ボンネット・アウトレットダクト/ガーニッシュの補修と塗装

ランサーエボリューションといえば、ボンネット/エンジンフードに空いた大穴。

ランエボらしい見た目の、熱抜き用のエアダクトなんですが。

個人的には、このⅦの形状が一番好き。ⅧやⅨは、なんか間延びして見えるんですよね。効率は上だけど。

これをメーカー純正で装備してくるって、当時の三菱ってヤンチャですよね。

このパーツ、けっこうよく考えられた構造。

ただの穴だと、雨水入りまくり。

それもイグニッションコイルあたりが、水浸しになります。

ソレを防ぐために、内側に断熱インシュレーターと合わせたアルミプレートを配して、侵入した水をエキマニ側に流す造り。

だから、エキマニとエキマニカバーはサビまくるんですが。

まあアレは、水掛かんなくてもどうせサビるので、気にすることはない。

外見的には、エアダクトの黒い外枠とフレーム、金網、中の斜めスリット形状のインシュレータープレート、これらが最初はブラックに塗装されてるんですが。

どうやらインシュレータープレートと金網はアルミ製、金網の固定されたフレームはスティールのようです。

まずアルミ製のパーツ、これらはかなり早期にブラックの塗装が剥がれ落ちますね。

アルミは塗装には向かない素材だから、まあしょうがない。

私の場合も、10万キロもいかないウチに、塗装は全落ち。

まるで最初からそうだったかのように、アルミの地色になってました。

じつはこれはこれで良かったし、走りに関係ないので完全放置。

キレイにハガれ落ちてるので、最初からの仕様のようにしか見えない

問題はスティールの部分。金網の周囲のワクの部分ですね。

こっちはもうサビまくり。

そこで「サビチェンジャー」で、ゴマか対処してた。

*サビチェンジャーの記事は→こちら

そして最近気付いたんですが、外枠のフレームの部分。

ここも色褪せて劣化してはいたんですが、なんと割れてしまってます。

コレはちょっとダサいか。

何年も放置してましたが、やれやれだけど対処しますかね。

というわけで、コスメティックプロジェクトの第3弾。

ボンネットダクトの補修。

用意した塗料は、この2種類。

インシュレータープレート用には、オキツモの耐熱塗料200℃。

正直、あの辺りの温度がどのくらいかワカラン。

耐熱塗料でなくても、シリコン系でじゅうぶん耐えられそうな気もするけど。

いちおう念の為に。

もう一つは、アサヒペンのシリコン変性アクリル。

こっちは、ボンネットのオモテ側のパーツ用。

エアダクトの補修

まず、このエアダクト。

割れてるので、ホントは新品交換するつもりだったんですが。

エボⅦ用は、どうも製廃のようです。

バックオーダー待ちの可能性もありますが、とにかくこの記事の時点では手に入らない。

じゃあ補修するかと思ったんですが。

問題は、この材質。

これって、前回交換したドアモールディングのヤツと同じですよね。

ゴムにしちゃ固いしプラにしちゃヤワい、ヘンな材質。

コレって、じつは最初は普通のゴム?経年で硬化したとかかな?

