ここ数年、街乗りで使用していたアジアンタイヤ、韓国のネクセン・N9000。
まあまあ気に入ってたんですが、どうやらディスコンの模様です。
ネクセンのHPのプロダクトメニューから落ちてます。
あわてて、日本最大のアジアンタイヤの格安通販サイト、「オートウェイ
」をのぞくと、とーぜんのように″在庫なし″の無情な表示・・・
今履いてるN9000、ワイヤー出かかってんですけど・・・
しかたありません。他のブランドを試せ、というお告げでしょう。
次に試すのは、最近気になってたブランド、台湾のNANKANG(ナンカン)の人気モデル、NS-2Rです。
NANKANG(ナンカン)NS-2Rを購入
まあワリと人気というか、話題に上がってるタイヤなので、ネットでインプレを探すとザクザクとヒットしますね。
みんカラ辺りのゆるめの記事から、サーキット走行会常連系のマジインプレまで様々ですが、かなり評判はいいようです。
私が注目したのが、これまでのアジアンタイヤを褒める時のお決まりの枕言葉、「この値段で」とか「価格のワリには」ってのを抜きで、純粋に性能を評価してる記事が多かったことです。
ネオバやRE11,Z2なみに食う、なんて記事も? それほんとですか?
さっそく注文してみます。注文先は安定のオートウェイ
アジアンタイヤなら、ここより安くて発送が早いショップは他にないでしょう。
CT9A純正サイズ、235/45/17で、1本=7890円(税込)。安いですよね~
注文から中一日で速攻到着。
いつもタイヤ交換をお願いするショップに、直送させてます。
見た目の印象ですが、なんていうかショルダー部分が、アジアンタイヤっぽくありません。日本製タイヤのようにエッジが立ってます。
サイドウォールを固くしてキビキビ感を出すといった、日本製タイヤのような方向性なのかも知れません。
まあナンカンは横浜ゴムから技術提供されてますから、ピレリ辺りのヨーロッパのメーカー色が強い韓国系よりは、ぜんぜん日本よりの設計なのも納得ですね。
ちなみに、摩耗等級(トレッドウェア)は120。このタイヤは、トレッドウェアが他にも80、120、180の3種から選べます。
日本では馴染みのないトレッドウェアですが、この数字が下がるほど、グリップはするが減りが早くなります。
ネオバで180らしいので、それより減りが早いってこと? 180にしとけばよかったかな?
まあ、買ったもんはしょうがないので、今回は120で。次回は180にするかもですね。
取り付けを見学してて気づいたのが、バランス取りが速攻で終わったこと。
N9000の時は、けっこう時間が掛かってたんですよ。やっぱ精度があまり良くなかったんでしょうね。
今回のNS-2Rは国産タイヤなみに速攻で終わってたので、品質に期待できます。
初ナンカンですからね~。台湾タイヤに関しては、フェデラルのSS595で一回ネガティブ印象を持ってしまってましたので、今回のナンカンでイメチェン出来るといいのですが。
ナンカンNS-2Rのインプレ
タイヤ屋さんを出て、低速走行からすぐに感じる、おもにN9000との違いです。
国産ハイグリップラジアルとは、あまり比較してません。
>まず、転がり感がずいぶん軽い。
これはサイドウォールの固さからくるのか?それとも重量が軽いから?
なんにせよ、クルマの動き出しがかなり軽いです。
>同様にステアリングも軽い。
転がり方が軽いのと同じ理由から来るんだと思いますが、ステアリングがイヤにかるくなってます。
>ロードノイズは大きいとは思わない
ロードノイズがヒドい!というインプレをけっこう見ましたが、そんなに気になりません。 国産ハイグリップラジアルと比べても、とくにうるさいとは思いません。
N9000よりは、全然静かです。(N9000はある速度域からウワンウワンとした共鳴音が出る)
>乗り心地もハイグリップラジアルとしてはごく普通。
ほんと、普通ですね。ただ、国産ハイグリップラジアルとくらべると、この辺りはかなり違いを感じる部分でもあります。
国産ラジアルは重量もかるく、衝撃の吸収の仕方もかなりハイレベルでこなしてる印象があります。
ナンカンにかぎらず、アジアンタイヤメーカーのこれからの課題は、こういった数値に表れない部分の品質をどうやって向上させていくかではないでしょうか?
単純な縦や横のグリップ力とかでしたら、もう遜色ないレベルまで来てると感じました。
ここまでが、街中での低速域(60km以下)でのインプレ。
ほんとうはサーキット走行とはいかなくても、峠でのテストもしたいのですが、ホームコースは只今、絶賛凍結中です。
しかたないので、全開区間に入る前のふもと寄りのウォームアップ区間だけ、ちょっと流してきました。
全開走行出来てないので、ちゃんとしたレビューが出来ないのが残念ですが。
>ネオバやZ2なみのグリップ・・
たしかに比較できるレベルの食い付きはあると感じます。じっさい、加速時やブレーキング時では不足は感じませんでした。
たとえばN9000とくらべると、ハナシにならないぐらい食います。もう完全にカテゴリーが違う感じです。あっちはツーリングタイヤ、こっちは走行会用タイヤ、それぐらいの差があります。
滑り出してからの挙動とか、温まってから熱ダレするまでの時間、縦、横以外での食い付きなんかも知りたかったのですが、それは来年までお預けです。
あと、どれくらいのライフかもですね。
しかしこの性能で、あの価格・・・ちょっと国産タイヤには戻れそうもありません。
*追加インプレ
乗り心地について。最初はあまり感じませんでしたが、かなりゴツゴツ感があります。なんかブリジストンっぽいです。サイドウォールが固いから?
正直に言って、路面の荒れたトコでは不快を感じるほどです。
まあ、こういった走行会向けみたいなタイヤに、快適性を期待するのは間違いですが。
*さらに追加インプレ
最初にこの記事アップした時から、さらに2セット履き替えました。
今はトレッドウェア180を使用してます。
峠などでも走って見ました。
単純な縦横のグリップでいえば、国産ハイグリップラジアルと比べてもまったく遜色ありません。
とにかくガッツリ食います。
限界を超えた時のスベり出しも、まあ四駆だからというのもありますが十分コントローラブルです。
ただその分、ライフはやはり短めですね。
月に2回ほどの峠走行と毎日の通勤で、7000kmぐらいでツルツルです。
私の使い方だと、1年は保ちません。10ヶ月ぐらいかな。
あと、レイン性能は意外と高いです。
ま、当分はこのタイヤでいくつもりです。