はい、トラブル実体験集の続きです。シークエンスですよ。
でもねえ~ さすがに15年以上も乗ってると、トラブルの全部はいちいち覚えてないんですよ、正直言って。
一応は整備ネタはメモってるんですが、クルマと一緒に、私自身も経年劣化していってるんで、私の中のROMのデータがどんどん消去されていってるんですよ。
今朝、何を食べたかもよく思い出せません。
この記事も、職場にいる能力者の力を借りて書いてます。
本人ですら思い出せない、他人の記憶を読み取る能力を持ってる女の子がいるんですが。
読み取るのはエボのことだけでいいのに、過去の恥ずかしい記憶まで全部読まれて、ワタシ、彼女に弱みをたくさん握られて、逆らえなくなってしまってます。
まあ嘘っぱちはこれくらいにして、今回はけっこうレアケースを3件紹介します。
九州・熊本への旅。世界一のカルデラ、阿蘇山のヒルクライムのコースレコードを樹立した際の1ショット(大嘘)
イグニッションコイルハーネス不良
イグニッションコイル不良ではありません。ハーネス不良です。
4G63はセミダイレクトイグニッションですので、2本のハーネスがイグニッションコイル2つに、カプラーを介して刺さってますよね?
そのうちの1本が内部で断線しかかって、接触不良を起こしていました。
右側のイグニッションコイルのカプラー部分に、青いハーネスが3本入ってるのが見えますか?コレは交換後の画像です。
症状ですが、当然ですがコイル不良とそっくりです。失火しまくり。
あきらかに点火系のトラブルなのに、パーツを新品交換しても治らない・・・
この時も結構悩まされましたよ。症状も出たり出なかったりだし・・・
原因に気づいたのは、完全にまぐれでした。
E/Gルームとにらめっこしながら、あれこれ触ってる時、偶然に右手がハーネスに触れたんですよ。
そうしたら失火するじゃないですか!
あっ!と思って、そのハーネスを指でつまんで動かしてみると、失火症状が同調してます!
最初はカプラーの接触不良かと思って、左手でカプラー部分を固定してハーネスを動かしてみると、どうもカプラーから10cmぐらい奥の部分で断線がある感じです。
原因がわかったので、ディーラーでパーツが出るか聞いてみます。
出なかったら同容量のケーブルをホムセンで買って自作すればいいだけです。
そしたら、カプラーとセットで長さ20cmぐらいのハーネスが部品で出るんですよね。
ひょっとして、このトラブルはメーカーでも想定されてる?
イグニッションのハーネス断線は、マツダ・ロードスターあたりでは聞きますが、CT9Aエボでは聞いたことがありません。いまだに原因は不明です。
サーモスタット不良
そのまんまですが、サーモの固着です。それ自体はよくあるトラブル。
でも今回の問題は、このサーモスタットが新品交換されてから1年も経ってないことです。
このトラブルはついこないだ起きたんですが、雨の中の走行中に、ふと水温計(ビリオンのファンコントローラーでの表示)を見ると、70℃まで落ちてます!
純正の82℃開弁のサーモなので、これはありえない数値です。どうりでエンジンも重いわけです。
燃料を余分に吹いてる状態ですからね。
設計上で想定されたクリアランスになってないでしょうから、きっとピストンも首をフリまくってシリンダー内を削ってることでしょう。
いまだにローテンプサーモ入れて街乗りしてる、アタマの足りない盆栽チューニング車と同じになってしまってます。
サーモが開いた状態で固着してるのは間違いありませんが、新品がたった1年弱で?という疑問は残ります。
でもまあ、事実は事実です。
ディーラーにちょっと愚痴まじりに注文を掛けました。
ちょっとはまけてくれるかな?と期待しましたが、ビタ一文まけてくれませんでした。
サーモのくせに価格は3078円! 社外品より高いじゃん!
