EGRバルブ撤去後からチラホラしだしたDTC(エラーコード)のP0170。
*EGRバルブ撤去の記事は→コチラ
このコードの内容は、エアフロからECU、燃料ポンプからインジェクターなどと大変幅広い。
ですが、要は燃料がECU側からの補正指示が出てても補正し切れてません、っていうエラー。
例えばあまりに燃調がリーン過ぎて、燃料を最大に吹くようECUが指示してもまだ足りてないとか。
だからインジェクターや燃料ポンプに問題があるんじゃないか?とかのエラー内容になる。
でも、このエラーってEGRの異常でも出るらしい。
まあ異常っていうか、EGRバルブをデリートしちゃってますからね。
出てもしょうがないかって、思ってたんですが。
EGR絡みのエラーは先に出ちゃってますし。
*ただこのP0403も、バルブ撤去が原因ではない可能性があるので、いろいろとテスト中。
でもそこで思い出したのが、古くなったクルマにありがちな、トラブルの複合性と同時多発性。
つまり、ひょっとしたらコレはコレで、別のトラブルの可能性もあるかと。
たとえば燃料ポンプ。一度交換はしてますが、それからすでに13年以上、距離も12万キロ以上はカルく走ってます。
交換前の純正ポンプよりもはるかに走っちゃってます。
そしてなにより、P0170でもっとも多い原因はO2センサー故障、だというのを思い出しました。
O2センサーって、センサーヒーター故障の場合は専用のエラーコードが出るんですが、センサー部故障の場合って、ちゃんとエラーが出ないことが多いんですよね。
他車種でも、P0170が出たら最初に疑うのはO2センサーだって言われてます。
O2センサー換えたの、いつだっけ?
記録をチェックすると、2014年。11年も前。平均消費期限(7,8年)はとっくに過ぎてます。アカン。
センサー異常で、燃調がリーンだと誤判断してるとかもありえるか?
まずはO2センサーから交換してみましょう。
その次は燃料ポンプ。
O2センサーを前回替えたときは、作業はディーラーでお願いしました。
わたくし、基本的に排気系周辺のパーツ交換、これまでは自分ではやるのは避けてました。
熱固着してカジったボルト、ナメたり折れたりってのが怖すぎる。
プロならそんな修羅場用のツールや設備もあるけど、私は持ってませんしね。
作業依頼したディーラーメカも、最悪の場合アウトレットごと交換になるので工賃が・・・
とか脅してきたし。
CT9Aは元々センサー位置が悪く、作業スペース的にO2センサー交換はバクチだとかなんとか。
なかなかネガティブなこと、言いまくってたんですよ。作業頼んでる客に向かって。
まあけっきょく、センサーは問題なく外れたそうですが。
今回も最初のうちは、自分でヤル気はなかったんですけど。
でも色々と調べてるうちに、なんかチョロい気がしてきた。
たぶん大した事ない作業な気が。
ナットやボルトの固着ですが、あれって新車から付いてたヤツを最初に外す時が、一番厄介なんですよ。
一度パーツ交換で外したヤツは、次からはワリとカンタンに緩むもんです。
私はコレを、外しグセって呼んでますが。
あのセンサー、一度交換しただけじゃなく、その後もクラッチ交換の時と、フロントLSD交換の時の2回は外してる。
外しグセは十分付いてるはず。
自分でやっちゃうことにします。
さて購入するセンサーはドコのにしようか?
三菱純正はとうぜんあり得ません。
だって今の価格、5万円オーバーですよ?
たかがO2センサーに5万円なんか誰が払うかい。
どうせ中身はデンソーかなんかのOEMのくせに。
そうなると社外の純正相当品ですが、普通はそのデンソーかボッシュですか。
または、ちょっとこだわってNTKとか?
