以前に、ウェザーストリップのゴムを復活させる作業をやりましたが。
*ラバープロテクタントの記事は→こちら
使ったケミカルの効きは、かなり良かったです。
ですが、この辺のパーツはまだ出るうちに買っといた方がいいな、と思い直しました。
この先に、劣化して雨漏りとかしだした時、製廃になってたらヒサンですもんね。
そう考えちゃうと、居ても立っても居られない。
現状ではまだ問題ないんですが、あわてて購入。
ちなみにウェザーストリップには、インナーとアウターがあるんですが。
CT9Aランエボの場合、インナーは車体側に貼り付いてる、薄くて硬質な材質のヤツ。
全周は覆ってなくて、2/3周くらい?
アウターは、ドアの縁の全周を縁取るようにハメ込まれてる、ヤワくてクッション上に加工されたゴムのヤツ。
とうぜん防水や吸収性には、このアウターの方が重要で劣化もしやすい。
ホントは両方とも、同時に換えた方がイイんですけどね。
今回はアウターのみ交換します。
いつものように、部品番号をPartsfanで調べてみると、ちょっと困惑。
というのも、部品番号はⅦからⅨまで、全部同じ。
例えばフロントの左ドア用だと、MR525759。
コレがCT9Aは、全部共通になってる。
それがなぜ困惑かというと。
エボⅨでは、このウェザーストリップが、インナーもアウターも変更されたと聞いてたから。
なんか2重構造で、防音性を強化したタイプに。
もうちょっとチェックしてみると、たしかにインナーはⅨから変わってますね。
でもアウターはⅦから変更なし。
変更されたってのはガセネタだったのかな?
さらに謎がもう一つ。
単にCT9A用で探してみると、MR525759(左前用)の他に、5725A251(左前用)というのが出てくる。
このアタマ4ケタの数字にAが付く部品番号、Ⅸから多用されてる部品番号ですが。
これが2重構造のⅨ用なのか?
しかしこの5725A251のシリーズ、MR525759のタイプより、3千円ほど安いんですよ。
どうもよく分からないんですが、安さは正義。
「安かろうが、悪くはなかろう(中華除く)」が、このブログのスピリット。
すでに社外の純正同等品を多用してる、我が悪魔のエボ。
1つにつき3000円安い、5725Aの方を前後左右の1台分、モノタロウで発注。
ウェザーストリップ以外だと、リテーナー。部番はMR523431。

リアドアのウェザーストリップの一部を押さえるパーツなんですが。
なんかYouTubeで、交換時にぜったい破損するって、動画見たので注文しとく。
そして到着。

そして、さらに謎。

なんとタイ製。Made in Thailand。
なんで?
最初は日本製で、途中から生産をタイに変更したのなら分かりますが。
なんで両方出てるんだ?
このパーツは、ランエボもランサーセディアも共通のはず。
セディア用とかで、タイ工場産もあるってコト?
2000年代中期は、各メーカーいっせいに海外工場に生産拠点を移転してた時期。
タイとかマレーシアなんかに。
今でも、タイと国内の両方で生産してるんでしょうか?
それとも途中から生産はタイ工場のみで、MR525759みたいなのは、当時に生産されて倉庫に長期在庫されてたモノなのでしょうか?
謎は深まるばかり。
真相誰か教えて。
ま、買っちゃったものはしょうがない。
それにタイ産が劣る、とは限らないし。
さっそく交換作業に入りましょう。
ウェザーストリップの交換のやり方
用意するツールは、いわゆる「内装はがしセット」。
サイズ、形状違いの樹脂製ヘラと、クリップリムーバーのセット。
私はこれまでの内装はがしの場合は、マイナスドライバーなんかでゴリゴリやっちゃったりします。
それで内装にキズ付けちゃったりしても、「あ~あ、キズっちゃった。」って、へらへらしてますが。
でも今回の作業のような場合は、キズっちゃった、では済みません。
ABS樹脂で、キズっても機能に変わりはない内装パーツじゃありません。
ゴム製で、キズがそのまま機能性に直結します。
しくじると、ワンミスで1万円近いパーツがパーになっちゃいます。
100均のヤツとか、ネットで1000円以下とかで売ってるヤツでも、実用上はじゅうぶんイケますので、ちゃんと用意しとく。

それと、あんまり使いたくないけどシリコンスプレー。
インテークやサクションのホースなんかに多用する人、けっこう多いですけど。
この手の潤滑剤、作業効率アップに使用するのって、あんまり好きじゃないんですよね。
入れやすいってのは、抜けやすい、ってコトですから。
でも今回のような作業は、たとえ抜けてきてもまた入れ直すだけで済みますし。
まあ、いいか、と。
*けっきょく使いませんでした。
まずは古いウェザーストリップをハガす。
ですが。
ハガす際に、どう付いてるかをしっかりチェック。
ドアの上辺の部分とか、けっこうハメ方が分かりづらい部分がありますので。
では、まずはフロントの左ドアから。
外す起点はココ。

