発売からすでに15年以上、実走行距離も15万kmを突破した、私のCT9A・ランサーエボリューションⅦRS。
クルマの15歳は、人間で言えば75歳!(根拠、ソース、いっさい無し)
もうババアですよ、ババア! 棺桶に片足ツッコんでんの!
まあCT9A型は完成度がかなり高くて、特に弱点とか壊れやすいとかいった、ウィークポイントが無いので助かってはいますが。
初期エボのCE9Aの時は、いろんなトラブルが頻発して悩まされ(楽しまされ)まくりでしたからね~。
あれは造りに無茶な部分がけっこうあって、悪く言えばかなり″未完成″、よく言えばラフ&ワイルドなクルマでした。楽しかったですけどね。
そんなクラスの優等生的なCT9Aですが、しょせんは機械、長く乗ってればトラブルの一つや2つはとうぜんあります。
ここでは過去に体験したトラブルを、なるべく時系列に沿って書き綴ってみます。ゆっくり思い出しながら、1つ1つアップしていく予定です。
すでに記事にしたネタになるべくカブらないようにしていきます。
言わずと知れた、あの″秋名のハチロク″とのツーショット。でもドライバーがアメリカ人だったので、ひょっとしたらニセモノかも知れません。ていうかニセモノです。たぶんドリフトできないっぽいです。
ACDポンプ故障
CT9Aから採用された新兵器、ACD・アクティブ・センター・ディファレンシャル。
4WDのコーナリング時のマイナス要素を排除して、おいしいトコロのみをいただこうというシステムですが、その効果は絶大! はじめて乗った時には、ほんとうに感動してしまいました。
多板クラッチを油圧で制御して、デフの効きをモデレートに可変させるシステムですが、この夢のディバイスにも問題が・・・
それは制御に使われるポンプが、スポーツ走行を繰り返すと壊れることがあること。
ポンプが壊れても、壊れた時の位置で多板クラッチの押し付けトルクが固定されて可変しなくなるだけですので通常走行には問題なく、ドライバーによっては故障に気づかないまま乗り続けてる人もいます。
故障した時には、一応はエラーインジケーターとしてACDランプ(ターマック、グラベル、スノー)が3つとも全点灯する仕様なんですが、点灯しない時もよくあるみたいです。
私の場合は、首都高を走行中に突然ランプが全点灯しました。その時の走行距離は3万kmちょい、最初の車検が過ぎてすぐの頃でした。
ちょっと逝くの早すぎじゃない?
ショップで診てもらうと、ACDポンプ本体の故障という診断。交換するしかないのですが、問題はその値段。なんとポンプ単体だけで128、000円(2004年当時)
じゅうにまんえんオーバー(交換工賃含まず)!!
ジーザス・クライストですよ!
しかも交換工賃も安くないです。6万円ぐらい取られます。
ディーラーなんかだと総額20万円コースです。
*今は(2024年)ポンプ単体だけで30万円以上、掛かります・・・・
交換作業自体は、DIYでも出来るレベルで難易度はそうでもないのですが、けっこう時間が掛かるのと(リフトが使えないとやりずらい)、交換後のACDフルードのエア抜きが、DIYでは無理です。MUTを使ってACDポンプを強制駆動させないといけないので、MUTを置いてるショップやディーラーでやって貰う必要があります。
*実は、夏休みの工作レベルのやり方で、強制駆動させる方法があります。ポンプユニットのカプラーを外して、ある端子にバッテリーを直付けさせるだけ。
私の場合は、とあるラリーチームからレース車両のスペアパーツとして常備してた新品ポンプを安く(たしか8万円)売ってもらってので、金額的にはまだマシでしたが。
ACDポンプはこんなヤツ。*私が買ったやつではありません。
みんカラかなんかで、ポンプをOHして修理してる記事を見たことありますが、まあ普通はムリ。OHを受け付けるショップもまずないでしょう。
街乗りのみでもいずれは壊れるらしいですが、やはりスポーツ走行をガンガンやってると逝くのが早いみたいですね。
*すいません、今では海外ショップからオーバーホール用のパーツが出るので、修理・OHが可能です。
ACDポンプの修理の記事はコチラ
カムポジションセンサー故障
何の前触れもなく、いきなり逝ってしまう事が多いのが、センサー類などの電子部品系。サヨナラを言って別れを惜しむ暇すら、ありはしません。