どれでも良かったんですが、あえてヒネってKEAってとこにしてみました。
KEA(関西エコ・アープ)は大阪の会社です。
ちなみに私のエボ、数年前からブレーキディスクに、富士制動機製作所(FBK)の製品が入ってます。
おそらく一般的には無名の会社だと思いますが、HKSなどの製品のOEMやってる会社です。
ここも大阪の会社なんですが、安くて高品質の製品を作っています。
こういった一般的には無名だが技術力の高い小さめの企業、車業界には多くあることに最近は注目してます。
無名と言っても一般人にとっては、ってことで、業界の人には超有名なんですけどね。
富士の製品が気に入ってた私、同じ大阪ということでKEAにも注目してました。
大阪魂はあなどれませんからね。
しかもですね、KEAのO2センサー、やたら安いんですよ。
CT9Aランエボ用、デンソーだとUSA製なのに12800円ぐらい。
ボッシュは正規品が15000円くらい。
NTKはちょっと高くて、24800円くらい。
KEAは、オフィシャルサイトの販売ページで、6300円。
やすっ!
中華のバッタモンにタメはる価格。
浪速の商魂ですよ。
日本人特有の、「安かろう悪かろう」スピリットを試される価格。
ただわたし、もともとO2センサーなんて製造コスト的に5千円前後の部品だ、という認識がありまして、正直いって1万円以上の製品はボッタクリだと思ってました。
KEAの価格が、本来の適正価格なんですよ。
ところで適合品番なんですが。
じつはCT9A用と言っても、純正は4種類あります。
エボⅦ用で、MD348475、MN153156の2種類。
エボⅧ用が、MN153009。
エボⅨ用が、1588A063。
まあ最初のMD348475は、たぶんリコールになったヤツで、MN153156が対策品のはず。
で、それと他の2つは、中身は全部同じだと思ってましたが。
だって社外品は、どこも1種類しかCT9A用には用意してないですし。
ところが、KEAだと3種類あるんです。
エボⅦ、2M0-233(MN153156相当)
エボⅧ、2M0-237(MN153009相当)
エボⅨ、2M0-219(1588A063相当)
と、全部違う製品がラインアップされてる。
どういうことなのか、KEAのサイトで問い合わせてみました。
ちなみにKEAの問い合わせの対応は迅速で、翌日の朝には返信がもらえます。
KEAによると、CT9AはモデルごとにECUの仕様が違い、O2センサーに要求する出力電圧にも少し違いがあるとか。
まあ確かに三菱純正は、全部違う部品番号になってますね。
こだわってらっしゃるのは良いことなんで、指定された部番の2M0-233を購入。
値段に見合わない、ずいぶんしっかりしたパッケージでご到着。
ネジ部には、焼き付き防止のグリスがディフォルトで塗布済み。
見た目の品質はかなり良いカンジなんですが、ひとつ気になることが。
センサー部の形状なんですが、側面がツルっとして、先端前部のみに結露蒸発用の穴が空いてる仕様、これってリコールになったMD348475と同じに見える。
っていうか、三菱からの発表では、この穴のデザインに問題があって結露がきちんと蒸発せずセンサー素子に不具合をもたらした」っていう内容だった。
同じエボⅦ用でも、対策品のMN153156の見た目はこんなん。
側面に穴が空いてるタイプ。
じゃ、あの先端穴開きタイプはマズいんじゃないの?
なんか不安なんで、これも問い合わせました。
翌日のKEAの返事は、
「MD348475のリコールの件、もちろん承知しております。2M0-233では、同様のトラブルは起きないよう、きちんと設計されていますのでご安心ください」とのこと。
大阪の会社だけに、私の脳内では
「なんやこの素人が。誰にモノ言うてんねん。いてまうぞアホが!知っとるちゅうねん、リコールの件やろ?あたりまえやんけ!プロやぞこっちは!黙ってわいのすすめたモンを使うとうたらええがな!」
と意訳されました。
まあ、ボッシュのCT9A用もたしか、このリコール品クリソツ形状でしたし、大丈夫でしょ。
O2センサーの交換方法
さて、CT9AランサーエボリューションのO2センサー交換なんですが、人によって印象が両極端のようです。
すごく大変だ、という整備士もいれば、カンタンだという人もいる。
整備書は見たことないんですが。
たぶん整備書では、エキマニ遮熱板、タービン遮熱板、ラジエターを全部ハズしてから、って書いてあるのでは?
