前回にインタークーラー、ターボホースの全交換を行いました。 ターボホース交換
なので、ついでと言ってはなんですが、バキュームホース類も交換しときましょう。
正直言って、前はいつ替えたか? まったく思い出せない。
ひょっとして、一度も替えてないホースもあったりして。(ありましたけど)
使うのは、内径4パイと6パイのホースです。
6パイは、社外のブーストコントローラーを除けば、ブローオフバルブ関連だけ。あとは全部4パイ。
まあ、ほとんどの国産車はそうですけどね。
使用するホースですが、バキュームホースというくらいなので、負圧でつぶれない造り、そして耐油性、耐膨張性、耐熱性、耐候性、耐衝撃性が必要。
メンテの時にパーツクリーナーがかかったりするかも知れないので、耐薬品性も大事。
意外と製品選びは難しいんです。
耐油性と負圧耐性の段階で、もうシリコンホースはありえない。
(まあシリコンホースも、ある程度は保ちますけどね)
今回はネット情報から、エストラマー製のクニロン真空ホースを6パイ用、4パイにはトヨタ純正(デンソー製)を選んでみました。
今回初使用の、主原料にエストラマーを使用したクニロン真空ホース、ホントはコレで統一したかったんですが、残念ながら4パイの設定が無いんです。
それと、一部に外径が太いホースが使えない部分もあるので、肉厚が薄めで、それでいて耐久性が高いバキュームホースだと、このトヨタ純正がいちばん高評価だったので購入。
とにかく劣化しないらしい。ホントかよ
まあ、じつは三菱純正もなかなかでしたよ。
外したほとんどのホース、20年選手なのに割れなどの劣化、ほぼ目視出来なかったです。
では、さっさと交換しましょう。
アクチュエーター、コンプレッサーのバキュームホース交換
今回一番やりたかったのは、ココ!
ブーストコントローラーのバルブユニットに繋がる、アクチュエーターとタービンコンプレッサーからのホース。
この部分に、シリコンホースが使用されてたから。
最初はシリコンホースじゃなかったんですが。
10年ぐらい前に、なんかの作業をショップで行った際、そこのショップが外したホースの代わりに、なぜかシリコンホースを使ってた。
あと、ブーストコントローラーのバルブユニットのニップルは6パイ。
だけど、アクチュエーターとコンプレッサーハウジングのニップルは4パイ。
つまり、途中で内径変換のアダプターが使われてるんですが、そこも劣化してそうで心配だった。
こんなタービンに近いとこ・・・
1本が、タービンコンプレッサーから、バルブユニットのINへ。
もう1本が、アクチュエーターから、バルブユニットのOUTへ繋いであります。
長さは約50cm。
ここは最大でも1m以内、なるべく短い配管にすべきところ。
バルブユニットは思いっきり近いトコにあるんですが・・・
問題は、アクチュエーターとコンプレッサーハウジングのニップルが、とんでもない場所にある・・
本来ならリフトアップして、下から作業すべきような場所。
ところがですね、CT9Aの場合は、ここにフロントメンバーがくる。メンバーがジャマで、下から手を入れるスペースなんて皆無なんですよ。
出ましたよ。またもやCT9A劇場ですよ。絶対ワザとやってますよ、これ。
けっきょくアプローチとしては、上から作業するために、ジャマになるパーツを撤去していかなくてはならない。
まずはエアクリボックス外して、エアフロからタービンまでのサクションパイプも撤去。
サクション外すためには、ブローオフバルブの接続も切り離す。
とーぜん、ブローオフバルブの6パイのホースも撤去。
そして、インタークーラーからのエアアウトレットのエルボー部分、こないだ替えたサムコのホースも取り外す。
ここを外さないと、サクションのブローオフバルブ部分が引っかかるので、通り道を空けてやらなきゃならない。
ここまでやって、ようやくサクションが外せる。
ほんとにメンドくさい。ほんとはラジエーターの電動ファンも外した方がいいんですが。
まあこの状態でも、なんとか手とツールは届く。
インシュロックで固定してあったので、ニッパーで切り離そうとトライ。
だがスペースが狭すぎて、ニッパーの刃を立てる角度に持ち込めない。
ムカついたので、狩猟ナイフの刃の先をウマく当てて、繊細な外科手術のように切り離す。
内径変換アダプターの4パイ側は、なんか妙にモチモチしたゴム配管。
完全にニップルにへばりついてたので、こちらも狩猟ナイフの刃で3分の2だけ裂け目を作って、なんとか撤去。
あらたに購入した内径変換アダプターに、トヨタ純正ホースとクニロンホースを取り付け、元通りに組み付ける。
あとは外したパーツを戻すだけ。
その前に、ブローオフバルブのバキュームホース、サージタンクまで伸びてるヤツを交換しときます。
サクションパイプ取り付け後だと、ラジエーターのアッパーホースがジャマで手が入りづらそうだったから。
こ汚いホースをとっとと抜いて。
6パイのホースに交換。
ここは途中は金属製のパイプになってますので、ブローオフバルブから金属パイプ、金属パイプからサージタンクと、2箇所を交換。
次は、サージタンクの運転席側にあるコレ。
画像じゃ、すでに交換されちゃってますが。
このコの字のように配管されてるトコ、純正はただ1本のホースで繋がれてるだけ。
画像でホースの間に割り込ませてあるのは、ブーストコントローラー用のブーストセンサー。
このホースもリフレッシュ。
あと目に付くところは、ココなんですけど。
4パイが4本ほど。
カンタンなんで替えときますが・・・
あんまり意味ないかも。
1本は、作動してない2次エア用。
そして残りはEGR用。
問題はEGR用。
この目に付く部分、ほんの一部。
このエンジンの裏側、インマニの下側に向かって、なが~いホース達が走ってるんです。
替えるなら、その長い方を替えないと意味がない。
その辺は触ったコトないんですが・・
たしか下からしかアプローチ出来ず、しかもかなり手が入りにくいハズ。
今度挑戦してみますが、その辺のEGR関係は最悪エンジン降ろさないとムリかも?
EGR用のソレノイドバルブが3つぐらいあるんですが、以前に1つが壊れて交換した時、担当したディーラーのメカさんが、そんなコト言ってました。
壊れたヤツが、手が入る近いトコでよかったって・・
まあ今回は、カンタンなところだけで。
なんか適当ですが。
前回のインタークーラー周りのターボホース交換、そして今回のバキュームホース交換。
またエンジンの排気音が少し変わりました。
職場の人にも指摘されました。
なんか力強いカンジになったって。
じっさいのドライブフィールも、妙にトルクが出てるように感じます。
まあターボホースでは、あきらかなリーク跡がありましたからね。
それに見た目には亀裂とかはなくても、いうても20年、19万キロ走行のゴムホース。
とっくに交換時期は過ぎてたワケですから。