だいたい10万kmを前後から、センサー系はコロコロと死亡し始めます。
私のエボで最初に逝ったセンサーがこれ、カムポジションセンサー。
カムポジションセンサー、カム角センサーとか言われてますが、役目はそのまんま名前の通り。カム角(バルブの開閉度)を測ってます。
こいつが壊れると、エンジンが掛からないか、掛かってもアイドリングすらまともにできずに自走不可になります。
さいわいパーツがバカ高ではない(6000円ぐらいだったような)のと、交換は誰でもDIYで出来るレベルです。
写真では見えませんが、センサーの真下にあるボルト1本で固定されてるだけなので、そのボルトとカプラーをはずすだけ。かんたんですね。
*カムポジションセンサーの交換記事はコチラ
O2センサー故障
カムポジションセンサー交換後から約半年。またもやエンジンチェックランプ点灯です。
チェックランプが点灯しだす1,2週間前ぐらいから、なんか様子がヘンにはなっていたんです。
スタートからブーストが掛かりだす3000rpmまでのアクセルレスポンスが、みょうに悪くなってる・・・
アイドリングが不安定気味・・・
マフラーからの排気音が今までと違う・・・
そんなモヤモヤした不快さを感じながら走っていたんですが、めでたくチェックランプ点灯。やっとECUにエラーログが残ったので、原因がチェックできます。
ログでの診断は、O2センサー故障。
さっそく交換ですが、このセンサー交換作業には注意点があります。
センサーがささってる場所がタービンアウトレットなので、常に超高温にさらされて固着してる場合がほとんどです。これがどれくらいすんなり外せるかで、作業時間と工賃、DIYだったら心の健康状態が決まります。
ショップも内心では嫌がる作業です。
*まあ最悪のケースは、タービンアウトレットごと交換ですので、アウトレットが純正の方は、これを機会に社外の製品に替えるのもいいかもしれません。タービンアウトレットの交換は効きますからね。より低回転域からブーストが掛かるようになります。
でも私の場合は、案外あっさりと外れました。ちょっと拍子抜けです。
私は三菱純正品に交換しましたが、これが高すぎ!3万円ぐらいしました!いまならBOSCH辺りの汎用品を使用しますね。
7000円ぐらいで売ってます。カプラーの配線を加工する必要はありますが、たいして難しくありません。
フロントパイプ脱落
それは仕事帰りの、国道1号線東神奈川付近・・時刻は、ほぼ深夜の12時。
交差点を左折して、アクセルオンで立ち上がった瞬間、
「ギャリギャリギャリッッ!」車体下の何かが、地面と激しく擦れあってる音
「バオウオーン、バリバリ、バオウオーン!」族車顔負けの直管サウンド。
何が起きたのか? 一瞬まっしろになりましたが、すぐに思ったのが、マフラーの脱落?
クルマを寄せて、フラッシュライトで下回りを覗き込むと、なんとフロントパイプがタービンアウトレットの直後からもげてしまってます!
このフロントパイプ、スチール製だったのでサビでやられていたみたいなんですが、バンテージで完全ぐるぐる巻きにしてあったので、サビの進行に気づきませんでした。
家まであと2kmほどの地点だったので、なんとか自走して帰りたかったのですが・・・
深夜の爆音も最悪ですが、マフラー脱落と違って、片側がもげ落ちたフロントパイプが路面につっかえ棒のようになってしまってるので、自走不可でした。
自動車保険に付帯するロードサービスでレッカーを手配します。
JAFなんかより全然使えますよ、これらのロードサービス。深夜にもかかわらず、30分ぐらいでご登場。
私が入ってるのはソニー損保ですが、掛け金が激安なのはもちろん、このロードサービスが使えるんです。スマホ用に専用アプリがありますので、そこから依頼するだけ。スマホの位置情報機能を利用しますので、いちいち情報を打ち込む手間がいっさいありません。
提携してる多数の業者から、現場に一番近いトコを派遣してくれるので、あんまり待たされないのが最高です。JAFだと、最悪3,4時間待ちなんてあるじゃないですか?
新しいフロントパイプを入手して交換して終了。今度はサビを考慮してステン製にしときました。
このトラブル実体験はまだまだ続きますよ。