エキマニの遮熱板は単独でハズせますが、タービンの遮熱板はラジエターを先に外さないと取れません。
それにラジエターをハズした方が、ラチェットを回す作業スペースが取れますしね。
ただ、ラジエターまでハズすためには、サクション周辺も撤去しなきゃなりません。
O2センサー1個のためにここまでやるとなると、たしかに大変な作業になる。
でもですね、じつは何もハズさなくても、上から普通に作業できます。
ただし、目視で確認しながらの作業はムリ。手の感覚だけでの作業になります。
あと、ナナメの角度でチカラを入れて行かなきゃならないのと、片手でソケットなどをズレないよう支えながら回す、ってことが出来ない位置なので、ひどい固着してた場合はナメたりしやすい。
ちょっとリスキーな作業かも知れません。
必要なツールは、350mm以上の長さのスピンナーハンドルか、ラチェットのエクステンション。
あとは22mmのO2センサー用ソケット。
このソケット、フレア型なので強度的に安物は危険。
安物は変形して開きやすいので、センサーの六角部ナメやすい。
モノタロウで見たら、ノーブランドの安物が1000円前後。KTCのヤツは2500円くらい。
たった1500円で安心を買えるので、とうぜんKTC製を購入。
スピンナーハンドルも手持ちのは12.7sq。必要なのは9.5sqなので、トネ製のを購入。
今回の作業、いつもの手抜きは無し。
ちゃんとした道具を揃えて、本気で挑みます。
失敗したらたいへんなコトになるからね。
それと忘れちゃイケない、ネジ緩め用の潤滑剤スプレー。
じつは今回のヒーローはコイツかも知れない。
ラスペネなんか過去の遺物にしちゃう、異次元の性能を見せつけてくれました。
値段はラスペネの半額の、たったの1300円。
ラジエターが純正の場合は、必要なツールは以上です。
ラジエターが社外品の場合、ラジエターの厚みの分失われる作業スペースに合わせて、薄型の板ラチェットなどの工具が別途必要になるかも?
私のはブリッツのオールアルミですが、普通のラチェットではちょっとムリがありました。
最初の一発のユルめるのには、とうぜんスピンナーハンドルなんですが、ユルんだ後に普通にクルクル回すのと取り付け時には、ラチェットでないときつい。
なにせハンドルを振るスペースが、ラチェット1ノッチ分ぐらいしかない。
スピンナーハンドルやメガネレンチでは、ムリなんですよ。
ラチェットでチマチマと動かしていくしか方法がない。
ところが普通の9.5sqのサイズのラチェットだと、アタマがラジエターに干渉してソケットに掛けれない。
この辺は使用してるラジエターのサイズなどで、工具側を選ぶ必要がありますね。
あとO2センサー用ソケットですが、長さが80mmと90mmの2種類があります。
センサーの全長によって、80mmだとセンサー配線がアブナいかも知れません。
私は90mmを使いましたが、これでけっこうギリに見えました。
実際の作業です。
狙ってるセンサーはこんなトコ。
いきなり攻める前に、かるくウォーミングアップ。
エキマニ遮熱板だけハズしてみる。
作業的には、この遮熱板をハズす必要は無いんですが。
今回の作業のために用意した、ネジ緩め用のスプレーの性能を事前チェックしておきたかったので。
ここで遮熱板のネジに手間取るようなら、作業続行はヤバい。
ブシュッとスプレーして、15分ほど置いてみる。
この潤滑剤、泡状に液体が出て、CRCやラスペネみたいに流れないので使いやすい。
カンタンに外れました。
いくら外しグセ付いてるとはいえ、ここまでアッサリとは。
しかもボルトを外す時の手応え、これがすごい。
この手の熱固着系の場合、外れる時にパキッと音や手応えがあるもんですが。
まるで最初からユルんでたみたいに、ヌルっと回った。
これでイケるという確信が持てた。
問題は、センサーの場所が奥まりすぎてて、そのままではスプレーできない。
以前にブーストコントローラーを交換した時に使用して余ってたナイロンチューブ。
内径がちょうど合います。
これでチューブの先をO2センサー取り付け部分まで伸ばして、ブッシュ~
たっぷり吹いて、今度は30分ほど置く。
ラスペネなんかだと、一晩置いたりするんですが。
さて、イケるか?
