクリーナーボックスを外す。

まずはこの2本のボルト。

交換

次にサクションパイプのホースバンドをゆるめて、ゆすりながらゆっくり外す。

エアフロ交換

ここまで持ち上がったら、エアフロのカプラーを外す。

CT9A

ストッパーのツメは上側なので、ちょっと指が入りにくい。

下向きにしてくれてればカンタンなのにねえ。

これで撤去完了。

CT9Aランサーエボリューション

さて、次はエアフロの入れ替え。

エアフロ本体はこの4本のボルトでエアクリーナーボックスに付いてますが。

交換する

今回の作業で気をつけるのはココ。

このナットが入るアンカーボルトが、もう要注意。

ちなみに裏から見るとこう。

ランサーエボリューション

アンカーボルトのベース、円を両側で垂直にカットした形状。

そしてそれを、ボックス内の土手っぽいので押さえてボルトが空回りするのを防いでますよね?

ちなみにCP型までのエボだと、アンカーボルト形状は一緒なんですが。

このボックス側の土手がなくて、空回り防止されてない。

ナットを外す時は、このカットされた部分をプライヤーではさんでからナットを緩める必要があるんですが。

でもデフォルトでキツく締まってますので、プライヤーが滑ってエアフロのハニカムを壊しやすかった。

その事故をふせぐために、CTからはボックス形状が変わったんでしょうね。

こんな細部までエボリューションしてて、とってもステキなんですが。

問題はこのボックス側の空回り防止用の部分、しょせんプラなのであんがい脆いんですよ。

前述の通り、このナットは高トルクで締められてます。

これを外す時、力の入れ方によってはボックス側の土手がメキメキって破損する時があります。

私は以前に、1回やってしまいました。

ほんと、カンタンにモゲちゃうんですよ。

じゃあどうすればいいか。

少し大きめの、チカラの入りやすいラチェットを掛けたら、一気にゆるめる。

じわ~ってチカラを入れるんじゃなく。インパクトレンチをイメージして、キュンッと瞬殺でユルめる。

そうするとウマくいきますね。

あとはネジ山にラスペネやCRC吹いとくとか、プラが破損しやすい冬場は、ドライヤーで温めてから作業するとか。

ナットが緩みさえすれば、あとは何でもありません。

エアフロ

まわりをキレイにクリーニングしてから、新品のエアフロ取り付け。

最近はディーラーや共販で純正部品買うこと、ホントになくなりました。

ランエボ

ここ数年はいつもここ。モノタロウ

なぜか共販より、少しだけ価格が安いんですよね。

そして中身。

三菱

CT用は、エボ7からエボ9まですべて共通。

MR578399

ランサーエボリューション

エアフロ

ランサーエボリューション

なんか表面が経年劣化っぽく見えるんですが?

倉庫で10年以上寝てたとか?

電解コンデンサー大丈夫かな・・・

ガスケットも当然交換。

っていうか、別売りかい!

ガスケット

MD151672

このガスケットもなんか・・・

ゴムの質感がすでに経年劣化したかのような・・・

古いエアフロに付いてたガスケットの方が、よっぽど新しく見えるのは気のせいかな・・

ちょっと不安を覚えながらも、元通りに組み付けて終了。

交換後のインプレですが。

たしかにエンジンの回り方が変わった。というか元に戻ったかんじ。

なんかカルイですね。アクセルのツキが良くなってる。

やはりそれなりに劣化してたんですね。

追記: 作業から約2週間。通勤にも使ってるんで毎日乗ってるんですが。

ECU学習が完全に終わったからか? 作業当日とはエンジンのフィーリングがかなり変化。

分かりやすいのが、アイドリングとそこから2500rpmぐらいの負圧領域。

「ああそういえば最初はこんなカンジだったよね」ってフィーリング。

アイドリング時の振動が少ないし、ペダルがかるい。

ブースト正圧領域だとけっこうパワーに誤魔化されて、見逃しやすいトコです。

もうこれだけでも、高いお金出して交換して良かったって思える。

やっぱりエアフロの劣化で、かなり制御がラフになってたようですね。

ランエボ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする