このブログ内で、しょっちゅう言っておりますが。
この私、走行性能に関係のない部分の劣化には、ほんとうに無関心。
なんせ洗車すらロクにしませんからね。
ランサーエボリューションの外観部分には、経年や熱害による劣化が激しいパーツがいくつかあります。
ボンネット中央のアウトテークダクトカバーやネット、そして今回取り上げるNACAダクトなど。
もうアウトテークダクトのペイントは完全に剥がれ落ち、NACAダクトもボロボロ。
なのにまったく気にせず、完全放置で乗り続けてた。
まあ、中央のアウトテークダクトはまだいいんですよ。
ブラックの塗装が完全に落ちて、地肌のアルミだかステンだかが、キレイに光ってる。
元からこの仕様だと見えなくもない。
問題はNACAダクト。
中途半端に塗装がハゲてるんで、貧困感がハンパない。
こんな感じ
素材の原色が貧相なので、ダサさがより一層引き立ってます。
クルマがどんどんリフレッシュされてきてるので、ちょっと見た目もなんとかしますか。
そこで補修方法ですが。
再塗装でもイイんですが、正直真冬にウレタン塗装は避けたい。
ウレタンって、気温低いとロクなことにならないし。
かといって、あんな有害なヤツを室内で使うなんてありえん。
ウチ、猫いるし。
例のごとくYoutubeでネタ拾いをしてると。
あるじゃないですか。
良さそうなネタが。
今が旬の、ラッピングですよ。
カーボンシート使った、似非カーボン化。
コレに決定!
シートラッピングなんて一度もやったこと無い、真正のド素人が挑戦してみます。
カーボンシートのラッピング
まずはカーボンシートの入手。
なんぜ完全なシロウトなので、どんなシロモノがイイか全然わからん。
楽天、アマゾンでじっくり見ていくと、要は2種類になるみたい。
高いけど間違いない3Mの製品か、それ以外の格安中華製のゴミ。
価格は、同サイズで3倍くらいは違う。
買うのはとーぜん、3M製。
ウデがあれば、中華製に挑戦するのもいいでしょうが。
はじめてヤルんですから、変なクセがあるとかレビューで書かれてる中華なんか買えない。
で、コレ。
3Mでも何種類かあるようですが、ダイノックという製品。
カラーはガンメタ、50cm×60cmの、切り売りサイズ。
これで3000円(税込)
塗装よりは安くつきますね。
さてここで問題です。
使うツールですが、普通のカッターナイフ、ヘラ、そしてヒートガンが必要になります。
ヘラ(スキージ)は購入先のショップによっては付属してきますし、家庭内で代用できるものも見つけやすい。
私はストラトキャスター(Fender社のギター)のバックパネルで代用。
カッターなんか絶対あるでしょ。
ヒートガン。これは普通は無い。
これからもラッピングやるんだったら、絶対に購入すべきですが、私はおそらく今回が最初で最後。
そうじゃなくても車関係の工具箱には、次はいつ使うか分からないツールがゴロゴロある。
ハーネス用銅線の圧着端子ペンチとかね。
そこで今回はヘアドライヤーで代用を決意。
結論からいうと、今回のような小物のラッピングには、ヘアドライヤーでもかろうじて代用はできましたが、もうちょっとモノが大きかったらムリです。
もともと用途が違うんですよ。ヘアドライヤーとヒートガンとでは。
ヒートガンは熱は送るが風は送らない。
ヘアドライヤーは風送るのが目的ですから。
この強すぎる風量が、まず作業のジャマ。
あと熱量が足らない。
今回は、熱をかける範囲が狭いのでなんとかなりましたが。
さて、作業の下準備に入ります。
まずは取り外し。
赤丸のリベットを外す。
これはフェンダー周辺に使用されてるのとは、ちょっと形状が違う。
こんなの
4本中の2本は普通に外れましたが、あと2本がから回るだけで全然外れない。
まあプラリベットなんで、強引に引き抜いて外せますけどね。
ただ、この季節だと、パキッっとなりそうでちょっと怖い。
次は矢印のキャップを引き抜いて、中にあるナットを外す。
10mmのナットで、ダクトの表側のパーツを固定してる。
このNACAダクト、じつは2ピースなんですよ。
表の見えてる部分と、裏の台座の部分、別々にそれぞれ表裏からボンネットを挟むように固定されてる。
これってWRCの規定をクリアするために、こんな構造なんでしょうか?
外して洗浄へ。
表側のパーツはダクトのフチの部分。
裏側の台座パーツは、ダクトのボトム部分。
それぞれの塗料を落として、なるべく表面をツルツルに仕上げる。
こんな感じ。
この素材って何なんでしょうか?
表パーツの造形が意外と凝ってて、サンドペーパーでは落としきれなかった部分が残ってしまいましたが。
そして貼り付け作業に入るんですが。
すみません、なんせ初めての作業だったので集中してたのと、両手が常にふさがってたので、作業の様子をいっさい撮影出来ませんでした。
なんとなく分かったコツですが、シートをパーツより少しだけ大きめに切ったあとは、貼るというよりは乗せるかんじで、乗せた後はヘアドライヤーで熱をかけていくと、シートが勝手に貼り付いていくイメージです。
ここで熱で伸ばしてテンション掛けた方がいいのかは、どうにも判断が付きませんでした。
ヘンにテンション掛けたりすると、あとで縮んで剥がれやすくなりそうですし。
かといってテンションが無さすぎると、夏場に伸びて気泡が入って浮いたりするかも?
かなり迷いましたが、熱でシートが勝手に複雑な造形に入り込んで貼り付いていく様子を見て、ヘタに引っ張らない方がいい、と判断しました。
そして出来上がり。
じつは表側パーツの一部でシートのカットをミスって、よく見ると折り重なった部分が発生してます。
クルマに取り付けると、こんな感じ。
かっこええやないですか。
ちょっとだけアフターパーツ感、出とります。
ちなみに耐久性は、3年くらいらしいんですけど。
私の場合は、剥げてきても3年くらいは余裕でスルーするから、私的には6年の寿命があることになりますね。(なんのこっちゃ)