車高調、入れてますか?
今から約20年前、日本のチューニング最盛期の頃って、足回りといえば、車高調の一択。
純正、もしくは純正形状ショック+ダウンサスなんて、ダサさの極致。
そんな時代があったんです。
今だと、ダウンサスも全然アリの時代です。
まず、国産車の純正ショックアブソーバーの性能が昔とは全然違う。
おまけに、純正ショックアブソーバーは高寿命。
街乗り+α だったら、絶対にコッチですよ。
とは言っても、私の悪魔のエボはオーリンズの車高調。
現行型のDFVではなく、その前のPCV。
オーバーホールを繰り返して、いまだに愛用中。
そのオーリンズPCV、前回のOHからだいぶ経ってしまって、ヘタるどころか異常が出てきた。
まずフロントのピロボールがガタが出てる。
あと、ピロ以外からも、たまに何か異音がする。以前は無かった音。
だいたい車高調はオーバーホールサイクルが早いんですが、オーリンズは特に早い。
推奨OHサイクルは、街乗りでも2万キロ以内。スポーツ走行メインなら1万キロ。
ほぼ毎年OHですよ。やりませんけどね。
それにしても今回はちょっと引っ張りすぎ。
5万キロ以上は走ってる。
これは通常の基本OHパックでは済まず、余計な出費が掛かりそう。
そして予感的中。
オーリンズOH
まずはいつものテストアンドサービスさんに、車両ごと入庫。
ここからショックアブソーバーを脱着して、オーバーホールに出してもらいます。
預かり期間は、代車をお借りします。
自分で外してから持ち込めば、脱着工賃が掛からないんですが。
脱着工賃と、約1週間のレンタカー料金がほぼ同じ。
つまり、作業をお願いして代車をお借りした方が早い。
1台持ちのツラいところです。
OH外注先は、安定のオーリンズ・ラボカロッツェリア。
オーリンズといえば、ラボカロッツェリア。通称ラボカロ。
ココ以外でも、個人ショップでOHを受けているところはありますが。
正直に言って、あんまり信用ならない。わたし、一回痛い目にあってるので。
まあ、ラボカロッツェリアから認定されてるショップは大丈夫なんでしょうけどね。
年末は競技のオフシーズンに入るので、多くのチームがショックアブソーバーのOHや仕様変更を行う季節。
ラボカロッツェリアは大忙しになるのですが、さいわい繁忙期の前にオーダー入れられたようで、3日目過ぎには作業終了になってました。
オーバーホール内容ですが、ショックアブソーバーの現状のかかわらず、基本部品パックという設定があります。
各種シール、Oリング、ブッシュ、スライドメタルなどの交換です。これらはOH時に問答無用で交換されます。料金はショック1本あたり、14000円くらい。
あとはこれら以外で、交換が必要なパーツがどれだけあるかで、総額が大きく変わります。
今回はここにピロボール交換が入るのは確実です。
私が今回恐れてたのは、ショックケース自体が交換になるのでは?という事。
そうなると、総額で20万円超えになる可能性大。
テストアンドサービスさんから、メールで画像が送られてきました。
フロントの倒立部。コレはセーフ?アウト?
リア。大丈夫なんでしょうか?
おや?返却されてた交換済みのパーツにピストンロッドが・・・
ちなみにこのクルマ、フロントのみスプリングがアイバッハなんですよね。
このあたりのパーツは、基本交換系。ピロボール以外は。
なんか焼きが入ってる・・・
1台分のピストンロッド達。
そうです、今回はピストンロッドが全交換でした。
曲がってるとかではなく、細かいキズが入ってるのが理由。
傷の原因はスラストメタルのガタ。
やっぱりOHに出すのを引っ張りすぎたか?
追加パーツ代が4万円ほどで、脱着工賃も含めて、総額で17万円くらい。
これを高いと見るか、妥当と見るかは、アナタしだい。
わたしは必要経費としての認識ですが。
車高調の慣らし
さて、OHも終わったので、さっそく奥多摩周遊道路で限界走行でもくれてやりますか。
いや、その前に慣らしが必要です。
オーリンズは、スポーツ走行時の粘りと、街乗り時の細やかな吸収性の両立で評判な製品ですが。
その秘密は高精度なピストンバルブにあるそうです。
このピストンバルブとシリンダー内のアタリ付けがキモで、そのためには慣らしが必要だとか。
ラボカロッツェリアのサイトには、具体的な慣らしの方法はなかったのですが。
ラボカロ認定の個人ショップさんのサイトに、具体的な慣らし方法が載ってました。
まずはショックアブソーバーの設定を、最弱(20段戻し)近くにする。
その状態で、時速60km以下で50km以上の距離を街乗り。
たったコレだけ。
ホントかよ。
私の経験上、1000km近くは走らないと、いまいち動きがシブかった気がしますが?
まあ、わたしのディフォルトのF・8段戻し、R・6段戻しにする前に、500kmくらいは走ろうかと思ってますけど。