製造からキッチリ20年。
走行距離も19万キロ近くにせまった、自らが意思を持つかのように動き、時代を超えて走り続ける奇跡のマシン、悪魔のEVOこと愛車・CT9A/ランサーエボリューション7RS。
なんのこっちゃ
まあ、ますます古くなってきたワケですよ。
普通はこういうクルマは趣味のクルマって。
ガレージ保管で、お盆と正月とGWにしか乗らないんでしょうが。
クルマは1台持ちのワタクシ、このエボで毎日の通勤から、週末のフィッシングの長距離ドライブ、峠での高速観光ドライブまでガンガン酷使しています。
そこで大事なのが日頃のメンテナンス。
このブログにもあるように、ちょこまかと手を入れてるワケです。
ところが先日、YouTubeでオリド選手のコンテンツ観てたら、マジカルなんとかってヒューズ上げやってた。それ観て衝撃!
いや、その製品に衝撃うけたワケではありませんヨ。
過去に一度もヒューズを交換したことなかったことに思い当たって愕然としたんです。
ヒューズって、融解金属が使われてるんですが、この融解金属って劣化が早めなんですよ。
過去にギターに使うエフェクターなどの電子機器を自作して、ネットで販売してたことあるんですが。
その時に素材の電気抵抗とか、素材別の寿命なんかを勉強しました。
ヒューズの素材は、どうしても早い劣化は避けられない。要定期交換パーツなんです。
なのに完全に失念してた!(あとリレー類も)
よくもまあ20年も保ったものです。
さっそく注文。マジカルなんとかじゃく、普通のヤツを。
ヒューズ交換
楽天やらアマゾンやらモノタロウとかで発注。
今回こだわったのはメーカー。
PECってブランドのヤツ。太平洋精工っていう会社ですが。
理由は品質に間違いないから。安いし。
PEC製品、バルク売りばかりで1個からのバラ売りが少なくて手こずりましたが、なんとか必要数を入手。
CT9Aで、しかもABSやパワーウィンドなどが無いRSですから、ヒューズの数はかなり少なめ。イマドキのクルマの半分以下。
基本的には、
7.5A 12個
10A 10個
15A 5個
20A 2個
30A 2個
30A(大)2個
の通常型に、
40A 2個
50A 1個
60A 1個
のスローブロー型
これが総数。総額で4千円ちょい。GSRはもっと増えますね。
ではサッサと交換。バッテリーのマイナスを外します。
ほとんどの部分はアクセサリー電源なので、べつにバッテリーのマイナスを外さなくても平気なハズですが、今回はバッテリー用のヒューズも交換するので念の為に。
大概の国産車は、ヒューズボックスは車内とエンジンルームの2箇所にあります。
まずは車内のボックスから。
この運転席下の小物入れ。
これをパクっと引き抜いて。
奥にボックスが。
拡大すると、
引き抜いた小物入れのボックスに、表が載ってます。
ほんとは、この小物入れにヒューズクリップも付属してたハズなんですが。
なぜか紛失してます。
ラジオペンチとかじゃ役に立たないので、適当なツールを探してたらコレが使えた。
釣りに使うハサミ。
先端がカギ状になってるので、ヒューズをウマくはさめる。
これでバスバス引っこ抜いて。
念の為に電子部品クリーナーで端子をスプレーして、新しいヒューズをハメていく。
ブレーキクリーナーなんか使っちゃダメですよ。あれはボックスのような樹脂製品を破損させますから。
車内のヒューズ交換は、体勢がツラいのでちょっと時間がかかった。
つぎはエンジンルームのボックス。
エアクリボックス上の黒いヒューズボックス、カバーを開けると中身はコレ。
RSなので刺さってるヒューズが少ないです。
今回リフレッシュを期待してるのは、左上の黄色い平型のスローブローヒューズ。
バッテリー自体にかかってるヒューズなので、ここがヘタってると全体の電源に影響がある。
さっそくここから交換。
10mm頭のボルトで止まってます。
新品はコレ。
発売元は違いますが、中身はPEC(太平洋精工)だそうです。
これだけは、どうしてもバラ売りが見つからなかった。1個しか必要ないのに。
残りのブツ、だれか要ります? 1個500円+切手代で売りますよ?
他のスローブローヒューズはココ。
ちなみにヒューズ表によると。
40Aスローブローヒューズの1個は、パワーウィンド用のハズなんですが。
RSにはパワーウィンドありませんが?
よく分かりませんが、まあいいか。
これでヒューズはすべて、太平洋精工製のPEC物に交換完了。
これがお役御免のヒューズたち。
端子をみると、けっこうヘタってるというか、焼けたような跡がある。
よく今まで耐えてくれました。
ではさっそく試運転。変化は体感できるでしょうか?
かるく近所で踏んでみました。
プラシーボがほどよく効いて、レスポンスの向上、加給域でのパワー感の向上が感じられましたヨ。
まあでも、たとえ体感ゼロであっても、ヒューズを20年無交換はアカンですね。
それにね、チューニングと違ってメンテナンスというのは、自分のためというより機械のために行うもの。メンテ不足で後々トラブらないように、機械の調子を維持するために行うものですから、体感度なんて関係ないんです。
次はリレー類も交換しないと。とりあえず動力性能にいちばん重要なフューエルポンプリレーから。