四半世紀前の状態がどうだったかなんて、覚えちゃいませんね。

どっちにしても、この材質じゃあプラリペアも塗装もムリ。

困りましたね。

とりあえず、ダクト周りを全部取り外し。

作業はボンネットの裏から。

まず最初は、イエローの10mmナット6か所。

これは、オモテから見えてるダクトパーツを固定してる。

ナットを取れば、ダクトパーツの表側が外せる。

はい、ここで旧車あるある。

このナット、6個中の4個がサビサビ。

外す前に潤滑スプレー吹いといたんですが。

サビがネジ山に埋まってしまってる。

金ブラシでボルトのネジ山を掃除しないと、外れてくれなかった。

この事態は予想済みだったんで、このナットとガスケットは新品を買っときました。

MB406419がガスケット、MS440502がナット。

ホントはナットよりも、ボルトを交換したいところですが。

ボルトはダクトに固定された造りなので、ボルトのみの交換は不可。

そしてガスケットですが。

再使用不可どころか、ボルトの根本にこびりついたグズグズのゴミのようになってました。

最初はただのヨゴレかと思ったくらい。

ちなみにMU481187はプラリベット。これはじつは間違えて買ったヤツ。

ホントは、MR288876が必要だった。

ナット6個を外すと、ダクトパーツが上から取れます。

次に、赤丸のワイヤーピン、青丸のプラリベットを外して、インシュレータープレートを外す。

これ、外す順番があります。

先に外すのはワイヤーピン。

ワイヤーピンは、プライヤーでピン中央部分をすぼめるように挟めば、スルっと抜き取れます。

次にプラリベットですが。

これは先がネジ状の形状なんですが、そのままマイナスドライバーで回しても空回りするだけ。

テンションを掛けないと空転が抑えられないんですけど、テンションを掛けるために薄いマイナスドライバーなどを差し込むスキマが無い。

これがなぜ、ワイヤーピンを先に外す必要があったか?の理由。

上側のワイヤーピンを先に外せば、インシュレータープレートが大きく遊ぶ。

この遊びに手を入れて、プレート自体でテンションを掛けられる。

これで外せますが、このクリップは熱で劣化してるので、破損確率がかなり高い。

私の場合は50%。4個中の2個が取り外し中にカンタンに折れました。

先に買っときましょう。

ブツはMR288876ですが、私は間違えて違うのを買っておいたので、後日に入手。

ま、これでインシュレータープレートは外せます。

まずはエアダクトの補修ですが。

とりあえずサビをなんとかして、塗装するくらいしかやれるコトがない。

金網と鉄製のインナーフレームは分離できるかも?って期待してたんですが。

残念ながら、ゴムの外枠と合わせて、完全一体構造。

なんだよもう。

仕方ないので、金網とのわずかなスキマからサンドペーパーで出来るだけサビを落とす。

あとはサビチェンジャーでケア。

ついでに、サビ固着してたナットのボルト側とか、赤サビが出てるトコは全部、サビチェンジャー漬け。

乾いたら塗装します。

使うのはアサヒペンの、シリコン変性アクリルラッカー。

風雨にさらされる場所に強いのが、この手のシリコン変性アクリル。

2液性ウレタン塗料以上の耐候性があるのに、ウレタンみたいに紫外線で黄ばんで変色しない。

余談ですけど、ヘッドライトカバーをウレタン塗装で復活させるってあるでしょ?

アレやってるヒト、いまだに多いみたいですけど。

個人的にはオススメしない。

まず、ウレタンは紫外線ですぐ黄ばむので、屋外用途には向かないです。

黄ばんだヘッドライトの補修なのに、すぐ黄ばむ性質のある塗料を使ってどーすんだ?

あと、レンズカバーの材質のポリプロピレンですが、ウレタンにはポリプロピレンに対する攻撃性があります。

ネットでの記事で、塗装したらレンズカバーにヒビが入った、ってよくあるでしょ?

しかも塗膜の耐候性も、じつは高くありません。

せいぜいもって2,3年です。ポロポロ剥がれます。

っていうか、ウレタンは耐候性は低いです。

しかも剥がれて塗り直そうにも、ウレタン塗膜は市販されてる薬品を受け付けないので、サンドペーパーで削り落とすしか無い。

ところがウレタン塗膜は、耐候性は無いくせに粘着性は高くて柔らかいので、サンディングはけっこうタイヘン。

サンドペーパーにへばり付くので、ペーパーを何枚も消費させられる。

徹底的に向かない塗料なのに、いまだにヘッドライトカバーにウレタン塗料使うヒトが絶えないのはナゼ?

たぶん、失敗したヒトが、失敗したって記事を書かないからかな?

みんカラとかで、作業したって事と作業直後の仕上がりの記事だけ書いて、その後の結果は書かないで知らんぷりだから?

塗料のプロは、部位に関係なく自動車への用途にはウレタンはぜったい薦めないです。

ハナシが逸れましたけど。

ゴムっぽい外枠部分、こっちは塗料が乗らないだろうからマスキング。

金網ごとフレームを塗装。

このアサヒペンのシリコン変性アクリルスプレー、最高に使いやすいですね。

塗料の出方も、発色の良さも、乾燥の早さも、申し分無し。

外枠を補修したかったんですが、あの割れはゴム用のシーラーみたいなのしか通用しないし、シーラーだと見栄えがもっとダメになるんで、意味がない。

カバーするための塗装ができないですからね。

しょうがないから、ラバープロテクタント塗っておしまい。

インシュレータープレートの塗装

コッチなんですが、じつは直前まで塗装するかどうか迷いっぱなし。

だって塗装したところで、どうせハガれる。

純正塗装だって、6年くらいでハガれ始めてたくらいだし。

しかも。

コレ見てください。

ボンネット上から見えるトコだけ、キレイにハガれてる。

どうみても、最初からの仕様にしか見えませんよね?

