ランサーエボリューションは、CT9A型にモデルチェンジした際にようやく、HIDヘッドライトになりました・・・・GSRは。(それもたしか標準装備ではなく、オプションだったはず)
でも私のエボは競技仕様のRS。とうぜんハロゲンランプ仕様でした。
買った当時は、真夜中の箱根(主に椿ライン)に出没中。
高効率ハロゲンバルブでは半年ぐらいで球切れしてしまうため、ヘッドライトのHID化は必須だと考えてました。
でも今と違って、当時(2000年初期)はHIDの後付けキットはスーパー高価。
だいたい15万円以上はしましたね。一番安かったベロフの新製品でやっと10万円ぐらい。
そんな時、ランクルなどのオフロード4WD系ショップで有名な、株式会社88ハウスから格安HIDキットが発売されたのです。なんと価格は39,800円。中華製ではなく、メイド・イン・ジャパン。
とうぜん飛びつくワケですよ。
HIDは、ハロゲンではバルブに相当するバーナーと、バーナーを点灯させるバラストの2部構成ですが、88ハウスのHID初期モデルは、このバラストが弱かった!
最初の製品なんか、半年で壊れましたからね。ハロゲンと一緒じゃねーか!
実際に点灯するバーナーは長持ちするんですが、バラストの方が壊れまくりました。
88ハウスでも、毎年のようにバラストをアップデートさせて品質向上に努めていたんですが、それでも3年保つかどうか。
結局、バラストだけで4セット以上交換を続けたあげく、さすがに疲れ果てた私が選択したのが、LED化です。
やっぱ時代はLEDですよね~。
というわけで、前置きが長くなりましたが。
CT9A・ランサーエボリューションのヘッドライトのLED化に行ってみます。
ランエボのLED装着
まずはHIDを一式取り外しに掛かります。
ベストなのは、フロントスポイラーを外してから、ヘッドライトユニットごと取り外すこと。
でもイヤです。
例のごとく、フロントタイヤハウス内のインナーフェンダー側からアプローチします。
バラストを外したら、バーナーも抜き取ります。
ちなみにこのクルマはHID化した際に、バルブへの電源カプラーと防水グロメットがすでに加工済みになっています。
純正のハロゲンからLED化する際は、この2点の加工が必要になります。
どちらの加工も、誰でも出来るレベルだと思いますが、自信のない方はショップかディーラーに任せた方がいいかも。かんたんな加工なんで、そんなに工賃は掛からないと思います。
外したHIDのバーナー
これは5世代目のモデルだったかな?通称″黒ラベル″。
以前のバーナーはオレンジラベルだったり、緑ラベルだったりでした。
ライトの裏側から、ごっそりと摘出手術が完了。いよいよLEDユニットを移植します。
今回使用するのはコレ。
ホントは、評判のいいスフィアとかを買おうかと思ってたんですが。
でもアマゾンで、HB4サイズの格安製品を発見。
廃盤品の在庫処分で5000円!
バルブはフィリップス製なので、まあ大丈夫でしょう。たぶん・・
ダメだったら、素直にスフィア買います。
バルブのケツの黒い冷却フィンがLEDバルブの証。
取り付けの障害になるのは100%確実、って感じですね。
さあここからが、毎度おなじみの″CT9Aあるある地獄″の始まりです。
やっぱヘッドライトユニット外したほうがラクかも?
CT9Aランサーのライト周りを触った事ある人なら、みんな知ってることですが・・・
ロービームのバルブの抜き差しは、エンジンルームからできないだけじゃなく(右側はエアコンの配管などが、左側はフューズボックスに向かうハーネスがジャマで手が入りません)、バルブの真後ろに車体のフレームの一部がきてるので、もともと余裕がまったくありません。
知恵の輪状態とは言いすぎですが、斜めから工夫しながら差し込む感じになります。
ノーマルのバルブでそれですから、こんなデッカイ冷却フィンがついたLEDバルブなんか、完全にムリです。
「この冷却フィンだけ外れないかな?」
フィンの部分をよく見てみると、イモネジが見えます。こりゃ取り外し可能ですね。
クルクルとイモネジをゆるめてやると、冷却フィンとLEDバルブはネジ式で脱着可能なのが分かります。
ちょっと写真を撮り忘れたのですが。
まずはフィンを外して、LEDバルブ単体を先にヘッドライトユニットに装着します。
その後に冷却フィンを電源ケーブルを通しながら、バルブ部分まで持っていくのですが・・
例のフレームがジャマで、今度こそ知恵の輪状態。
まあなんとか入りました。
この赤矢印分のスキマしかないんですよ。
このCT9A、ワザとやってるとしか思えないくらい、こういった作業性の悪さが目立ちます。
今回の手間を考えると、短命な中華製のLEDバルブはぜったいオススメできませんね~。
LEDバルブを点灯させる、HIDで言えばバラストのようなパーツ。
これはHIDバラストと違って、とても小型で軽量です。
適当なトコにタイラップで止めれば充分でしょう。タイラップを通しやすいハンドル部分までありました。
ただそのハンドル部分はプラスチック製でしたので、私は本体を両面テープで固定してからタイラップを巻いています。
こうすれば負荷が分散されますので破損しにくいかと。
予想してたより、ぜんぜん明るい!
これは意外でした。
正直、LED化して明るさは落ちると思っていたんですが。
職場の人が、エボじゃないけど何年か前にLED化したんですが、暗すぎて車検に通らなかったなんて言ってたし。
ネットで調べても、明るさはHIDの方がまだまだ上、なんて言われてますしね。
じっさいは、前のHIDより明るいです。
もとのHIDが相当ヤレてたんでしょうか?
ところで、ランエボでヘッドライトをLED化してる人って、あんまりいないんでしょうか?
ちらっとググってみたんですが、ぜんぜんヒットしないんですよね。
ポジションライトとかウィンカーとかなら、いくらでもいるんですが。
*3年ほど、このLEDで走りましたが。左側のバルブが不点灯になったので、またHIDに換装しました。