足回りのリフレッシュ、第3弾。
ステアリングラックの交換です。
第2弾からの続きです。
*第2弾のスタビブッシュ、スタビリンクの交換記事は→こちら
ステアリングラック、ステアリングギアボックス、ラック・アンド・ピニオン。
いろんな呼び方ありますけど、どれが正しい呼び名なんでしょうね?
昔からフルタイム4WD車やFF車は、この辺の部品のダメージが入るのが早い、って言われてます。
ランエボで言えば、タイロッドエンドだけでなくタイロッドも、定期交換部品扱いしてるショップも多い。
私もタイロッドエンドは過去に2回、タイロッドも1回交換してます。
それらのパーツが痛むのが早いなら、とうぜん本体のステアリングラックも痛むはず。

じっさいのところ、私のエボのステアリングラックも、過去に一度、ショップで指摘を受けたコトあります。
その時の指摘は、
「いますぐどうこうではないが、少しギアの遊びが大きい気がする」
というものでした。
ですがその後は、とくに強い違和感も感じなかったし。
フルード漏れ等のトラブルも無かったので、本体の交換はしなかったんですが。
ところが。
ここ最近の足回りの異常感、これでリフレッシュプランに仲間入り。
ステアリング操作の際の違和感のいくつかは、このステアリングラックに関係あるだろうな、って考え。
違和感で大きいのが。
前荷重が掛かってない時(停車からの走り出しなど)に、ステアリングを切ってるのに、後から押されるかのように一瞬、ズズッと前に出ようとするようなヘンな動きが出る。
タイヤが切れてる方向に回っていかず、まっすぐ滑るようなイヤな動き。
なんか左右のタイヤが、同じ角度で切れてないような感触。
ちょっと文章で表すのが難しいですね。
ウマく伝えられないですが。
とにかく、感触的にはステアリングラックのギアボックスの中で、ギアの変形や破損が起きてるかも?と想像させるような違和感。
他案件で、ちょうどショップに入庫予定でした。
スタビ絡みでどうせメンバーを降ろすので、この機会にやらないテはない。
追加工賃なんて、メンバーからの脱着だけですからね。
そこでまずは純正品の、MR554325のチェック。
私の記憶だと、ステアリングラックは一度廃番になったと思ってたんですが。
私の勘違いだったか、それとも再生産なのか、新品でまだ買えます(2026年4月)。
ただし、お値段は本来の価格の2倍、約20万円。
う~ん・・・・
ちなみに、リビルトだったら2~3万円。
ただし、リビルトのステアリングラックは、けっこうなギャンブル。
シール類とタイロッドだけ交換して、かんじんのギア部がそのまま、って可能性がある。
さんざん迷ったんですが。
リビルトが早期に壊れたら、それはそれでネタになるかと思い、リビルト購入に決定。
ステアリングラックのリビルト品、ネットではいくつか出てます。
安いので2万円くらい。
ただし、JRC(ジャパンリビルト)とかアーネストとかの大手の製品は、ネット上の小売りとしては見つからない。
これらは業者にしか卸してないみたい。
そこで作業をお願いするショップに、ショップでのオススメを聞いてみる。
ショップさんの回答だと。
普段はJRCを使うが、JRCに在庫が無い時は、他の業者のも使うとのこと。
ステアリングラックのリビルトは、リビルトメーカーの違いよりも、元になる返却コアの状態がすべて、だという答え。
え?元のコアの状態にかかわらず、それを修理するのがリビルトじゃないの?とは思いましたが。
やっぱりバクチかあ。
ただ、JRCだったらちょうど在庫があるらしい。
お値段は31000円。
JRCのサイトを見る限り、ギアボックスにもちゃんと手を入れてるようだが。
でも、悪評も一定数はあるんだよな~。
ま、それは他のメーカーも同じですが。
でもタイミングよく在庫があったのを、なにかの縁と考えることにします。
えにし、ですよ。
JRC製のリビルト品で決定。
リビルト品のステアリングラック交換
通常はリビルト品のステアリングラックには、タイロッドエンドは付属しません。
それとブッシュ類。
ブッシュは画像の3か所。

まず中央の大きいブッシュ。
正式名称は、ステアリングラッククッション。
MR510407。
これも、社外のシリコンだかウレタン製があったかも?
まあ、ここを固めても、外部の衝撃がギアに行きやすくなるだけで無意味だと思いますけど。

あとは、ギアボックス部のブッシュ2個。
ラックブッシュ、MR589884。
これも強化品がありますが、以下同文。

この辺の純正部品がまだ出るのはありがたい。
タイロッドエンドは、スタビリンクとメーカーを揃えて、三恵(555)製品。
製品番号はSE-B011。
価格は純正より安い、3030円✕2。
ちなみに作業したショップでも、三恵製品のクオリティは高いという評価。

ちなみに画像の右に見切れてる赤いクルマ、なんだか分かりますか?
4WD時代に突入する直前の、ランチャのWRカーのホモロゲ市販モデル。
ランチャ・ラリー037です。
4気筒2Lのスーパーチャージドエンジンをミッドシップに搭載のMR。
パイプフレームで、ボディパネルはグラスファイバー製。
まんまレーシングカーの市販バージョン。
ランチア・デルタよりレアカー。



ステアリングラック本体は実装してしまうと、メンバーの裏側に収まるので目視不可。
今回の作業後に、交換したパーツのチェック。
まずラッククッション。

こちらは、そこまで劣化してなかった。
そしてラックブッシュ。

カッチカチ。衝撃吸収性ゼロ!ってカンジ。
内側には亀裂も入ってました。
そして問題のタイロッドエンド。

ブーツこそは亀裂も無かったですが。
2個のうちの片方、ジョイント部が完全固着。
どんなに力を入れても、まったくビクとも動きません。
これはヤバすぎる!
これって、サスの沈み方によっては、ナックルをちゃんと動かせてなかったんじゃ?
左右のタイヤの切れ方が違う、って感じたのも、これのせいか?
しかしこの結果には考えさせられました。
ランエボはタイロッドエンドは消耗品、というのは知ってはいましたが。
思ってたよりも交換の頻度は高いようです。
作業にあたって、パワステポンプと配管の接続部のオイルシールも全交換。
これらはポンプを交換した時に、一度替えてはいましたが。
パワステフルードを完全に抜いての全交換は初めてか。
インプレですが。
やはり今までが、そうとうヤバかったようです。
もうまったくの激変。
他の作業との兼ね合いで、ドコまでがステアリングラック周辺のリフレッシュの恩恵なのかは分かりづらいですが。
ステアリング操作時の感触は、完全に以前の状態に戻っています。
第3弾まで続いた、今回の足回りのリフレッシュですが。
総額で20万円ほど掛かりましたが、近年の作業の中では、もっとも満足度が高いものになりました。
