すでに3年前になりますが・・
新品交換した純正のサーモスタット、わずか1年で半開き固着したことがありました。
あの時はとりあえずまた純正新品に交換。
固着と書きましたが、じっさいは「完全に閉じなくなる」が正解。
開くのはちゃんと開いているようです。
ただ、80℃以下に水温が落ちても、完全に閉じないで半開きのまま。
真冬に高速を巡航すると、水温が68℃ぐらいまで下がる。
これだとECUが延々と「暖機運転」モードのまま。
エンジンの回り重いわ、
ガソリン無駄に噴くわ、
シリンダー内壁削れそうだわ、
で、いいことなし。
その時は、交換後は元に戻って快適でしたが。
今年の春の終わり頃、またもや異常発生。
暖気の時の水温上昇が遅い。
おやあ?と思ってたら、高速で70℃台に水温が下がる。
ちっ・・またか・・・
まあ初夏に入りかかってたんで、気温がぐんぐん上昇中。
とりあえず極端なオーバークールではないので、夏の間は放置。
このたびようやく交換しました。
しかし問題は三菱純正部品の品質。
たった2年で死んだイグニッションコイルといい、ここ5,6年の純正新品の品質がまったく信用ならない。
サーモもこの有様じゃ、また純正を買う気にはまったくならない。
そこで社外メーカーの純正同等品を探すワケですよ。
イグニッションコイルに日立製を導入したように。
社外純正同等品
三菱純正のサーモ、MD363571(エボ7,エボ9)ですが。
これに適合する社外品だと、多摩興業の製品。
これ。
多摩興業のWV64MI-80
このメーカーは知らなかったんですが、調べてみたらOEM製品を数多く供給してる1流メーカーらしい。
信頼性は問題無しのようです。しかも三菱純正より1000円以上安い。
で、中身を見比べ。
手前左が多摩、奥右側が取り外した三菱純正。
赤丸で囲ったトコ、よく見てください。
純正は金属シャフトが伸びたままになってる。
そしてこのシャフトが伸びたままなので・・・
本来は密着して閉じてなければならないバルブ部にスキマが・・・
ここから水が流れまくりだったワケです。
ちなみに正常な状態だと、
このように密着してます。
80℃にならないと、ここは閉じたまま。
ま、じっさいはいきなりガバって開くワケではなく、徐々に開いていくはずですが。
でも水温計見てると、ワリとガバって開いてるカンジですけどね。
さてこれで一安心かなと。
低水温で走行するのって、やはり心臓に悪いですよ。
エンジンに良くないことしてるのが感覚で分かるし。
しかし問題は残りますね。
このサーモ不良、2015年ころから三菱車全般で起きてるようで、検索すると多数ヒットします。
三菱にも電話しときましたが、ディーラーのせいにしてるカンジで真摯に受け止めてる様子はゼロ。
だいたいサーモだけじゃないですからね、純正部品の不良は。
ほんとにダメなメーカーになっちゃったなあ、というのが本音ですわ。
あと、どんなノーマル志向の人であっても、水温計だけは絶対に付けた方がいいですね。
純正のカプラーから簡単に信号は取れるから、装着は秒で済みますし。
今回みたいな開きっぱならともかく、開かないってトラブルだったらオーバーヒートですから。