この隙間から作業するんですよ。笑えますね
センサーを覆ってるタービン遮熱板が外せれば、センサーがむき出しになり目視も可能なんですが。
まあ、ソケットを通せるだけのホールが空けてあるだけでも、良しとしましょう。
以前にやった作業、EGRソレノイドバルブの交換よりはぜんぜんマシですよ。
*EGRソレノイドバルブ交換記事は→コチラ
O2センサーのカプラーを外してから、ソケットのスリットにセンサー配線をかませつつ、ソケットをセンサー本体にかぶせていく。
完全に左手の感覚が頼りですが、ソケットがきっちりハマったのを確かめてから、そこに19mmのラチェットのソケットを掛ける。
KTCのO2センサーソケットは、9.5sqのホール以外に、ホール周りが19mmの六角になってます。
ここに19mmのソケットを掛けないと、工具を掛けて回せるだけのスペースが得られません。
これに375mmのトネのスピンナーハンドルを掛け、さらにいつもの鉄パイプで延長。
さあ、運命の一瞬です。
こういう固着系のモノを外す際は、インパクトレンチの要領で最初の一撃を強く素早く、ガツンッとカマすのがコツなんですが。
今回はあえてジワ~とゆっくりチカラを掛けてみました。
なんとなく、今回はその方が良い気がしたので。
・・・ヌルンッ
・・・ふっ・・来たぜ・・ぬるりと・・・
エキマニ遮熱板でのテストの時と同じ。
固着もへったくれもなく、元がちゃんと締まってたのか、疑うほどのヌルリとしたユルみぶり。
もちろん外しグセ付いてたのもあるんですが、やっぱりこの潤滑剤の威力がすごすぎる。
すげえぜ!石原ケミカル!
やってくれるぜ!411型式!
もうリンク貼っちゃう。
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これ買うときは、もうひとつの熱固着ねじ緩めのレジェンド、その名も「ねじ神様」と迷ったんですが。
「ねじ神様」は、けっこうお高い。神様なだけに。
411型式の3倍もします。
それに口コミだと、411型式も同レベルで評価高かったので、こちらを選択。
もうね、ラスペネなんか吹いて、一晩置いて待ってるような時代じゃないんですよ。
あっさり外れて、よかったよかった。
センサー部のカバーが、まあまあキてますが。
約10万キロの走行距離を考えると、そんなでもない気もする。
センサーが付いてたタービンアウトレットの穴をパークリで掃除。
見えないので手探りなのがツラい。
新品のO2センサーをサクっと取り付け。
配線の取り回しにちょっと悩む。
配線が長すぎるんですよ。
デンソー製のセンサーだと、配線が短すぎるのは有名ですが。
KEAのヤツが、配線が長すぎるのは知らなかった。
仕方ないので、2つ折りにして。
最近よく使う、モノタロウのオリジナル商品、形状記憶系耐熱被膜で覆ってごまかす。
大惨事になったらどうしようか?と、ちょっとビビリ入りながら始めた、O2センサーの交換作業ですが。
拍子抜けなくらい、あっさり終わってよかった。
やっぱりちゃんとしたツールを用意しとくのは大事ですね。