リアデフのオーバーホール

どうもですね、ちょっと前からリアデフの調子がオカシイ。

正確には、プロペラシャフト降ろして、オイルシールを全交換した辺りから。

私のエボはRS。つまりAYCなしの、純正1.5Wayの機械式LSD。

一度バラした際に、シム増ししてイニシャルトルクを上げてあります。

純正は4kgぐらいしかイニシャル掛かってないんですが、私のは10kgぐらいは掛かってます。

コッチの方が、リアを振り出しやすいので。タイトコーナー進入時に向きが変えやすい。

まあそういうワケで、街乗りではある程度はガコガコ言うんですが。

それがオイルシール交換後から、ガッコンガッコンになってしまいました。

もうデフロックですか?ってくらいの引摺りっぷり。

しかも、なんかバックラッシュ調整に失敗したかのような、妙な抵抗感すらある。

さらにですね、ペラシャがデフケースの接合部分のオイルシール、交換したのにまた漏れが始まってる。

漏れに関しては、最初はプロペラシャフトのインナーベアリングブッシュがヘタって、ブレが大きかったせいだと思って、2箇所とも新品交換しましたが。

インナーベアリングブッシュ交換記事はここ

交換後は漏れは微量にはなりましたが、完全には収まらない。

オイルシールの交換作業をお願いした、テストアンドサービスさんに診てもらいましたが。

ピニオンドライブのシャフトを支えるベアリングにガタが発生して、ブレが出てるせいでシールが押されて隙間が空いて、漏れが出てるんじゃないか?ってお見立て。

うーん・・・

その説明はしっくりは来ますが・・

ただ、コレってオイルシール交換後に始まってるんだよなあ・・・

まあ過去にも、トラブルが偶然に同時に起きたことは数回ありますので、今回もそうかも知れませんが。

とにかくリアデフケース降ろして、完全にバラさないといけない。

今回はセカンドオピニオン的な用途もかねて、違うショップさんで作業をお願いしてみます。

選んだのはコチラ。

テストアンドサービスと並んで、もう一つの三菱直系に近いショップ。

コルトスピードさん。

昔から、ディーラーなのに競技車両作って暴れてる、座間・三菱や湘南・三菱ともつながってるお店です。

最近では、モンスターインターナショナルからもメカニックが流れてきてるとか。

ちなみに私の最初のエボ、CE9Aはモンスターチューンでした。

コルトスピード初来店ですが、約1週間預けてきました。

コルトスピードでリアデフOH

地元の横浜からだと、テストアンドサービスさんの方がはるかに近いですが。

今住んでる多摩エリアだと、圏央道が使える分、厚木にあるコルトスピードさんの方が近いですね。

作業は1週間の預かり作業のため、残念ながら行程は見学できません。

代車をお借りして、1週間後に戻ってくるだけ。

ところが・・・

翌日になると、さっそく担当者の方からTEL。

もうイヤな予感しかしない。

ちなみに依頼したのは、下記の図の赤丸で囲ったパーツの交換。

基本、各ベアリングの全交換。

それとLSDのOH。必要があればシム増しかプレート交換。

ガタが出てるのは確認されたそうで、なぜガタが出てるのかを仔細にチェックされたところ・・・

なんと!ピニオンドライブを支えるベアリングがヘタったのではなく、ピニオンドライブそのものがダメだった! (青矢印のパーツ)

これはレアケースですよ。

普通はこういう場合、100%ベアリングです。だってベアリングの方が、材質的にも負荷的にも先にヘタるから。

ここでいうと、34012と34013。この2つのベアリングが原因だとばかり思ってた。

原因は、ピニオンドライブのベアリングが入る部分が、サビで痩せた事だそうです。

おそらくオイルシールがヘタってた時に、何らかの理由で水が入って、さらにオイル漏れで量が不足してた時があったんじゃないか?って推測です。

ええ、ありました。オイル漏れに気づいてからも、数カ月は放置してましたから。

さらに異様なガコガコ具合は、やはりバックラッシュが原因でした。

ピニオンドライブとリングギア(FRだったらココがファイナルギア)の噛み合わせが、ガッチガチだったそうです。

ちなみに、LSD自体はイニシャルはまだ9kg以上あり、何もする必要はないんじゃないか?っていう提案をいただきましたので、そのまま再組付け。

機械式LSDって、むかし雑誌なんかで煽られてたような頻繁なOHは必要ないっていう持論が証明されました。

ちなみに、これらは交換したベアリング類。

でも大問題ですよ。

完全に直すには、ピニオンドライブの交換が必要です。これはリングギアとセットで販売なんですが、ただいま絶賛欠品中。

廃番ではないんですが、生産待機状態。

つまり、ある程度の数の注文が入らないと、生産してくれないヤツ。

私自身でも当たってみましたが、どこのサプライヤーにも在庫がありません。

部品番号は、もともとは、MB912579。それか、3512A001。

ちなみにどっちも同じものです。

今はさらに番号が変わって、3512A055になってます。

この番号が違うのは、OEM先の製造メーカーが変わったかららしい。

けっきょく、預かり期間内に入手するのはムリと分かり、泣く泣く再使用を依頼。

コルトスピードのメカニックさんが、ピニオンドライブのシャフト部分に使用するカラー(スペーサー)の組付けを工夫することで、ガタは抑えられるというご提案をいただいたのが救い。

パーツ入手まで、これでなんとか保たせる計画。

このRS用リアデフのパーツって、中古品はまず絶対出て来ない。

理由は、デフアッシーごと高値で売れるから。

GSRユーザーでAYC撤去組の人たちに。

まあ、奥の手として、海外から取り寄せるってのがありますけどね。

エボやGT-Rみたいな車種って、今は海外の方がアツいんですよ。

純正部品も、かなりの数が海外に出てます。

むしろ海外の方が、在庫があったりする。

っていうか、じつはすでに一つ、見つけました。

とある石油産油国で。

いずれ買っときます。

ちなみに作業後のインプレですが。

やっぱりそうとうな走行抵抗があったみたいです。

作業後は、ウソみたいにクルマが軽い!

チャタリングも、以前の状態に戻りました。

が!

結局はすぐに元に戻りました。

当然ですね、根本的な修理をしてないんですから。

結論から言えば、今回の作業に払ったお金(20万円近い)は、ほぼムダになりました。

リアデフのOH2、コチラ

ランエボ

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