部品番号はMD363571。
エボ7とエボ9は共通、サーモスタットハウジングの形状が違うエボ8のみ、MD143463で部品が違います。
さっそく交換作業です。
ちなみにこの作業が私はキライです。
その理由はクーラント補充後のエア抜き作業。
延々と退屈で、しかもキリがない作業だから。でもしっかりやらないといけません。
クーラントを抜く
サーモスタットを外すので、アッパーホースとサーモスタットハウジングの間のクーラント分を抜きます。
E/Gルームにクーラントをだだ漏れさせても気にしない人は、不要な作業です。
CT9Aの場合、車の進行方向右側のアンダーパネルを外します。
アンダーパネルはクリップでとまってるだけなので、全部外せばラジエター下側にアプローチできます。奥にドレンが見えますね。
拡大するとこうです。
これはブリッツのアルミラジエターが入ってますので、ドレンは12mmのボルトです。
今回は全量交換ではなく、アッパーホース内のクーラント抜くのだけが目的です。
ボルトは半分ちょいゆるめて、チョロチョロぐらいで排出。
サーモスタット交換
サーモスタットハウジング。ラジエターアッパーホースやら、2次エアシステムの配管やら、メインハーネスやらに囲まれて、一見取り外しできなさそうに見えますが、なんとか出来ます。
ただ、アッパーホースかインテークパイプを外したほうが断然やりやすいです。
私はいつも、ハウジングに繋がるアッパーホースを外します。
エアクリボックスのエアガイドと、アッパーホースのハウジング側を外すのがいちばんラクです。
ハウジングのフタは、断面がおむすび型の円形ドーム状で、3本の10mmのボルトでとまってます。
対角線上に順番にゆるめていきましょう。
フタを取ると、ここにサーモスタットが収まっています。
少し固着してる場合があるので、その時はドライバーなどでかるくコジると、すぐに外れます。
今回は固着してません。
するわけないですからね!1年弱ぐらいじゃ!
サーモスタット比較。画像で違いが分かります?上のが今回ダメだったやつ。やっぱりすこし開いた状態で固着していて閉じません。
クーラント補充とエア抜き
あとは元通りに組んで、抜いたクーラントの補充と、そして大好きな大好きなエア抜き・・・
エア抜き用に便利なツールが売ってますが、私はいつも自作SST。
定番のコレですね
2Lペットボトルをカットして、ビニールテープでフィットさせる。
これでたくさんですよ。
エンジンを温め、サーモが開いてクーラントが流れ出してから延々と、ひたすらクーラントの補充とアッパーホースをモミモミ・・・・時々スロットルを指で開いてエンジン回転数を上げてみたり・・
私、これを40分以上はやります。
なぜ40分かというと、空気の泡が出てこなくなるまで経験上40分ぐらい掛かるから。
でもねえ・・いつも思うんですよ。ここまでやんなくったって、ただクーラント入ったペットボトル積んで走りに行って、時々クルマ止めてリザーバータンクに補充してやれば、充分エア抜きは出来るんじゃないか?ってね。
でも心配性のせいか、なかなかそんな荒業には挑戦できません。
あとは交換したサーモスタットも不良品じゃないことを祈ります。
エンジンOFFの時、ルームランプが点灯しなくなった?
CT型になってから、CEの時には無かった装備が付きました。
ライト類、ヘッドライトやポジションライト、ルームランプなどをコントロールする機能です。
クルマを止めてエンジンを切ると、パッとルームランプが点灯するじゃないですか?なんでもない機能ですが、夜はなにげに便利です。
あとヘッドライトやポジションライトを点けっぱなしのままエンジンを切ると、警告音と共に勝手にライトをオフにしてくれます。
私のエボはRS、エアコンすらオプション扱いの競技仕様のはずですが、この快適機能が付いていて最初はビックリしました。なんか高級車っぽい感じがして。
ところが・・・
台風が去った次の日の夜、エンジンを切った時になんか違和感・・・
なんだろ?と最初は思ったんですが、すぐに気が付きました。「室内が真っ暗のまま・・」
ルームランプが点かないんですよ!
手動でスイッチを入れると点灯しますので、球切れではありません。
「どういうこと?オレのCTがCEに退化しちゃった?」
調べてみると、純正部品番号でMR530922というコントロールユニットの故障のようです。
こいつ、室内運転席側の足元にあるヒューズボックスの裏側にあるんですが、ライト類のコントロールと、あとはGSRではキーレスの受信なんかを受け持っているらしいです。私のはRSなのでキーレスはありませんが。
じゃあ交換するかとディーラーで聞いてみると、パーツ代が39,500円・・
はい、放置決定です!
なんかね、走行性能に関わるトラブルは何十万円でも修理しますが、こういったタイプのトラブルはけっこう放置しちゃうのがワタシ流。
例えば、メーターパネル内の電球も2つ切れてますが、もう7年以上放置してますし、給油口のフタを空けるスプリングも折れたまま放置して5年目です。
給油する時は、室内のレバーと床に財布をはさんでオープン状態を維持してから、手でフタを開けてます。
なんかどーでもいんですよ、こんなの。
ヤフオク辺りで、解体パーツでも出たら交換します。・・・たぶん