ここは裏側のドア側に、ピンと言うかノッチが出てます。
逆光で見づらいけど、ココ。

そしてウェザーストリップ側のキャッチは、こんなカンジ。

左が新品。(新旧で、キャッチの造りが違いますね。)
ここを、さっきのノッチに引っ掛ける造り。
つまり、外すのも付けるのも、ここからスタートすれば効率がいい。
フロントドアの場合ですが、上辺と縦辺後方はドアフレームのミゾにハメていく造り。
残りの下辺と縦辺前方は、クリップで固定する造りです。
ミゾにはまってる部分は、素手でスルスルと外せます。

クリップの部分は、クリップリム-バーで外していきますが。
この真冬にやると、半数近くはちゃんと外れずに破壊されます。

ただこのクリップは、最初から再使用は想定されてない。
新品のウェザーストリップに、新しいクリップがすでに装着されて付いてくる。
壊れたクリップの残りカスの除去がメンドイので、なるべくキレイに取りたかったのですけどね。


全体をぐるりと一周外すと、こんなカンジ

そしたら、このヒンジのボディ側の10mmのボルトを外して、ウェザーストリップを抜き取る。

外した旧ウェザーストリップと、タイ製の新品をならべてみる。

サイズ、形状共に、使用は問題なさそうですね。
ウェザーストリップの断面って、けっこう複雑な形状してるのと、外したモノは長年の使用で大きく変形してるので、まったく同形状なのかはイマイチ判別できないですが。
ただ、ほんの数cm、ちょっとだけ巻き癖が付いてる部分がある。
この部分。コレは、取り付け後の画像。

ドアを閉めれば押されるハズの部分だし、すぐに馴染んで無くなるスキマだとは思いますが。
なんかキモチ悪かったので、両面テープ貼っときました。必要ないとは思いますけどね。
新品の取り付けですが。
さっきのノッチの部分だけ引っ掛けて固定。
ストリップをドア枠全体に這わせたら、今度はサイドや下枠のクリップ部分から固定していった方が早いです。
というのは、取り付けに関してちょっとだけ手が掛かるのは、上辺のミゾにはめ込む部分。
同じミゾへのハメ込み部分でも、縦辺後方のサイド部分は、見た目も手応え的にも、ちゃんとハマったのが分かりやすいし、作業自体がやりやすい。
こんなカンジにハメていく。

ツールで押し込んでいくと、パクンッした手応えあるし、見た目もキレイに分かる。
ところが上辺部って、そのまま上から押し込んだら手応えゼロ。
そしてすぐ浮いてくる。
つまり、ちゃんとハマってない。
ちょっと休憩取ってリセット。
ドア枠側の形状チェックしたり、ストリップ側の形状をガン見してると、ようやくコツが分かってきました。
ドア枠にはプレスした板状の凸部分がありますから、これがハマる凹部分がストリップ側にあるハズ。
まず、この凸凹部分を互いに合わせて、ナナメに押し入れる。
そしたら、下の画像のように外側にネジり入れるように動かすと、キチンとハマります。

ちゃんとハマッてるかどうかの見分け方ですが。
まずこの画像。

このように、指でめくってみた時にスキマが出てくるようなら、ちゃんとハマってません。
きちんとハマってれば、下の画像のように指でめくってもスキマはぴくりとも出てきません。

あと、下の画像のように波打ったようになってるのもダメ。
完全にまっすぐにならなくても大丈夫ですが、この画像の場合はダメですね。
きちんとハマってない部分があるはずなので、要チェック。

次はリアドア。
基本的にはフロントと一緒ですが。
リアドアの前方縦辺のみ、Bピラーにカブるように縁取りとは別のパッキン部分があり、この部分はリテーナーで固定してます。

リテーナーはパチンとハメ込んであるだけなので、マイナスドライバーなどでハズせますが。
このドアフレームのピンとハマる部分が、リテーナー側ではうっすいABS樹脂なので、ハズす際にカンタンに折れます。
真夏とか、またはヒートガンで温めながら慎重にやれば、破損せずにハズせそうですが。
そこまでしたところで、ハズした時、どうせリテーナー自体が反ったように変形するんですよ。

ですので、新品交換がベストです。
1個で、380円くらいだし。
まずは、ウェザーストリップのパッキン部分をドアフレームのポッチに引っ掛けて固定。
上からリテーナーで押さえながら、ポッチにパチパチとハメていく。

いくら指で押してもハマらなかったら、ナナメから押してみると入りやすい。

あとは、最初からストリップ側に両面テープとクッションが付属してる箇所があります。
ここ。

両面テープの紙をはがす前に、どの位置に来るのかを、しっかり確認。
この2点以外は、フロントドアと同じです。
全部の取り付けが終わったら、もう一度しっかり確認。

ウェザーストリップを新品交換すると、最初はドアの閉まりがヘン。
数日で馴染むとは思いますが、ちょっと閉まりが悪い、というか、固い。
あまりにも閉まりが悪いようなら、取り付けをミスッてる可能性もありますが。
