また車検ですよ。
早すぎないですか?
ホントに2年に1回なんか?
なんか毎年やってる気がしてくるんですが?
前回の車検の記事書いたの、ついこないだですよ?
*前回の車検の記事は→こちら
前回ですが、車検屋難民になっちゃって、受けたのがけっこうギリでした。
くだらない難クセ付けて、追加オプション料金狙ってきたりとかする、しょうもない店をキャンセルしてたら。
あっというまに期限切れが迫ってて焦りました。
そこで今回は、かなり早めに動いてるんですが。
その前に、問題点を解決しないと。
前回にすでに指摘されてた問題。
2025年の現在、おそらくドコの店に行ってもハネられる、車検非対応のシートレールの交換。
今付いてるのは、どこぞのショップのオリジナル品。
保安基準適合ではありません。
じっさいの性能というか、強度はじゅうぶんにあると思うんですけどね。

この新基準自体は、ずいぶん前から(10年くらい前から)始まってましたが。
しばらくは待機期間みたいな、いわゆる見逃し期間だったようです。
しかし、見逃し期間もどうやらとっくに終了したご様子。
今は問答無用で落とされます。
車検に通るのは、保安基準適合が証明された製品のみ。
保安基準適合試験成績書(強度証明書)が発行可能な製品のみです。
これは実質的には、社外品ではレカロ社製品のみでした。
2024年中頃の時点では。
では、今の現状は?
レカロ以外にも、スパルコ、ブリッドなどのシートメーカーの、各メーカー純正シートレールと、同メーカーのシートのコンボがイケるとか。
あとは、シートレール専門のメーカーだと、カワイ製作所(カワイワークス)、N-Sport など。
カワイは、レカロ製シートとの組み合わせのみ。
N-Sportは、レカロとブリッド。
私のシートは、レカロのRS-G。
前回の車検では、これに同じレカロのシートレールを組み合わせないと、次は車検に通らないって、言われました。*2024年4月
だったら、素直にレカロのレールを買えばいいんですが。
ところが。
レカロのレール、実際に付けてみてないので断定には早いかも、ですが。
どうもシート位置が、今ほどは下がらない可能性が大。
っていうか、画像でのレール形状を見るかぎり、シートを落とし込む形状には見えない。
あれだと、メチャ腰高の純正より、せいぜい2cmくらいしか下がらないんじゃ?
特にRS-Gは底部がフラットではなく球状ですので、よけいに上がってしまうんじゃ?
ネットでも、レカロ純正レールは下がらん!って書き込みがチラホラ。

そこで、シートレールメーカーの製品をチェック。
この時点では、N-Sportの事はまだ知らなかった。なので、カワイ製作所の製品をチェック。
カワイ製作所は、シートレール専門メーカーとして老舗中の老舗。
カワイ製作所のCT9A用のシートレールは何種類かありますが。
カワイの製品コードで MI028RD という製品。
これなら、今付いてるシートレールと同じ高さに出来そう。
MI028RDの形状、現在使用中のモノとほとんど同形状。
ただ、カワイ製作所製品なのに車検に落とされた、って声もありましたので、100%保証では無いようですが・・・
ま、ここは賭けですね。
なんなら、レカロ純正すら落とす検査官もいるようですから。
保安基準適合のステッカー貼ってあるのに。
*こういう勝手なマイルールのヤツ、なんでクビにならないんでしょうね?
リスクはありますが、勝負に行ってみます。
カワイ製作所のシートレールに交換
カワイ製作所のシートレールですが。
製品の購入は、カワイの自社サイトでも出来ますし、楽天やYahooなどでも買えます。
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なぜか、ネットでの小売店で買った方が安いんですよね。
なんか「Jade」とか、ダサいブランドネームが付いちゃってます。
これ、カワイの名を騙ったパチモンじゃないか?と思い、このショップとカワイ製作所の両方に問い合わせました。
両社からは、どちらも迅速に返答をいただきました。
どうやら本物で間違いないようです。
なんで販売価格に、けっこう大きな違いがあるのかは分かりませんが。
ま、このブログ的には、とーぜん安い方を購入。
注文製作なので、2、3週間ほど待たされます。
と、言われましたが、じっさいはたった6日で到着しました。

箱を開けると。

サイドステーなどを仮組みすると、こんなカンジ。

思った通り、形状は現在使用中のショップオリジナル品と同じ。
左右のレールをつなぐバーが、ちょっと幅広でゴツくなってるかな?
ボディ取り付け側の穴位置と、フレームの位置関係はまだ分かりませんが。
ハンドルセンターとのオフセット具合、これが調整範囲内にあればいいですが。
では、さっそく現行のシートレールの取り外しにかかります。
が、その前に寸法取りを。
今のシートの位置を測っておきます。
そうすれば、取り付けの時にラクです。


フロアからの高さと、座面トップの位置だけマーキング。
マーキングには、すぐ剥がせるマスキングテープ。
余談ですが、本来は塗装用のマスキングテープ。
わたしは、クルマの整備にはコレを多用します。
作業にジャマな配線なんかを、ちょっと脇に避けといたりとか。
マーキングしたり、マーキング時にテープ表面にボールペンで書き込みも出来ますし。
採寸終わったら、とっとと取り外し。
まず4点ベルトのロアベルトを抜いて、シートベルトアンカーを外す。

