謎のエンジンストールトラブル。
最初は失火かと思い、点火系パーツの交換から始まったトラブルシューティングの旅も、いよいよフィナーレに近づいてきました。
前回のISCバルブと、スロットル周りのクリーニングはかなりの効果はありました。
アイドリングから回転を上げて行く部分でのフィーリングはかなり良くなりましたし。でもトラブルがまた再発・・・・
点火系、ISCバルブと、一つ一つ疑わしい箇所やヘタリが入ってる箇所をリフレッシュしてきたおかげで、症状の出る条件や原因箇所が絞り込めてきました。
どうもアイドリングからスロットルを開けて行く時と、アクセルの踏み直し(スロットルの連続開閉)時の制御がうまくいってなく、燃料カットが入ってるようです。
そしてアイドリングの様子が少しおかしいのが気になります。
文字で表すのはむずかしいですが、「ドッドッドッ」と一定であるはずの音が、「ドルルン、ドルルン、」と細かくアクセルを煽ってるようなアイドリングです。
この時点で、吸入エアとアイドリング制御に関係するセンサー、そのどれかが壊れてるのは確実です。
こう書くとエアフロも疑わしいですが、エアフロが壊れると全域で不調になりますので、特定の条件下だけで不調になるのはおかしいです。
どちらかと言うと、アイドリング付近から2000rpmぐらいまでの吸入エアの測定や、コントロールなどがうまくいってない可能性が高いと感じました。
そのあたりのエアの流れの制御にかかわるISCバルブは、クリーニング後は調子良いようですし、ISCバルブは壊れるとアイドリングがめちゃくちゃになるのですぐ分かります。
すべてのインジェクション車では通称″スロポジ″、スロットルポジションセンサーがスロットル(バタフライ)の開度をECUに伝えていますが、これが壊れると今回のような症状が出る事があるようですので交換してみます。
これでダメなら、次はMAPセンサー(圧力センサー)を疑います。
スロットルポジションセンサー
その名の通り、スロットル(バタフライ)の位置を測定するセンサーです。当然スロットルの側に付いています。
完全に壊れるとアイドリングすらしなくなります。という事はこのセンサーはまだ大丈夫で、他のセンサーなのか? まあ、どっちにしてもヘタッてるのは間違いないでしょうから、交換しても損はないはず。
今回は作業をショップに依頼したので、写真はないです。ちょっと腰痛が悪化してたので、E/Gルームの奥にかがみっぱなしの作業はイヤでした。
スロットルポジションセンサーは、交換後に電圧を診ながら微調整が必要で、その調整作業がまた繊細で時間が掛かるんです。
今回のように自分でできる作業でも、腰が痛い時とかはショップやディーラーに投げちゃいます。
約2時間で作業終了。料金は部品代込で17,000円でした。
交換後のインプレ
ECUリセット中のアイドリングから、すでに作業前とは違ってます。振動が減っていてすごくスムーズです。走り出してみると、回転の上がり方もスムーズで鋭くなってます!
アクセルのツキもいい感じです。乗ってて楽しい!ここのところ調子が悪くて、アクセルをまともに踏み込めてなかったので、ここぞとばかりに踏みまくります。
「よしっ 直った!」
心の中で叫びながら、さらに踏みます。しかし無情にも次の信号が赤・・ここの信号は5方向の変則交差点で信号長いんですよね・・はやる気持ちを抑えながら青信号を待ちます。
「ドルルン、ドルルン、」
「・・・え?(白目)」
・・・直ってない? 信号が青になったので、試しにストール症状が出やすいアクセルの踏み方をしてみます。一旦アクセルを戻して、ガバッと踏み直すやつです。
「ドンッ(ストールした時の車体の衝撃音)」
サノバビッチ! 直ってねえ!
はい、症状は改善してませんでした。スロットルポジションセンサーは真犯人ではありませんでした。
ただ、かなりヘタっていたのは間違いないと思います。
正確ではないスロットル開度の信号をECUに送っていて、燃調にズレが出ていたのではないでしょうか?
ストール症状は改善しませんでしたが、それ以外はかなり調子良くなりました。
エンジンの回り方が元気になってます。
ということで次の対策です。予定通り、MAPセンサーをやっつけます。