去年に交換した、ブレーキのパッドとローター。
あれから半年ちょい。アタリはがっつり付いてますが。
アタリが付くにしたがって、ヒドくなってきたのがブレーキ鳴き。
もうね、普段はある程度の鳴きなんか気にしない私でさえ、ちょっと恥ずかしいレベルで鳴くんですよ。
低速での停止寸前での、バンシーの悲鳴のような凄まじさ。
信号での停車時なんて、前のクルマの人達がみんなビックリしてルームミラー覗いてる。
もうこっちが泣きそう。
使用してるパッドはDIXCELのType-Z。
もう15年ぐらい愛用中。
これまで鳴いた事はあまり無い。
今までと違うのは、ローターのメーカーとシム。
買ったばっかのローター交換はイヤなので、とりあえずシムを替えて様子を見てみましょう。
ブレンボの2つのシム
エボ6以降のランサーエボリューションのブレンボ装着車には、純正でシムが2種類入ってます。
まず純正のブレンボパッドに貼り付けてある、なんか樹脂っぽい材質のヤツ。
ノリか接着剤みたいので貼り付けてあって、基本再使用不可のヤツ。
まあ上手にはがせば、再使用出来ますけど。
もう一つは金属シム。
こんなヤツ。
エボ5で鳴きのクレームが多かったらしく、6から2段構えのシム構成になりました。
しかし、この2段シムだとブレーキタッチがおそろしく悪い!
かなりソフトタッチになっちゃって、ロック寸前の感覚が掴みづらい。
そこでどちらかのシムを抜くんですが、当時一般的だったのは、この金属シムを抜く方法。
まあ、貼り付いてる方を抜くより、シムだけ抜き取れるんで手軽ですしね。
でも私のおすすめは、金属シムを生かして、樹脂シムを剥がす方。
コッチの方がブレーキタッチがマシなんですよ。
しかも鳴き対策的にも、金属シムのみの方が良かった。
これで長年やってきたんですが、前回の交換で金属シムを入れなかったんです。
理由はコレ
購入したType-Zに、シムが貼り付いてたから。
なんかDIXCELの新作らしいんですが。
ちょっとこのシムを試してみたくなって、いつもの金属シムを入れなかったんです。
そして結果はというと、前述の通り。
私が泣きたくなるほどの鳴きっぷり。
まあ、ローターとの相性が原因かもしれないので、まだこのシムが犯人とは断定できませんが。
確かめるにはシム交換しかありませんね。
シム交換
それではチャッチャとジャッキアップ。
ホイールを外します。
今回はパッドを引き出すのみなのでラクです。
ブレンボのような対向ピストンキャリパーだと、ピンを2本外すだけなのでいいですね。
片持ちキャリパーだと、結局キャリパーをほとんど外さないといけないのでちょっぴり面倒。
パッドが抜けました。
このディクセルのシム、どうも耐熱性に難ありじゃないですかね?
商品ページの説明でも、サーキット不可になってますし。
まあ、もう捨てるのでどうでもいいですが。
パッドをクリーニングして、金属シムを。
パッドに付ける前に、ブレーキグリスを裏面にたっぷり塗っておきます。
そしてキャリパーに戻すときは、表面のピストンが当たる部分にも、しっかりグリスを塗ります。
キャリパー、ピン、板バネを戻して完成。
こうしてみると、私のブレンボキャリパー、まだまだ赤みが残ってますね。
酷使したヤツなんか、艶消しオレンジっぽい色になるハズなんですが。
周遊や椿では、ローターが火の玉になるまでイジメてたんですけどね。
エボ7以降のブレンボは、変色しにくい塗料に変更されてるってウワサは本当なのか?
筑波最速だったサイバーエボのキャリパーも赤いままだったな、そういえば。
さて、これで試走してチェックです。
一度パッドを抜いてるので、ローターとのアタリがわずかに変わったせいか少し鳴きます。
まあまあこれは想定内。ちょっと走ればすぐに馴染みます。
しばらく走って完全に温めてから、高いスピードからハードブレーキングをガスガスかましてみます。
その後に街中を走る。
まったく鳴きません!
やっぱりシムが原因でしたね。
ローターじゃなくて、よかったよかったといったところか。