なんでこんなキレイなカタチにハガれるんだろ?

そこでちょっと磨いてみました。

あんがいカッコよくないすか?

コレ、まだ1000番のペーパーでコスっただけ。

ここから5000番まで上げていって、コンパウンドで磨きかけたら、どーなるんだ?

この時点で、もう心は無塗装へまっしぐら、だったんですが。

でも無塗装じゃ、この輝きはすぐダメになるのは確実だし。

だからといってクリア塗装するのは、もっと意味不明だし。

やっぱり当初のプラン通り、ブラックで塗装することにする。

使ったカラーは、ブラッククロム、ツヤあり。

普通は、ツヤ消しのブラックにするんでしょうが。

あえてツヤあり。

ツヤ消しだと、普通すぎる。

ちょっと冒険したくなった。

ちなみに、このオキツモの耐熱塗料。

常温だと、いつまでも硬化しない可能性あり。

少なくとも、塗装後24時間以内で熱入れちゃうと、ブクブクに泡立ってしまうらしい。

説明書きには、24時間以上常温乾燥させてから、180℃で20分以上加熱しろって書いてあります。

これはハードル高い。そんな設備あるワケない。

仕方ないので、ヒートガンで加熱。180℃出てるかどうかは知りませんが。

私の自慢の中華ヒートガン、HighとLowしかなくて、温度設定が出来ません。

まあ、ヒートガンって安物でも、300℃くらいはラクに出るみたいですから大丈夫でしょう。

加熱してたら、いかにも化学反応してそうな異臭が出てたし、ちゃんと熱が入ったと思いたい。

加熱後には、とても触れないほどの高温になってたんで、冷ましてから取り付け。

各パーツの塗装後、組んでみた状態。

カッコ・・・いいか?これ?

やっぱり、インシュレータープレートのカラー、ちょっとあざとい、というか下品か?

こんなにギラついてます。

ちょっとGRヤリスのフロントスポイラーなんかを思い出した。

まあ、どうせ大して長持ちせずにハガれるだろうから、その時には無塗装の磨きのみにします。

ほぼ15年ぶりに、ダクトが黒に戻りました。

おまけ ワイパーアームの塗装

どうせ塗装作業するついでですので、褪せたワイパーアームも塗装してみます。

コレが25年生き抜いてきた、ワイパーアームの御姿。

まあまあ壮絶。

一度も交換してません。10年くらい前に、サビチェンジャーを1回塗っただけ。

このワイパーアーム、どうも部分によってアルミかなんかと鉄を使い分けてる構造のよう。

赤サビが出るのは、スプリングが入ったメインのアームだけ。

ブレードが付くアームと、車体側に固定するアームは、たぶんアルミか他の非鉄金属。

塗り分けが面倒なんで、一緒くたに全部塗っちゃいますけどね。

ワイパーアームを取り外す方法ですが。

まずはボンネットをオープン。

各アームの根本のカバーを外す。

このカバー、指で外れます。

そしたら、この14mmのナットを外す。

アームはボルトに対して、真上に力を掛ければハズれます。

この真上ってのがコツ。真上以外では、まったくビクともしません。

ところが取り付け位置がナナメってるので、真上の方向を錯覚しやすい。

とくに私は性根がユガんでるので、なおさら。

それと、完全にアームを外すまでは、ワイパーブレードは付けたまま。

ウィンドウのガラス、アーム外す際にスプリングの力で叩いちゃうコトがあるから。

けっこうな勢いでアームが戻るので、ワイパーブレードないとキズが入る可能性大。

外したワイパーアームは、まずはクリーニング。

そしてサンディング。

最後は中性洗剤でまた洗う。

スプリングとネジ部だけマスキング、ちゃっちゃと塗装。

3度塗りしてみました。

新品のワイパーブレード付けて、車体に戻してオシマイ。

ブレードは定番のNWB。

それの一番安いヤツ。グラファイトのG60とG45。

これでたくさんですよ。

こんなトコに無駄金使う必要ナシ。

エアロブレードだのなんだの、あんなワケわからんシロモノなどいらん。

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