シートはフルバケなので、サイドの4点止め。外すのはカンタン。
ボルトは13mm。

約24年物のシートレール。
見た目はヒドい。でも使用には、なんら問題なし。
車検の問題がなかったら、まだまだ使えたのに。
ともかく、シートレールの撤去。
CT9Aの場合、レールは下の画像の4箇所が、ボルトで固定されてます。
ボルトは14mm。

画像右側の、上下2箇所はイイんですが。
左側の下は、レールの下に位置してるのでラチェットレンチは使えません。
ラチェット機能のあるメガネレンチがあると便利。
左側の上は、センターコンソールを外さないと見えません。
私のRSの場合、この辺はカップホルダーの簡素タイプみたいになってるので、ボルト2本で外せます。
GSRは、もうちょい凝った造りだった気がしますが。


ボルトを抜けば、センターコンソールが持ち上げられるので、シートレールのボルトにアクセス出来る。
この4本のボルト(前側の2本はナット)を外せば、シートレールは取り外せます。

画像はクリーニング後。
あまりにも汚かったので、作業を中断して車内の清掃。
この運転席の下、シートを外さないと掃除できない(RS-Gの場合)ので、こんな時じゃないとキレイにするチャンスがない。
スパルコのREV2を付けてた時は、座底がフラットなので掃除機のノズルが入ったんですけどね。
真ん中に転がってるのは、シートベルトのセンサーのハーネス。
このまま放置でもいいですが、気になる人はシートレール取り付け後に、レールに固定してもいい。
カワイ製作所のシートレールを取り付け。

カワイ製に限らずですが。
フレーム側のボルト穴にかなり余裕があるので、キチンと位置出しする必要があります。
雑にボルト締め出しちゃうと、ナナメって取り付けられちゃうので、要注意。
CT9Aはフロアに段差が何箇所かあるので、その段差のラインが目安に使えます。
対角線上にボルトを締めていくんですが、画像の左上側、シートベルトキャッチがある側のボルトだけ、仮締めのままで放置。
これは、シートレールの歪みをなるべく防ぐため。
シートを取り付けたあとに、最後に本締めします。
シートレールを取り付けたら、シート本体を取り付け。
まずサイドステーの4箇所を仮締め。
ボルトを通すスリットは、4段階ありますが。
私は上から2段目。
これより下げちゃうと、街乗りで縁石とかの見切りが悪化するのでNG。
仮止めの状態で、シートの位置を調整。
ステアリングセンターをまずキメる。
車種によっては、このステアリングセンターが物理的に出ない、少しオフセットしてしまう車種も多いです。っていうか、その方が多いみたいですね。
オフセットしてても、慣れの問題であって、ドライビングには支障ないようですが。
CT9Aも、目一杯左に寄せても、ほんのわずかだけ右にオフセットしてるような?
気のせい、ということで。
シートの前後方向もキメる。
ただ、レカロのRS-Gの場合、シート底がボウル状。
なんというか、レールにハマり込むように取り付けられるので、前後に動かせる余裕はあまり無い。
付くようにしか付かない、ってカンジですけど。
位置が決まれば、各ボルトを本締めしていきます。

座った状態で左後、シートベルトアンカーが付いてる部分以外のすべてのボルトをがっちり締める。
そして次は、その左後の赤印のシート本体を止めるボルト。
その次が、黄色印の部分。
レール側に固定するトコ。
最後の本締めは、シートレール本体、さっき仮締めの状態で放置してたトコ。
この順番を守らないと、レールに歪みが生じるらしい。
そしてスライディングの機能が損なわれるとか。
取り付け後ですが。
一ヶ月とか乗ったら、必ずボルトにユルみが出てきます。
私の場合、取り付け後に増し締めを複数回はやります。
馴染んでユルまなくなるまで、しばらく掛かります。


ほとんどの陸運局での場合、このままでも車検には通るはず。
シートはレカロで、保安基準適合のステッカーがありますし、カワイのシートレールにも同様のステッカーが貼ってあります。
でも、イジワル(無知な)検査官や、あと指定工場系だと、書類がなきゃダメって言われる可能性大。
カワイ製作所の場合は、公式サイト内のフォームから強度証明書の発行を依頼できます。
お値段はぴったり1000円。代引きの郵送のみ。
これも依頼から、4日ほどで届きました。
年末の繁忙期なのに。
カワイ製作所は、とにかくすべてにおいて対応が早い!
届いた保安基準適合試験成績書(強度証明書)はこれ。



なんか30ページくらいあります。
ちゃんと、ダミー人形使った衝突試験もやってあるんですね。
どっかのファクトリーのシートレールで、強度証明書付きですって売り文句で販売してるのがあるんですが。
付属する証明書に、ダミー人形使った検査の項目が無くて車検に落ちたって、ネタを見たことあります。
この強度証明書なら、そういった心配も無さそうです。
これで年明け後の車検の準備はOK。
